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長野駅で北陸新幹線に 乗り込んだ4名は

1時間30分程度電車に揺られ 東京駅に到着

下車後すぐに 東京駅19番乗り場へむかい

東海道・山陽新幹線 ひかり ひかり519号 岡山行に乗り換え

そこから1時間の線路の旅を堪能し 静岡の三島駅に到着する

静岡・三島駅

碧江涼太

うー・・・ん

碧江涼太

やっと着いたな!

涼太があくび混じりの背伸びをする

柳ひとみ

何言ってんのよ!

柳ひとみ

まだここから
バスに乗ってから
伊豆に行くんだから

碧江涼太

うへぇー・・・

碧江涼太

ちょっとタ──

柳ひとみ

ダメ!

碧江涼太

まだ「タ」しか
言ってねーよ

柳ひとみ

その後に続く言葉なんて
簡単に想像できるわよ

柳ひとみ

どうせタバコって
言うつもりでしょ!

碧江涼太

う・・・

碧江涼太

わ、わかったよ・・・

柳ひとみ

まったく・・・

眞琴杏樹

ふふふ

一同は三島駅バス停まで歩く

眞琴杏樹

仲良いですね。
碧江さんとひとみさん

鮎原透

あはは、だな

眞琴杏樹

鮎原さんはタバコ
大丈夫なんですか?

鮎原透

まぁ、新幹線の中で
吸えたかなら

鮎原透

まだ大丈夫だよ

眞琴杏樹

私に気を遣わなくて
大丈夫ですよ?

鮎原透

まじ?なら──

柳ひとみ

甘やかしちゃダメよ

柳ひとみ

杏樹ちゃん!

柳ひとみ

ヤニカスには
ビシバシ
厳しくしなきゃ!

眞琴杏樹

ふふふ

碧江涼太

まぁ、ちゃっちゃと行って

碧江涼太

伊豆(むこう)で吸うか

鮎原透

だな・・

同時刻、男達も 三島駅に降り立っていた

男A

はぁ〜・・・

男A

先は長いな・・・

男B

アイツらはバスで
伊豆に向かう見てーだな

男C

後を追うぞ

男A

おぅ・・・

男達も杏樹たちの後を追い 三島駅バス停まで歩く

それから一同は 三島駅バス停から出る 伊豆箱根鉄道駿豆線 各停 修善寺行に乗り込む

そこから修善寺駅まで 約40分の道のりを走る

そして──

次は修善寺駅──修善寺駅

バスは目的地である 修善寺駅に到着した

柳ひとみ

さ!降りるわよ!

修善寺駅に降り立った一同は しばらく徒歩で移動し

最終の目的地である 伊豆市土肥海水浴場に到着した

眞琴杏樹

うわぁ・・凄い人の数

柳ひとみ

やっぱ夏休みだもんね

碧江涼太

やっぱ夏休み
シーズンの伊豆は
レベルがちげーな!

鮎原透

とりあえず旅館に
行こうぜ!

眞琴杏樹

そうですね

眞琴杏樹

荷物置きに行かなきゃ

一同は砂浜を後にし 予約している旅館へ向かう

男A

うひょー!

男A

ビキニギャルが
いっぱい!

男C

おい!おい!

男C

本来の目的を
忘れてねーだろーな?

男B

かてー事言うなよ

男B

ちょっと遊ぶくらい
いいんじゃね?

男A

そう!そう!

男A

よりどりみどりなのに

男A

後回しとか勿体ねーよ!

男C

まずはこの写真の
眞琴って女を
犯すのが先だろ

男C

そしで動画を送れば
成功報酬が
振り込まれんだから

男C

その金を資金に
遊べばいいだろ?

