猫又
luna
猫又
luna
それは、俺が軍に入って丁度一年ぐらいした頃だった
いつものように、武器等の点検をしにいく
すると…
チーノ
沢山の物資が置いてあったのだ
しかも、物凄く質の良い物が
チーノ
危険がないか、置いといても大丈夫か
隅々まで点検する
点検をしている内にあることに気付いた
俺が、点検を任されるようになったとき
物資が全て綺麗に整えられていた
その時の整えられ方と物資の置き方が酷似しているのだ
少し特徴的だったからよく覚えている
チーノ
一般兵
古参の一般兵に声をかける
誰が置いたか分かるかもしれない
チーノ
一般兵
チーノ
チーノ
そっか、そうだよな
俺の部隊が一番新しい
いくら古参でも、ここ二年三年のことしか知らないだろう
前にここを任されていた人だろうか
一通り危険がない事を確認して、
グルッペンとトントンに報告しにいく
あの二人なら何か知っていると思うし
コンコン
チーノ
ノックをして名乗り、返事を待つ
トントン
ガチャ
チーノ
今朝、起きたことを話す
物資が届いていたこと
整え方が似ていたこと
グルッペン
チーノ
トントン
トントン
話を聞くと
前に物資補給担当としていたこと
今は何処にいるか分からないこと
前まで物資の整理などもよく任されていたこと
たまに、まだ物資を送っていてくれること
だからか
一般兵が知らなかったのは
兄さんがいなくなったのは大分前らしいから
当然だ
グルッペン
チーノ
二人と共に武器庫へ向かう
トントン
二人が物資をチェックする
ここに総統が来ることはないので
一般兵が少しビクビクしながら遠巻きに見ている
なんか、ごめん
グルッペン
チーノ
その質問に少し二人の表情が硬くなる
グルッペン
チーノ
トントン
トントン
グルッペン
グルッペン
グルッペン
チーノ
トントン
トントン
チーノ
どうやら、スパイとして来てからそれが分かったらしい
俺達の国は結構戦力を隠しているからな
トントン
グルッペン
グルッペン
グルッペン
グルッペン
トントン
トントン
チーノ
トントン
グルッペン
チーノ
トントン
チーノ
チーノ
グルッペン
この国は訳ありの人が多い
コネシマさんだって王族だし
ゾムさんは敵国の暗殺者だった
今更王子がいたって関係ない気がする
グルッペン
グルッペン
チーノ
チーノ
グルッペン
トントン
トントン
グルッペン
俺の知らない所で話が進んでいく
どうやら近々兄さんという人に逢うことに成りそうだ
『季節外れのサンタクロース』 ~fin~
猫又
luna
猫又
luna
猫又
猫又
バイルナ❗️