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恋の行方

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恋の行方

1 - 恋の行方

♥

8

2018年07月22日

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高校2年生の夏

恋をした

彼とで会ったのは、2年生になってからだ

相澤美南

相澤美南

ついに私たちも2年生か~😆

三浦七海

時が経つのは早いね~💦

こんな感じで会話をしていたときだ

彼はやってきた

水浦直人

水浦直人

おはよー…

一目惚れだった

今までも何度も恋をしてきた

何度目の恋だろうか

私は、昔から目移りが多かった

恋をしては別な人を好きになり

また別な人を好きになり

こんな私でも恋をして良かったのだろうか

このときの私はそんなことを考えていた

ガラッ

松浦先生

松浦先生

ホームルーム始めるぞ❗

クラスメイト

クラスメイト

は~い😒

生徒たちのだるそうな声を聞きながら、私も席につく

ちらっ、っと横を見ると朝の彼がいた

横顔も綺麗に整っていてとてもかっこ良かった

ますます好きになりそうだった

松浦先生

松浦先生

では、自己紹介をしたいと思う❗

松浦先生

私の名前は、知ってる人もいると思うが、

松浦先生

松浦悟史(まつうらさとし)だ❗

パチパチ

教室じゅうにやる気のない拍手の音が聞こえた

ホームルーム終了後

私たちは教室の片隅で集まって話をしていた

すると、誰かの

「皆は誰が好きなの?」

と言う一言で話題は一気に恋ばなへとうつった

皆は口々に

「私はビー君が好きだな~❤」

とか

「えぇー❗絶対エー君でしょ❗」

とか

そんなことを話している

ふと現れた美姫(みひめ)が

城鐘美姫

城鐘美姫

私はね、水浦直人君❗

と言ってきてびっくりした

この時の私は

恋をした人の名前も知らなかった だから 私は

三浦七海

三浦七海

実は…私にも好きな人がいるんだ❗

三浦七海

名前はまだわからないけど、一緒に頑張ろうね❗

三浦七海

美姫❗

などとのんきなことを言っていた

事件が起きたのは次の日だった

城鐘美姫

城鐘美姫

おはよ~❤

城鐘美姫

聞いてよ~❤

城鐘美姫

今日ね、直人君に告白したらね

城鐘美姫

付き合うことになったんだ❗

三浦七海

おめでとう🎉

城鐘美姫

ありがとう❤

三浦七海

今度紹介してよ❗

城鐘美姫

うん❤

今度って言ったが、実際に紹介されたのは、今日の放課後だった

城鐘美姫

城鐘美姫

この人が私の彼氏の直人君❤

水浦直人

水浦直人

よろしくね😃

三浦七海

三浦七海

う…うん😅

彼の名前は

水浦直人(みずうらなおと)だとこの時初めて知った

美姫も直人くんが好きだったらしい

涙を流すのを必死でこらえながら、笑っていた

やがて、二人は仲良さげに手を握りながら帰っていった

しかも、恋人繋ぎで

背中から声をかけようと思ったが、諦めて帰った

今の私には「じゃあね」の一言も言えない

賑やかな帰り道

賑やかな商店街

それら全てが私を侮辱(ぶじょく)しているように思えた

いつもは短い帰り道が今日は一段と長く感じられた

次の日

昨日早く寝たせいだろうか

今日はいつもより早く目が覚めた

朝ごはんを食べ制服に着替える

薄暗い道をただひたすら歩いていく

一歩一歩

ゆっくりと

いつもより早めの学校は

しん

としていて

普段の明るさを感じられなかった

自分の席を探し座る

スクールバックから本を取りだし読むが

頭に入らない

仕方なく本をしまう

まだ信じられない

美姫と直人君が付き合っているなんて