男A

まぁ、確かにそうだな

男B

アイツらは旅館に
行ったみてーだから

男B

それまでは待機だな

男A

手っ取り早く犯して
伊豆の女を堪能しようぜ

旅館では各々が 荷物の整理をしながら 水着といった海水浴に 必要な物を準備していた

柳ひとみ

でもホント天気が
良くてよかったよね

眞琴杏樹

ですね

眞琴杏樹

昨日の伊豆は大雨
だったって聞いたんで

眞琴杏樹

心配してたんですけど

柳ひとみ

ほんとそれ!

杏樹たちが到着する前日 伊豆は大雨に見舞われていた

旅行の日に雨が降らないだろうかと 内心気が気ではなかった 一同であったが

伊豆の空には昨日の雨天が 嘘のような晴天が広がっていた

柳ひとみ

てか杏樹ちゃんの
水着ってとんなヤツ?

眞琴杏樹

水着ですか?

眞琴杏樹

一応・・こんなのを

杏樹は恥ずかしそうに ひとみに水着を見せる

柳ひとみ

可愛い水着!

柳ひとみ

杏樹ちゃんに
ピッタリな水着ね

眞琴杏樹

あ、ありがとうございます

柳ひとみ

透くんは
なんて言ってた?
この水着の事

眞琴杏樹

いや、実は
鮎原さんには
まだ見せてなくて

柳ひとみ

あっ!そうなの?

柳ひとみ

あ、あれだ!
サプライズって感じ?

眞琴杏樹

ま、まぁ、一応・・

柳ひとみ

絶対に可愛いって
言ってくれるよ!透くん!

眞琴杏樹

だと、いいんですけど

柳ひとみ

自信持ちなって!
可愛いんだから!

眞琴杏樹

ありがとうございます・・

眞琴杏樹

ひとみさんの水着は
どんなのなんですか?

柳ひとみ

私のはね、こ〜れっ♫

眞琴杏樹

わぁ!黒色!

眞琴杏樹

黒色の水着って何か
大人な感じですね

柳ひとみ

黒は女の魅力を
更に引き立てて
くれる色だからね

柳ひとみ

昔から大好きな色なのよ

眞琴杏樹

ひとみさんの髪色とも
あってますしね!

柳ひとみ

そう!それ!

柳ひとみ

いやぁさすが杏樹ちゃん

柳ひとみ

よく気づいてくれた!

柳ひとみ

それね!ちょっと
考えてんのよね!

眞琴杏樹

髪色の事まで
考えてるなんて

眞琴杏樹

さすがですね

柳ひとみ

ありがと♫

眞琴杏樹

碧江さんも
綺麗だって
言ってくれますよ

柳ひとみ

どうだか・・・

柳ひとみ

アイツの事だから

柳ひとみ

黒い水着ははみ出ても
誤魔化せるからいいよな

柳ひとみ

とか言うわよ?きっと

眞琴杏樹

そんな事ないですって

柳ひとみ

甘いわ!杏樹ちゃん!

柳ひとみ

アイツはデリカシーの
カケラも無いんだから!

眞琴杏樹

ふふふ

隣の部屋では 杏樹とひとみ同様に 透と涼太が準備をしていた

碧江涼太

はぁ〜・・・

碧江涼太

何が悲しくて野郎と相部屋
しなくちゃいけねーんだよ

鮎原透

グダグダ言うなよ

鮎原透

仕方ねーだろ

鮎原透

お前とひとみなら
同じ部屋で構わねー
かもしんねーけど

鮎原透

俺と杏樹ちゃんが
同じ部屋って訳にも
いかねーだろ!

碧江涼太

まぁ、それもそっか

鮎原透

さぁ、そろそろ行くか

土肥海水浴場

碧江涼太

うわぁ〜・・・

碧江涼太

見渡す限り──

碧江涼太

ひと!!

碧江涼太

ヒト!!

碧江涼太

HITO!!

鮎原透

確かにな・・
すげぇ人だな

碧江涼太

さっきより増えてね?

