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カラダの関係は、お試し期間後に。

第12話 - カラダの関係は、しばらくおあずけ。Pt.2

300

2021年02月25日

#ドラマ

#大人ロマンス

#ラブコメ

#ちょいエロ

#ツンデレ

#BL

クリオネ

数週間後

咲子

え？桐矢くんが怪しいって…

咲子

具体的に、どんなところが怪しいの？

綾乃

うん…なんかね、私に隠れて変な電話してたり、なんか最近特に帰りが遅いっていうか…

綾乃

それに、今までみたいに頻繁に家に呼んでくれたり、あんまり自分から会いたがらないのよね…

咲子

ふーん…

咲子

気にしすぎなんじゃないの？

咲子

確かに、遅くまで仕事してる日もあるけど…それは元々だし

咲子

ま、彼はWebデザイナーとグラフィックデザイナーの仕事の指揮を執ってるディレクターの立場だから激務は当然じゃない？

咲子

特に、変な感じには見えないけどなぁ…

綾乃

うーん…

咲子

桐矢くんに限って浮気なんてありえないと思うし

咲子

案外、あんたのために隠れてバイトとかしてそうだけど（笑）

綾乃

バイトって…

咲子

そうそう、例えば……ホストクラブとか！（笑）

綾乃

ホッ、ホストォ？！

咲子

んで、その電話の相手もそのお客さんだったりして…（笑）

綾乃

ちょっと咲子、やめてよもうっ！

咲子

アハハッ

綾乃

でももしそうだとしたら、なんのために…

咲子

……それは桐矢くんに直接聞いてみないことにはわからないだろうね

綾乃

………

咲子

ほら、よく昔の恋愛ドラマとかであるじゃない？

咲子

彼氏の様子がおかしくて悩んでたら最終的に…

咲子

夜中に工事現場で汗水流して働いてる姿を偶然目撃して、そのバイト代で買った指輪で…

咲子

サプライズプロポーズされちゃうっていうラスト♡

綾乃

……葵の場合、ホストも工事現場もありえなさそう…

綾乃

(だって、あの指輪のカタログだって仕事用だって言われちゃったし)

綾乃

(それに、葵は私と結婚なんてしなくても家事なんて一人で何でもできちゃうんだもん)

綾乃

(あんなに美味しいビーフシチューだって作れちゃうし)

綾乃

(あぁっ…モヤモヤするー！)

綾乃

あんっのウスラハゲ部長めっ

綾乃

自分が次の会議に間に合わないからって、この私に雑用を頼むなんてっ

綾乃

社内説明会の準備だか知らないけど、なんで私が事務仕事以外にこんなことっ…

綾乃

足りない資料すぐ持ってくるって言っときながら遅いしっ！

綾乃

ブツブツブツ…

文句を言いながらも、順番に座席の１つ１つに書類の束を並べていく

綾乃

あっ！ホワイトボード汚れてるじゃんっ！

綾乃

よくこんなので説明会なんてしようと思えるよね…

綾乃

ついでに掃除しとこ…

綾乃がホワイトボードに手を伸ばした時、後ろの扉がガチャンと開く音がした

綾乃

あ、部長？

綾乃

資料持ってきてくれたんですか？

綾乃

私、今手が離せないのでそこに…

葵

その部長の代わりに俺が持ってきてやったの♡

綾乃

……はっ！

綾乃

葵？！

綾乃

なんでここに…

葵

そんなの決まってるじゃん

葵

お前と2人っきりになりたかったから♡

綾乃

えっ？

近付いてきたかと思うと、葵は綾乃の体を引き寄せて抱きしめた

葵

最近、会社以外でなかなか会えてないだろ？

葵

もうそろそろ、我慢の限界なんだよね

綾乃

あっ葵…っ

ドキッとする綾乃の頬に触れて、髪を耳にかけると葵はそのままキスをし始めた

綾乃

(抵抗なんて……したくても、できるわけない…)

綾乃

(仕事中なのに…私、こんなにも葵のこと求めてる…！)