自分で何がいけなかったのか考えた

きっと

私が

地味で

ださいからだろう

三浦七海

こんな私を好きになる人なんかいない

そんなこと昔から分かっていた

だから、だから

恋を諦めていた

そんな自分とはおさらばしたい

そう思った

少しだけ

ほんのちょっとおしゃれすれば私だって

そう思い

勝手に

美姫の制服を引っ張りだす

美姫は普段から制服を二つ持っていて、1つは汚れた時用にと

学校においていっている

眼鏡を外し

髪型を変え

制服を着る

三浦七海

三浦七海

なんだ、私にも似合うじゃん❗

そう思った

三浦七海

美姫には悪いと思いつつ、制服を1日だけ借りることにした

その日も二人は手を繋いで登校してきた

そして、私の方向に向かってきた

城鐘美姫

城鐘美姫

おはよー…

美姫の声がとまった

言いたいことはわかっている

城鐘美姫

城鐘美姫

ねぇ…それ、私の制服……

分かっていたはずなのに、いざとなると言えない

思わず出た一言は

三浦七海

三浦七海

ち…違うよ❗

三浦七海

これは、私が自分で買ったの❗

城鐘美姫

城鐘美姫

そうなんだ、じゃあ…

城鐘美姫

お揃いだね😅

そう言いつつ、美姫は制服を入れていた鞄をチェックする

城鐘美姫

城鐘美姫

ない❗

クラスメイト

えっ❗

教室がざわついている

城鐘美姫

城鐘美姫

やっぱりそれ…私のなんじゃ…

きっと、今正直に言えば美姫は許してくれただろう

でも、美姫と直人君が別れてほしいと思ってしまった私は

意地悪にも

三浦七海

三浦七海

そんなわけないじゃん❗

三浦七海

親友を疑うなんて酷い😢

そう言ってしまった

すると

私の思惑通り直人君は私をかばった

水浦直人

水浦直人

お前、酷いぞ❗

水浦直人

親友を疑うなんて❗

城鐘美姫

城鐘美姫

えっ…、

城鐘美姫

でも、私…

城鐘美姫

制服をここにしまっていること七海にしか言ったこと無いよ❗

その一言で状況が一転した

水浦直人

水浦直人

そうなのか?

水浦直人

おいっ❗

水浦直人

七海❗

水浦直人

どういうことだ❗

クラスメイト

酷っ❗

三浦七海

三浦七海

あっ…ちがっ、

水浦直人

黙れ❗

クラスメイト

そうよ❗

クラスメイト

言い訳なんか聞きたくないわ❗

震えが止まらない中

私は、笑っていた

なぜかはわからない

城鐘美姫

城鐘美姫

七海…どういうことなの?

美姫が聞いてくるが、今は何も考えられない

逃げろ、逃げろ❗

私の心がそう呟いた

皆を押し退け走る

水浦直人

逃げたぞ❗

クラスメイト

捕まえろ❗

ひたすら逃げる

下駄箱まで走り、靴を急いで履き替える

一息深呼吸をして、また走る

校門まであと少し、もうちょっと

水浦直人

水浦直人

おい❗

水浦直人

まて❗

気にするな走れ、走れ

水浦直人

危ない❗

城鐘美姫

七海❗

キキィーーー……

三浦七海

あっ……。

死ぬんだ

この一瞬で

どんっ

三浦七海

三浦七海

………………っ___……

城鐘美姫

城鐘美姫

キヤャャャャーーー

7月2日

今日のニュースを………

クラスメイト

クラスメイト

えっ…?

水城柚菜

嘘!?

相澤美南

そんな……。

松浦先生

嘘ではない。

松浦先生

昨日の昼頃に七海と直人が亡くなった。

ここは

どこ?

私は、何?

僕は、何?

どこ?

ここは

城鐘美姫

城鐘美姫

フフフ…

城鐘美姫

城鐘美姫

大成功❗

城鐘美姫

良かったね、二人きりになれて😃

城鐘美姫

まぁ、七海は悪魔に連れ去られてるだろうけど☺
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