海水浴は砂浜を覆い尽くすほどの 人で溢れかえっていた

眞琴杏樹

出店もいっぱいあって

眞琴杏樹

お祭りみたいですね

柳ひとみ

たくさん泳いで

柳ひとみ

たくさん食べよ!
杏樹ちゃん♫

眞琴杏樹

そうですね♫

杏樹とひとみは ビキニの上にフード付きの ラッシュガードを羽織っている

柳ひとみ

《杏樹ちゃん!》

ひとみは小声で 杏樹に呼びかける

眞琴杏樹

《どうかしました?》

柳ひとみ

《じゃあそろそろ
水着お披露目しちゃう?》

眞琴杏樹

《あ!そうですね》

杏樹とひとみは小声で喋る

鮎原透

(なにコソコソ
してんだ?)

鮎原透

(あのふたり・・・)

柳ひとみ

はぁーい!

柳ひとみ

ちゅーもーく!

ひとみが透と涼太に 大声で呼びかける

碧江涼太

ん?どうした?

鮎原透

なんだよ急に
大声なんか出して

柳ひとみ

コホン──

柳ひとみ

只今より──

柳ひとみ

水着をお披露目
しちゃいまーす!

碧江涼太

おぉぉ!

鮎原透

おぉぉ!

透と涼太は拍手をする

柳ひとみ

さ!杏樹ちゃんも!
こっち来て!

眞琴杏樹

そ、そんな大袈裟に
しなくたって・・

柳ひとみ

いいから来るの!
ホラ!ホラ!早く!

ひとみは杏樹の腕を引っ張り 自らの体に抱き寄せる

柳ひとみ

では──

柳ひとみ

僭越ながら

柳ひとみ

トップバッターは私!

碧江涼太

よっ!ひとみちゃん!

柳ひとみ

とくとご覧あれ!

柳ひとみ

ドーン!

ひとみは合図とともに 羽織っていた ラッシュガードを脱ぎ捨てる

その下には 黒色の水着につつまれた 豊満な体が露わになる

鮎原透

黒ね・・・

鮎原透

似合ってんじゃん

柳ひとみ

ありがと♫透くん

碧江涼太

うん!うん!

碧江涼太

いいじゃねーか!黒!

碧江涼太

たとえはみ出ても
黒なら誤魔化──

柳ひとみ

あ゛!?

柳ひとみ

なんつった!?

碧江涼太

あ、いや

柳ひとみ

ごめん!ごめん!

柳ひとみ

聞き間違いだと
いけないからさ

柳ひとみ

もっかい言ってくんない?

碧江涼太

よ!美しいよ!
ひとみちゃん!

碧江涼太

って言いました・・はい

柳ひとみ

まったく・・・

柳ひとみ

ね?杏樹ちゃん!
言ったでしょ?

柳ひとみ

コイツには
デリカシーって
もんが無いんだから

眞琴杏樹

ふふふ

柳ひとみ

じゃあ次は
杏樹ちゃんね!

眞琴杏樹

いや、私は普通に──

柳ひとみ

ホラ!ホラ!早く!

杏樹の前に 透、涼太、ひとみが 横並びになり

目を輝かせながら 杏樹に水着お披露目の プレッシャーを与える

眞琴杏樹

(は、恥ずかしい・・)

柳ひとみ

ホラ!杏樹ちゃん!

柳ひとみ

ドーン!と
お披露目しちゃえ!

眞琴杏樹

(ええい!もう
いっちゃえ)

眞琴杏樹

こ、これが
私の水着です///

眞琴杏樹

ド、ドーン///

杏樹は恥ずかしそうに ラッシュガードを脱ぎ捨てる

碧江涼太

おお!めちゃ
可愛いじゃん!

碧江涼太

な?透!

鮎原透

ああ・・・

眞琴杏樹

ど、どうですかね?///

眞琴杏樹

わ、私の水着姿・・///

杏樹は不安そうな眼差しで 透に問いかける

鮎原透

めちゃ似合ってる

鮎原透

可愛いよ!

