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女神の後ろを追う形で着いていくと…

洞窟の中に来た。

ポタッポタッ(水滴が落ちる音)

岩の隙間より漏れる光、数多あれどもいと寒し

女神

着きました…ここです

女神

"こちらの道"を通って…

女神

"あちら"に行けば…

女神

あなたが目指している"家"にまた一歩…

女神

近づくことができるでしょう

金星

金星

それってどういう…(振り返りながら)

金星

あれ?

さっきまで話していた女神の姿がそこには無くなっていた

金星

どうすればいいんだ…

女神の言っていた言葉を思い返してみても…

"あちら"、"道"に当てはまるものは何一つ無いのだ。

俺が今いる場所は…

断崖絶壁だ

下も前も全てが黒一色だ。

金星

暗黒空間にただ一人放り出されるのは…

何とも心細いものだ。

金星

はっ…

金星

そういえば!!

パサァッ

ピンクの部屋で入手した紙を取り出した。

森を抜けるには"足元"が鍵となる。 大志は高く掲げろ。

しかし、常に足元を見失わず、地に足をつけて歩まなければならない。

謙虚な足元の力が遠大な目標への安定した道筋を築き上げるのだ。

金星

……

文字を一語一句、噛み締めた俺は…

大きな一歩を成し遂げる為の姿勢に構える。

金星

((足元…地に足をつけて歩まなければならない))

金星

((足元を見失わずに…))

頭の中に考えが埋め尽くされる。

金星

((いける…))

金星

((いけるぞ俺!!))

これで死んだとしても、俺は!!

後悔なんてしない!!

ああああああああああ!!!!

バァンッ!!

男は暗闇の中に飛び出した。

そこに確かに道がある保証などあるはず無いのに

タッ…

足音が鳴り響いた。

金星

!!!

浮いてる

金星

((いや、この足裏の硬い感触…!))

しゃがみこみ、手でその硬い何かを触った。

金星

((地面…!いや))

金星

((橋だ!!))

金星

((遠くからじゃ分からなかったけど))

金星

((近くでみたら、黒一色の橋が架かってる))

金星

((そのせいで周りの景色と同化して見えなかったのか))

サッ…サッ

金星

((ゆっくりだ…ゆっくりと…))

金星

((謙虚な姿勢で…歩幅はなるべく小さく))

金星

((走っては…駄目だ!!))

金星

((いくら橋が架かってるとはいえ…))

金星

((コイツは…怖すぎる))

サッ…サッ…サッ

金星

((まだか…))

何だよ、結構長いじゃねえか

ドッン!!

1452319砂漠

気がつくと俺は、砂漠に身を放り投げされていた。

金星

ぐぁあアッつい!!

サンサンと照らす太陽は肌をジリジリと焼き…

体力を少しずつ奪ってくる。

金星

……何もない

見渡す限り、砂ばかり

建物などの人工物は一切見当たらない。

ザッザッザッ!!

金星

ぁあ…

行けども行けども砂漠は広がっている。

金星

あの森で水分補給ができてホント良かった…

金星

けど…もう駄目だ

金星

どこも砂、砂でばっかだ…

金星

ん、砂…

金星

スナ…?

皆さんが外出して、もしも砂を見かけたら、是非この"NEWS"を思い出してみてください

金星

ニュースを?

金星

思い出す?

NEWSを?

金星

っ!!

上位存在

突然だが

上位存在

君たちはニュースの語源・由来をご存知だろうか

上位存在

ニュースは、英語の[NEWS]からの外来語…

上位存在

NEWSの語源には、世界各国の東西南北で起きた出来事を集めて伝えることから…

North(北)

East(東)

West(西)

South(南)

上位存在

それぞれの方位の頭文字を取り、NEWSになった説があるのだ

金星

((あの時、ニュースは伝えていた…))

金星

((砂を見かけたらニュースを思い出してくれと))

金星

((砂はある))

あとは方位だ

俺は右腕につけてある時計に目線を落とした。

12:00

金星

昼頃か…

金星

太陽は東から昇り、南を通って西に沈むから…

金星

太陽はあそこだ!その方向が南!

金星

てことはその反対側が北(北の方を向きながら)

金星

で、こっちが東(東の方を向きながら)

金星

んで、西と…(西の方を向きながら)

金星

最後に南…(南の方を向きながら)

金星

と、なる筈なんだが…

金星

ここは異世界…地球の常識は通用しないのかもしれない…

金星

もっと他に何か…

ドッドドド!!

金星

地面が揺れてる!

少し時間が経過した後…

彼の近くに謎の建造物が砂の中からあらわれた。

建造物は全て石で作られており、豆腐のような形をしている。

金星

これは…

金星

さっきのやり方が合ってたってことでいいんだよな?

金星

正しい向きを正しい順番に向けばあらわれる…そんな仕組みか…

謎の建造物の中へと入っていく…

金星

(( さっきの洞窟にしろ…))

金星

((序盤にやっていた探索の答え合わせをしている段階なのかもしれない))

金星

((きっとこの中にも…))

金星

((何が待ち受けているんだ))

家に向かわなくては

目の前が暗転した

砂漠の砦内部

残酷牢屋

金星

目を覚ました俺は…

椅子に縛り付けられていることに気付いた。

それともう一つ…

助けを求める少女

あっ!目が覚めたのね!

助けを求める少女

お願い!ここから出して!

ガンガンガン!!(鉄格子を揺らす音)

金星

…?女?

俺の目の前には、牢獄があり

牢獄の中に女性が1人捕まっている

金星

ってその声…

テレビの砂嵐で聞こえた声と同じじゃないか!!

金星

っぐ!!

ガシャン!!

金星

クソっ!ガッチリ固定されてる

金星

抜け出せ…!

ガッ!!

金星

ない!!

手、足、胴体の全ての自由が縛られている。

ロボット

オヤオヤ、オメザメデスカ

助けを求める少女

ヒッ!

金星

アアン!?

俺の右側からニュルりと表れたそいつはロボットだ。

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