綾乃

わ、私もっ……限界だったよ…

綾乃

葵に早く抱きしめてキスして欲しくてっ…！

葵

……それだけで満足できるの？

綾乃

え…？

葵

俺は……できない

ちょうどいい大きさの机の上に、キスしながら綾乃の体を倒していく

綾乃

うそっ…こんなトコで？！

葵

大丈夫だって、ドアにはしっかり鍵掛けたし、当分誰もここには近寄らないから♡

綾乃

でっ、でも…

綾乃

すぐ隣の部屋でみんな仕事してるのに聞こえちゃうっ…！

葵

……じゃあさ、頑張って大きな声出さないように…我慢してみて？

舌を絡ませ合いながら、綾乃の制服のボタンを外していく

綾乃

んっ……っん

手早く外されてしまった下着は床に散り、葵は夢中で…

綾乃

やっ…あ、葵っ

綾乃

オッパイ、強く揉みすぎ……痛いっ…！

葵

あっ…ごめん！

綾乃

……そんなに恋しかったの？（笑）

葵

………////

葵

うっ…うるさいなっ////

葵

もう喋られなくしてやるからっ

綾乃

えっ？あ……葵っ？何して…

綾乃のスカートの下に履いている黒いパンストの…一部分だけ破かれてしまった

綾乃

あっ？！ちょっと、伝染しちゃうじゃんっ

葵

パンストの１枚や２枚、他にも予備で持ってるんじゃないの？

綾乃

ま、まぁ…

綾乃

……って！その破いた所って…

葵

そっ♡だから…早く脚広げて？

綾乃

えぇっ？！ま、まさかっ…やだっ

薄くて柔らかい下着を指で引っ張って横にズラすと、葵はソコに舌を這わせた

綾乃

あっ…あっァァァっん…♡

綾乃

ダメ…こんなの、イヤラシ…！！

綾乃

パンストに…穴開けてこんなことっ……！

葵

でも、すっごくヤラシイの、溢れ出てきちゃってるけど？♡

葵

お前の味がするから、わかるんだよ俺には♡

狭い室内に、卑猥な水音が響く

綾乃

あっ……あぁあんんっ♡そ、そんなにしたらまたっ…！♡

葵

イッちゃう？

葵

でもまだ……ダメ♡

綾乃

な、なんでっ…？

葵

だってイッちゃったら大きな声出ちゃうでしょ？

葵

だから、最後に思いっきりイかせてあげるから…その１回きりだけ声、我慢して…？

綾乃

そ、そんなの……あっ！

葵

ちゃんと声、我慢してね？

硬くなったモノが綾乃の中に侵入し、ゆっくり動き出す

綾乃

あっ…あぁぁッ…！！♡

葵

……ダメだろ？声出しちゃ…

綾乃

だって…こんなのっ……！！

葵

隣の奴らに聞こえちゃうじゃん…

綾乃

じゃ、じゃあ…ちょっとは、手加減してよねっ…？////

葵

そのお願いは……聞けない♡

綾乃

…えっ？

葵

この机…俺にとってはちょうどいい高さみたいだから♡

パンッパンッパンッパンッ

綾乃

ちょっ…ダメ…ダメッ…あぁん…！

葵

声押し殺してるの、可愛い…////

綾乃

葵っ…ダメッ、このパンパンッて音だって…聞こえちゃうっ…！！

葵

じゃあ…

葵

ここ、自分の両手で持って広げてみて？

綾乃

え…？

葵

お尻の方から持ち上げる感じでさ

綾乃

こ、これでいいの…？

葵

うん、そうしたら音…少しはしなくなるから

葵

だから手加減はしてあげない♡

綾乃

……え

腰を掴んで激しく突かれて…

綾乃

ーーーーーーーっ！！！♡

葵

ついでに……すっごく入りやすくなったでしょ？

葵

だから…だからっ……ハァ

葵

気持ち…イイッ…綾乃っ…！

綾乃

ア……オイ…ッ

綾乃

やっぱりダメッ…！イクッイクッ♡イッちゃうぅっ…！！

葵

じゃあ……キスで口塞いであげるから…

葵

一緒にっ……！！

綾乃

んうっ……んんんーーーっ！♡♡

その頃、隣室では。

なんか…

さっきからギシギシ、ミシミシって…音しません？

………そういえば、そうですね

……机が揺れる音をすっかり忘れていた２人なのだった

綾乃

早くオフィス戻んなきゃ不審に思われちゃうっ…

綾乃

ほら、葵も早く…

葵

じゃあ…もう１回だけ抱きしめてキスして？

綾乃

……んもう、仕方ないなぁ////

ギュッ

綾乃

……あれ？

綾乃

葵…ちょっと痩せた？

葵

そう？

葵

最近、ちょっと案件が混み合ってて忙しいからかな？

綾乃

………

綾乃

まさか…本当に工事現場でバイトしてるんじゃ…？

葵

工事現場？

綾乃

あっ…ううん、何でもないっ（笑）

綾乃

ちゃんと食べてるの？

葵

あぁ、それなら大丈夫だよ

葵

さすがにビーフシチュー作る時間はないけどね（笑）

綾乃

じゃあ、今度こそ私が美味しいビーフシチュー作ってあげよっか♡

葵

……期待しないで待ってる♡

綾乃

ちょっと……それどういう意味よっ？！

葵

ハハハッ（笑）

休日の朝は、スマホとの睨めっこから始まるのだった。

綾乃

…………