眞琴杏樹

えへへ・・・///

眞琴杏樹

よかった・・・///

柳ひとみ

ホラ!言ったじゃん!

柳ひとみ

可愛いって
言ってくれたでしょ!

眞琴杏樹

は、はい・・///

柳ひとみ

さ!早速泳ご!

眞琴杏樹

はい!

碧江涼太

じゃあ俺と透は
座りながら酒でも
呑んどくわ

柳ひとみ

はぁ?伊豆にまで来て
何バカ言ってんのよ

柳ひとみ

アンタも来るのよ!
ホラホラ!

ひとみは涼太の腕を引っ張る

碧江涼太

ちょ!ひとみ!

眞琴杏樹

鮎原さんも行きましょ

杏樹は透に右手を差し出す

鮎原透

おう!楽しもうぜ

透は杏樹の手を握り返し 海の中へ入っていく

男A

おい!居たぞ!あそこだ

男は杏樹たちが居る 砂浜を指差す

男B

はぁ〜・・・

男B

こんなにビキニギャルが
居るっつーのによ

男B

何やってんだ?
俺たち・・・

男C

まだ言ってんのかよ

男A

確か2泊3日って
話だったよな?

男C

ああ、女からは
そう聞いてる

男B

あらあの子が今日1人
になるシチュエーション
が来なかったら

男B

明日まで続く感じか?

男B

ゆ〜うつ〜・・・

男A

いやいや、さすがに
1人になる時間
くらいあるだろ?

男A

トイレに行く時とか!

男C

そうだ!

男C

だから片時も目を
離すんじゃねーぞ?

男B

はぁ〜・・・

男B

まぁ、これも20万と
伊豆の女を堪能する為だ

男A

つーか腹減らね?

男B

ああ!確かにな

男B

酒も呑みてー

男C

お前らさっきから
文句ばっかだな

男B

しょうがねーだろ

男C

じゃあなんか
買ってきてやるよ

男A

まじ?

男B

じゃあ俺ビールと
カルボナーラ!

男B

あとタバコな?

男A

俺チキン南蛮弁当!

男A

ハイボールもよろしく

男C

わかった!わかった!

男C

そのかわりシッカリ
見張りやっとけよ

男B

りょーかいでーす!

男A

じゃあおなしゃーす!

男C

はぁ〜・・・・

男C

緊張感のねーヤツらだ・・

透は浮き輪の上で 寝そべりながら 空を眺めていた

鮎原透

あぁ〜・・・

鮎原透

穏やかでいいね〜・・・

その透に背後から近づく影

鮎原透

なんか眠くなってくるな

眞琴杏樹

えいっ!!

杏樹は浮き輪を 力を込めてひっくり返す

鮎原透

うわぁっ!

透は水飛沫を上げながら ひっくり返る

眞琴杏樹

きゃははは!

眞琴杏樹

大成功!

鮎原透

ぶはあっ!しょっぱ!

透は口から海水を吐き出す

鮎原透

ぺっ!ぺっ!

鮎原透

ったく!誰が──

鮎原透

って杏樹ちゃんかよ!

眞琴杏樹

鮎原さんおもしろーい♫

鮎原透

ったく・・・

鮎原透

ん?なんだあれ?

透は杏樹の背後を 真剣な眼差しで見つめる

眞琴杏樹

ん?どうかしました?

鮎原透

見てみろ!
アレだよ!アレ!

眞琴杏樹

ん?

杏樹も気になり 背後へ向き直る

鮎原透

しめた!

透は杏樹の背中を手で押し 杏樹を海水の中へ押しやる

眞琴杏樹

きゃあ!

鮎原透

ははははは!

眞琴杏樹

もう!鮎原さん!

鮎原透

まぁ、自業自得だな!

眞琴杏樹

鮎原さんのイジワル!

