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教室にただ2人、しかも辺りは静寂に包まれている、なんて素敵すぎる✨✨ 」私」は大切な人…君の幸せを願っているけど、「それは恋じゃない。「恋」という言葉では収まらない」っていうとこから"恋"という概念を超えて"愛"という形で君のことを凄く大切に想っていることが伝わってきた……!!
静かな教室に、2人だけ
空間は、静寂が支配していた
不思議と、それは嫌じゃなくて
相手が、大切な人だからなのかな
そんなこと思って、ふて寝しようとして
日付が目に入って、話題を見つけた
「ねぇ、七夕の願い事何書いた?」
その質問は、隣の席の彼に届くだろう
なぜなら、この部屋には2人しか居ないから
まるで、誰かが仕組んだみたいに
彼は少し悩んだ素振りを見せてから、答えた
「教えない、秘密」
だろうな、と思ってた
それが正解だと思う
「だろうね、そう答えると思ってた」
「願い事なんて、自分の心にしまっておかないとね」
「……そういうお前も、教えてくれないんだ」
「……そうだね」
私の願いなんて、単純で話にならない
……いつもなら、そう思っていただろうな
2人だけだから、かな
「……私の願いって程でもないけど」
「大切な人が、幸せならいいかなって」
そう言って、彼を見つめる
確かに、彼のことを信頼していた
でも、これは多分恋じゃない
恋なんてものじゃない
君に、届けばいいな
こんな恋なんかで収まらない
君への、誠心誠意の感謝が
君を、救えばいいな
君の不穏な顔なんて
……あんまり、見たくないからね