テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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アシンメトリー□□パペット.

第12話 - その方が綺麗だな

390

2023年09月11日

#一次創作

#葛藤

#日常

#仮面

#笑顔

#人間

四阿朧

雅

だーーれーーーだっ

白玖

…雅

雅

あったりー

白玖

お前しかいねーわそんなんするヤツ

雅

はは

雅

…そーいえばずっと思ってたけど白玖ってこっち側の道使ってたんだね

白玖

…あー……まァ

雅

…ん？訳アリ？

白玖

…んー

雅

（へえ、珍しい）

雅

あ、まさか俺に会うためとかーー？笑

白玖

…

雅

…

雅

え？マジ？

白玖

まあ

白玖

じゃなかったらこんな遠回りしねえ

雅

（さいきんこんなことばっかだな…）

調子を崩した俺は気を取り直してにっと笑う

雅

えーそれはふつうに嬉しいなー

雅

…っていうか、だったらなんで再会したときこんなとこいたの？

雅

…もしかして白玖

雅

ずっと俺のこと探してこっちから帰ってたの…？

白玖

探してはねーけど…あのままはムカつくから

雅

っぷ、あははは！！バカじゃん！

白玖

テメェのせいだろ…

雅

えー、なんで俺がこの道通るって知ってんの笑

白玖

お前のいとこ？ってヤツが、先輩の友達だってことで教えられた

雅

…なるほどなぁ、いとこ

雅

たまにはいーことすんじゃんって言っといて笑

白玖

自分で言え

雅

だねー

雅

…ただいま

返事のない家にそう呟く

雅

（兄ちゃんはたまにしか家来ないし…親は働いてるし）

雅

（楽だな、ひとり）

雅

（人呼びやすいし────）

『まあお前は女の子取っ替え引っ替えだもんな』

雅

（…そういやさいきん遊んでないなー……）

ずっと退屈だった

女の子たちがくれる日常はまあ暇つぶしになったりもした

でも1番は、遊びまくってると優越感と背徳感で生きてるなって感じがした

雅

（白玖、以外とでもちゃんとやってけるなら）

雅

（もう、こんな俺じゃなくてもいい…かなぁ…）

雅

おはよ───

アイミン

おう槐ーっはよ

セーラちゃん

おはよーん

雅

モモくんたちもおはよ

モモくん

あ、おはよう！

シラハくん

うすうすー

雅

何の話してたのー？

アイミン

そーそ聞いてまた彼氏に振られてさーあ？

アイミン

だから慰めろぉ、槐んち行く

雅

えーむり♡

アイミン

やった………え？

アイミン

むり？

シラハくん

めっずらしい、槐どしたん

雅

…んー

雅

刺されちゃ困るし？笑

モモくん

っははなにそれ

モモくん

槐くんとかもはや天才すぎて誰も嫉妬とかしねーよ笑

セーラちゃん

それなんだよなー、こんな大っぴらに遊んでても何も言えんもん

シラハくん

そーそ、やっぱ槐は女子の理想の王子様ーみたいなとこあるー

アイミン

実際なんでもできちゃうもんな

雅

…

雅

あは、そっかぁーたしかに

雅

っていうか冗談だったんだけどー笑

アイミン

は、冗談かよっ笑だろうなっ笑

アイミン

まー槐が遊ばんようになったらやだわー

セーラちゃん

めちゃ女好きだもんねー笑

セーラちゃん

それこそ一途に女とか作ったらもう学校中やばいっしょ！笑

アイミン

それなー、あたしも怒っちゃーう♡

雅

あはは、俺はみんな好きだから安心してー笑

雅

けどマジ彼氏持ちだけは勘弁♡

アイミン

この前殴られたんだっけ？

雅

そーそ、ケンカとかなると面倒だしねー

セーラちゃん

そいえば槐って────

ぼうっと女の子たちの話を聞きながら、移動教室に行くモモくんとシラハくんを見た

雅

（やっぱ俺って同性に好かれないよねー笑）

雅

（俺も"あっち側"だとして、俺みたいなのがいたらそうなるし当たり前だけど）

雅

（…でも知らないから言えるんだよー）

雅

（特別扱いされることも、何でもできるって決めつけられることも）

雅

（きっつんいだよねー）

雅

（できないとか絶対言えないしー）

雅

（まー自分でこんなキャラまで持ってきちゃったわけだけどー）

雅

（…しゃーないじゃん？）

雅

（こうしてなきゃ、しんどかったんだから）

アイミン

ね？槐ーっ♡

アイミン

…ってぜったい聞いてなかったっしょ？

雅

あはは、きーてるきーてる

雅

てゆかアイミンうしろ切った？かわいー♡

アイミン

え！！！マジちょっとしか切ってなくてセイラも気づかんかったのに！

セーラちゃん

やばぁ槐

セーラちゃん

じゃー私の変わったところはどこでしょう！

雅

変わってなーい笑

セーラちゃん

せいかーい笑

アイミンのクルクル綺麗な髪の毛をいじりながら、自嘲するようにふっと笑った

雅

今日来るなら駅前でお菓子買ってこっかー

アイミン

やーんあれ行きたかったのー♡

雅

だと思ってたー♡

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槐くんも白玖くんもお互いがお互いを心の奥では大切に思ってるし、恋愛とかの好きとか友達とかの好きとか関係なくお互い好きなんだろうな、っていうのが伝わってくる💭 けど、槐くんは敢えて白玖くんから目を逸らして相変わらずの女の子取っかえ引っ変えの生活を続けている……槐くんに幸あれ…… 槐くんのいとこ……？もしかして次の物語の主人公……！？

｢そんなことするヤツお前しかいねーわ」ってやっぱり白玖くんも友達とそこまで仲よくなれてないっていう感じが出てるよね… まっててかいとこ誰？？先輩の友達って柑奈ちゃんの友達＝染花ちゃん説期待したらダメかな？？？？あと槐くんの変わりたいのに踏み出せない感じめっちゃ理解できるししんどいだろうなあと思う…自分でもどっち側かって分けちゃってる時点で相当変えるの大変だと思うし…救われてくれ

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