綾乃

LIMEしてみよ……

綾乃

「おはよ♡今日、公休日だよね？」

綾乃

「私もなんだけど…今、何してるの？」

葵

「おはよ♡」

葵

「今、スーパーでちょうど買い物してて帰るとこなんだ」

葵

「特売でキャベツ１玉98円だったから並んじゃったよ（笑）」

綾乃

主婦かよっ…

綾乃

「あ、じゃあその後は暇だったりする？」

葵

「あっ、道端でお婆さんが倒れてるからちょっと行ってくる！」

葵

「心配だから病院まで付き添って行くよ…だから今日は、ごめん！」

綾乃

……ま、優しい青年って素敵よね？

次の休日

綾乃

「おはよ♡今、何してるの？」

葵

「今、メンズサロンでカットしてるんだ」

葵

「すぐヘアスタイル変えたくなっちゃうからさ」

綾乃

み、見たいっ…////

綾乃

「じゃあ、その後は暇だったり…」

葵

「あ、ごめん！カットモデル頼まれちゃったから今日はダメかも…」

綾乃

……ま、それは仕方ないか

その次の次の休日

綾乃

「おはよ♡今、何してるの？」

葵

「おはよ♡今は美術館で絵の鑑賞してるんだ」

葵

「リビングのカーペット新調したんだけどさ、今壁に飾ってるウォールアートとインテリアの相性が悪くて…」

葵

「だから、いっそのこと絵も新調しちゃおうと思ってさ♡」

葵

「やっぱ絵画って、現代アートにはない芸術的な威厳があるよねー！」

綾乃

「じゃあ、その後…」

葵

「あ、売り手の人と商談に行ってくるから長引きそう…だから今日は、ごめん！」

綾乃

美術館で絵を買うよりカーペット買い替えた方がどう考えても安いだろ…

その次の次の次の休日

綾乃

「おはよ♡今、何して…」

葵

「おはよ♡実は今朝、ギックリ腰しちゃってさ…今、整形外科に来てるんだ」

綾乃

「ギックリ腰？大丈夫なの？」

葵

「うん、あれっ？言ってなかったっけ？」

葵

「俺って元々腰が弱くってさー、ちょっと重い物とか持つとコレなんだよね」

綾乃

「じゃあ、この後って…もちろん…」

葵

「うん、腰が痛くて歩けそうにもないから…ごめん！」

綾乃

…………

綾乃

元々腰の弱い奴がエッチの時にあんなに元気に激しく腰振れるわけねぇだろっ…！

綾乃

もう、あったまきた！！

綾乃

アイツ…絶対に何か隠してるっ！！

綾乃

(あっ！葵の奴……お昼休憩なのにどこにもいないと思ったらこんなとこにいるっ！)

綾乃

(今日こそ私と会いたがらない理由を問い詰めてハッキリさせてやるんだからっ！)

ファイルや資料の並んだ棚の裏で、葵は電話で誰かと会話している。

葵

わかってますって…♡

葵

俺を選んでくれたこと…きっと後悔なんてさせませんから

綾乃

(また、隠れて電話…)

綾乃

(一体、誰と何を話してるの…？)

葵

……え？

葵

それって、俺のことが好き…ってことでいいんですか？

葵

……本気にしちゃったらどうするんです？////

綾乃

(好きって…)

綾乃

(……ねぇ、葵…)

綾乃

(誰があなたにそう言ってるの…？！)

綾乃

(もう……もう、黙ってなんていられない)

綾乃

……ちょっと、葵っ！

葵

！！

葵

あ、綾乃っ…？！

慌てて適当な言い訳をして、葵は電話を切った…

綾乃

ねぇ、もういい加減……私に隠し事なんてやめて

綾乃

あんた、こないだからなんか変だよ…

綾乃

私に隠れて誰かと電話したり、休日も変な言い訳して会おうとしないし…

葵

………

綾乃

……ねぇっ、なんとか言ったらどうなの？

葵

俺にだって……誰にも邪魔されたくないことぐらいあるんだよ

綾乃

邪魔って…

綾乃

……私が誰か他の女の人と会ってるのを邪魔してるって言いたいの？！

葵

ち、違うって…そんなんじゃない

綾乃

じゃあなんなの？！

葵

…………

葵

綾乃、俺…っ

綾乃

そうだよ、葵がそんなことしないことぐらい…私、わかってる

綾乃

でも…っ

綾乃

葵が何考えてるのか、私にはもうわからない……

葵

綾乃…

綾乃

私……

綾乃

葵みたいに美味しいビーフシチューだって作れないし

綾乃

仕事のキャリアだって人並み以下だしっ…

綾乃

一人で何でもこなせちゃう葵となんてとても比べ物になんてならないけどっ…！

綾乃

それでも、葵にもっと必要とされたいのに…っ！！

葵

綾乃っ…

綾乃

でも…

綾乃

もう、これ以上惨めな思いなんて…したくないっ！！

葵

………

綾乃

……あんたなんか、もう知らない！！

葵

…あっ！おいっ綾乃っ…！

涙を滲ませたまま、綾乃はその場を走り去るのだった…

カラダの関係は、お試し期間後に。

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