杏樹は透の体をポンポンと叩く

鮎原透

最初にやってきたのは
杏樹ちゃんだろ

眞琴杏樹

もう!

柳ひとみ

見て見て!涼太!

碧江涼太

なんだよ?

柳ひとみ

アレよ!ア〜レ!

ひとみが指差す先には じゃれあっている透と杏樹が居た

碧江涼太

ふっ

碧江涼太

仲良しか!あいつら!

柳ひとみ

この旅行がキッカケで
2人の距離がグンと
縮まるといいね

碧江涼太

あはは、だな

海水浴を楽しんだ一同は ビーチパラソルの下で 一息ついていた

碧江涼太

くぅー!

碧江涼太

砂浜の海で呑む酒は
格別に美味いなぁ

眞琴杏樹

もう、お酒
飲んでるんですか?

碧江涼太

杏樹ちゃんも呑むか?

柳ひとみ

コラ!

ひとみは涼太の頭を叩く

碧江涼太

いでっ!!

柳ひとみ

まだ杏樹ちゃんは
ハタチ未満なんだから!

碧江涼太

ってーな!単なる
冗談だろ?冗談!

眞琴杏樹

なら、すこしだけ

杏樹は透の手から 缶ビールを奪うと 少しだけ口に含んだ

柳ひとみ

ちょ!杏樹ちゃん?

鮎原透

お、おい!

眞琴杏樹

うげぇぇ・・・

眞琴杏樹

にっがっ!!

杏樹はビールを吐き出した

碧江涼太

あはははは

碧江涼太

やっぱ杏樹ちゃんに
まだ早かったな

眞琴杏樹

こんなに苦いんですか?

眞琴杏樹

まだ、口の中が変な感じ

鮎原透

とりあえずお茶飲め!

鮎原透

ホラ!

透は杏樹に ペットボトルのお茶を手渡す

眞琴杏樹

ありがとうございます

碧江涼太

あれ?もうツマミ
無くなっちまったな

鮎原透

あ、そうだな・・・

眞琴杏樹

なら私が何か
買ってきましょうか?

碧江涼太

え?いいの?
何か悪いな・・

眞琴杏樹

いいですよ!それくらい

眞琴杏樹

ならちょっと
行ってきますね

鮎原透

大丈夫か?ひとりで

眞琴杏樹

子供扱い
しないでください!

眞琴杏樹

ちょっとそこまで
行くだけですから

柳ひとみ

心配だから私も一緒に

眞琴杏樹

大丈夫ですって!

眞琴杏樹

みなさんはゆっくり
しててください!

柳ひとみ

そう?ならお願い
しちゃおうかな

鮎原透

なら!これから払ってくれ

透は杏樹に財布を手渡す

眞琴杏樹

いや、ここは私が──

鮎原透

いいって!気にすんな!

眞琴杏樹

そうですか?

眞琴杏樹

あ、ありがとうございます

杏樹はしぶしぶ財布を受け取る

眞琴杏樹

何が食べたいですか?

碧江涼太

焼きそばたのむ!

鮎原透

俺は、まぁ
フランクフルトかな

柳ひとみ

私何か甘いヤツが食べたいな

柳ひとみ

確かバニラアイスが
あったはずだから
それお願い!

眞琴杏樹

わかりました!

眞琴杏樹

なら行ってきますね

杏樹はラッシュガードを羽織り 海の家まで歩く

男A

ふぅ〜・・・

男A

食った!食った!

男B

てか、アイツらは?

男は砂浜を確認する

男B

おい!お前ら!アレ!

男は砂浜を指差す

男A

なんだ?どうした?

男B

あの女──

男B

1人で海の家に行ってんぞ!

男C

よし!行くぞ!

男A

来ました!来ました!20万!

男C

いいか?予定通り行くぞ?

男B

ああ、わかってんよ!

