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クレープ

3 - サイダー

♥

730

2019年08月17日

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(駅のホームに着いた)

(ここは田舎だから)

(案の定ホームには
人影が全くなかった)

座ろうよ、ここ

(俺は、設置された
ベンチを指差して言った)

花菜

うん!

花菜

失礼します

(隣に佐山が座った)

(…なんか喉乾いてきた)

俺自販機で
飲み物買ってくるわ

花菜

あ、分かったよ!
いってらっしゃい

(ベンチから少し離れた
ところに、自販機があった)

サイダー飲もっと

…佐山の分も、
買っといた方がいいよな

ーーーーーー

佐山ー

花菜

どうしたの?

はい、これ

花菜

花菜

麦茶?いいの?これ

(…女子が何好きか
分かんなかった)

いいよ、おごり

花菜

そんな、申し訳ないよ

いいから

俺が買いたかったから
買っただけ

花菜

…本当にありがとう!

うん

花菜

ぷはー、美味しい

花菜

喉乾いてたんだ

なら良かった

(俺はサイダーを
ゴクゴクと飲み干した)

ぷはー

…………

花菜

…………

…………

あのさ

気になってること
あんだけど、

なんか、気とか使ってない?
俺たちに

花菜

えぇっ、そんなこと…

俺ら結構うるさいやつ
ばっかだからさ

花菜

…………

花菜

ううん、

花菜

みんな面白くて

花菜

一緒にいて楽しいよ

そっか、ならよかった

花菜

それに、みんな凄く優しい

えー、そうかぁ?

花菜

とくに

花菜

…功君、が

…へ?

(佐山は恥ずかしそうに
視線を逸らした)

花菜

凄い、周りを見てくれるよね

花菜

遊園地のとき、

花菜

私が食べきれないのに
気づいて

花菜

クレープ食べてくれたり

花菜

今日だって

花菜

ケーキみんなで
交換し合おうって

花菜

言ってくれたり

(俺が考えてやったこと)

(…佐山は、やっぱり
気づいてたんだ)

あー、まぁ、…うん

別にそれほどのことは
してないよ

花菜

ううん、

花菜

そうやって人を気づかえるの

花菜

素敵だと思う

っ、

(今までそんな風に
言われたことなんて)

(一回もなかったのに)

〜〜♪

おわっ、

(ホームに電車が来ることを
知らせる音楽が鳴り響いた)

駅員

まもなく4番線に
電車が到着します

駅員

黄色い線まで
お下がりください

花菜

も、もう電車来るねっ!

(佐山はそう言って)

(勢いよく立ち上がって
そそくさと行ってしまった)

あー、

(もう…)

(あんな小っ恥ずかしい
こと言うなよ…)

(どうせ、電車一緒
なんだし)

(気まずくなるじゃんか)

〜〜♪

(電車が来た)

(佐山と俺は一言も
喋らないまま)

(誰も乗っていない電車に
乗り込んだ)

この作品はいかがでしたか?

730

コメント

6

ユーザー

初コメ失礼します やっぱり才能ですかね… 初めて作る連載でこんなに素晴らしいとは… 功くんめっちゃかっこよきです…🙌 失礼しました!

ユーザー

続きまだですか?

ユーザー

まだ続くよ〜

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