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あやめ
あやめ
ひとりごとを呟いてから廊下へと出た。
あやめ
教室を出たその先には長い廊下が続いてた。そこには赤い何かが床や壁、さらには天井へと付いていた。
廊下にぐったりと横たわってる生徒たちを見てそれが何か理解した。
紛れもなくそこに付いてた物は血飛沫であった。
あやめ
あやめ
女子高生1
あやめ
反応がなかった。他の生徒たちにも試して見たが、結果は同じだった。
あやめ
彼女たちがここにいる人たちのように血飛沫を飛ばしながら、横たわってる最悪の姿が脳裏に浮かびながら、急ぎ足で長い廊下を歩く。
あやめ
階段の前のこの廊下の突き当たりにある教室に見覚えのある女性が呆然と教室の真ん中で立ち尽くしていた。
あやめ
そう、そこにいたのは先ほど音信不通であった美音だった。
しかし彼女は私を見るなり、睨みつけてこう言う。
美音
あやめ
美音
私は教室の中で無惨に倒れ込んでる机や椅子の真ん中にいる彼女を見て、悔しみに陥った。彼女の制服は赤に染まっていた。
あやめ
美音
あやめ
美音
あやめ
美音
何が何なのか分からない。私が生徒たちを殺した?何のために?"おはぐろ"ってさっき彼女たちとやり取りで見た"おはぐろさん"ってこと?
もう、分からない。
分からないよ。
おはぐろさん
あやめ
あやめ
私の目の前には先ほどまで染みていた制服の色が赤だったのが黒に変わって、ゆるゆるとその色が横たわった彼女の周りを離れていく。
彼女を抱きしめてあげたいのに彼女の口から発された事実と今目の前で起きた出来事にそれすら出来なかった。
美音
彼女はその一言だけを言い放って息を引き取った。
あやめ
あやめ
私はその場でそのまま泣き崩れた。