男たちは駆け足で砂浜へ向かう

杏樹は海の家にて 注文をしていた

店主

いらっしゃいませ

店主

注文は何にする?

眞琴杏樹

えーっと、確か

眞琴杏樹

焼きそばをひとつ

眞琴杏樹

フランクフルトをひとつ

眞琴杏樹

それからバニラアイス
をひとつで・・

眞琴杏樹

私は何にしよっかな?

眞琴杏樹

おすすめってあります?

店主

うーん、そうだね・・

店主

このロコモコ丼なんかは
女の子に人気だよ

眞琴杏樹

おいしそ〜♫

眞琴杏樹

じゃあそれをひとつ
お願いします

店主

はい!毎度あり!
たくさんありがとうね

眞琴杏樹

いえ・・

店主

会計は
2300円になります

眞琴杏樹

2300円・・2300円

眞琴杏樹

はい!3000円から
お願いします

店主

はい!なら
700円のおつりね

眞琴杏樹

ありがとうございます

店主

あと5分くらい
待ってもらえるかな?

眞琴杏樹

はい!わかりました

店主

次の方どうぞ!

店主

はい!お待ち!

店主

いっぱい
買ってくれたから

店主

バニラアイスをひとつ
おまけしといたよ

眞琴杏樹

わあ!ありがとう
ございます!

店主

楽しんでおいでね

眞琴杏樹

はいっ!!

眞琴杏樹

さ!急がなきゃ

杏樹は袋を両手に持ち 皆が待つ位置へ歩みを進める

男A

ねぇ!そこの君

眞琴杏樹

え?わ、私ですか?

男C

1人でその荷物
大変じゃない?

男C

俺たちが手伝って
あげようか?

眞琴杏樹

あ、ありがとうございます

眞琴杏樹

でも、大丈夫です

男A

いや、いや!
転んだりしたら
危ないって!

男B

そうだぜ!
遠慮しなくていいよ!

眞琴杏樹

いや、さすがに──

初対面の人にそこまで してもらうのは申し訳ないんで 大丈夫です

杏樹がそう口にしようとした瞬間 背後から口を手で塞がれる

眞琴杏樹

!!!!!!!

男A

悪いね杏樹ちゃん

男A

別に君に裏みは
これっぽっちも
無いんだけどね

男A

まぁ、これも
20万の為だからさ

男A

黙って俺らに
犯されてくれよ

眞琴杏樹

(おか・・・)

眞琴杏樹

(何?この人たち)

眞琴杏樹

(20万ってなんの話?)

眞琴杏樹

(しかも何で私の名前を)

男B

さあ!さっさと行こうぜ

男B

誰かに通報される前に

男A

ああ!そうだな

眞琴杏樹

(嫌だ・・嫌だ・・)

男C

あれ?杏樹ちゃん
なんか具合が
悪そうだね?

男C

え?なに?
気分が悪い?

男C

そりゃ一大事だね

男C

じゃああっちの
日陰に行こうか!

男C

うん!それがいいよ!

男C

なら行こうか!

男達は杏樹を抱き抱え 砂浜を後にする

眞琴杏樹

(やだ・・やだ・・)

眞琴杏樹

(助けて・・・)

眞琴杏樹

(鮎原さん!!)

鮎原透

なんか杏樹ちゃん
遅くねーか?

碧江涼太

そうか?

柳ひとみ

まぁ、確かに遅いけど

柳ひとみ

海の家に人が
多いのかもよ?

柳ひとみ

これだけ人が
いっぱい居るし

鮎原透

心配だから
様子見てくるわ

透はTシャツを羽織り 小走りで海の家へ向かう

碧江涼太

すげー心配性じゃん

碧江涼太

別に気にする事
ねーと思うけどな

海の家

鮎原透

あれ?いねーな・・

鮎原透

言うほど混雑
してねーし・・

鮎原透

どこ行ったんだ?

店主

どうかしたかい?

店主

随分と慌ててる
ようだが?

鮎原透

いや、人を探してるんスよ

店主

どんな人?

鮎原透

ピンクの髪の毛で
カチューシャつけてて

鮎原透

水色の水玉模様の
水着来てる女の子
なんスけど・・

店主

ああ!その子ね!

鮎原透

見たんスか?

鮎原透

どこで?

店主

どこってココだよ!

店主

随分前にウチに
買い物に
来てくれてね

鮎原透

既に来てるんスか?

鮎原透

見間違いとかじゃなくて?

店主

いっぱい買ってくれたから

店主

バニラアイスをひとつ
おまけしたんだよ

店主

だから覚えてるんだ

鮎原透

(どうなってんだ?)

鮎原透

(杏樹ちゃんは
海の家で買い物してから)

鮎原透

(どこに行ったんだ?)

鮎原透

ありがとうございました

鮎原透

自分でも探してみます

店主

おう!会えるといいね

透が海の家を出ると 女性の話し声が聞こえてきた

女性B

絶対やばいってアレ

女性A

でも知り合いっぽい
感じだったよ?

女性B

知り合い?いやいや
私には女の子ひとりを

女性B

男が攫ってる
ようにしか
見えなかったよ?

女性A

大丈夫かな・・あの子

鮎原透

(女の子が攫われた?)

鮎原透

(気になるな・・・)

鮎原透

ねぇ!ちょっといいかな?

女性B

はい?

女性B

(ってイケメン来た!)

女性B

(ナンパかな?)

鮎原透

さっきの話が
聞こえてきたんだけど

女性A

さっきの話?

鮎原透

女の子が攫われた
とか言ってたよね?

鮎原透

詳しく聞かせて
くれないかな?

女性B

(なんだ、そういう話か)

女性B

さっき3人の男が
ひとりの女の子を

女性B

抱き抱えて
連れて行ったんですよ

鮎原透

3人の男?

鮎原透

その攫われた女の子って
どんな感じの服だった?

鮎原透

髪型とか髪色とか
どんな水着着てたとか

鮎原透

些細な事でもいいんだ
何か覚えてないかな?

女性A

たしかピンクっぽい
髪の色だったと・・

鮎原透

(な・・ピンクだと!?)

鮎原透

もしかしてその子って

鮎原透

カチューシャつけてて

鮎原透

水色の水着
着てなかった?

女性B

カチューシャまでは
わからないけど

女性B

水着は確かに
水色のでしたよ

女性B

水玉模様っぽのが
ある水着でしたね

鮎原透

(ま、まじかよ・・・)

鮎原透

(間違いねー!
杏樹ちゃんだ!)

女性A

お兄さんの
お知り合いですか?

鮎原透

どこに行った!

女性A

え?

鮎原透

だからそいつらは
どこに行ったか
って聞いてんだ!

女性B

あ、あっちに行きましたよ

女性はバス停がある方を指差した

鮎原透

(クソっ・・・)

透は目を血走らせながら 杏樹が連れ去られた方角まで走る

鮎原透

くそ!どこに行ったんだ

鮎原透

杏樹ちゃん・・・

鮎原透

ん?あれは?

透は中身が入っている 袋が落ちているのを見つける

鮎原透

なんだ・・これ

透がその袋の中を確認すると

焼きそば、フランクフルト バニラアイス、ロコモコ丼が 入っていた

鮎原透

焼きそばに
フランクフルトって

鮎原透

俺たちが杏樹ちゃんに
頼んでたヤツばっかだな

鮎原透

もしかして・・・
杏樹ちゃんが落とした?

鮎原透

て事は海の家で
買い物した事に
間違いはねー訳だな

鮎原透

くそ!マジで
どこに行ったんだよ

鮎原透

早くしねーと
杏樹ちゃんが危ねー

お節介アゲハと弱虫ヒナタ〜アルメリア〜

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