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涙をしばらく流していると、誰かが走って駆け寄って来るのが分かった。

あやめ

先生…あの私…

大島先生

あなた、美音に何をしたの!?

走り寄ってきたのは大島先生だった。

あやめ

私が来る前にはもう

おはぐろさん

邪魔だから消しただけよ

私の後ろで先ほど聞いた"おはぐろさん"の声が聴こえた。

大島先生

邪魔ってなによ!?彼女は…彼女は!!

あやめ

いえ、邪魔とは言ってません

おはぐろさん

あなたも邪魔

また後ろから聴こえてくる。

大島先生

先生に対してなんですか、その言い方は。あなた、彼女の母親が私だって覚えてないの?

あやめ

お母さんって先生のことだったのか…

おはぐろさん

あの子は私に友達じゃないって言ったのよ?

あやめ

違う…言われたのはウチ…

"おはぐろさん"の言葉が気になって私の口からそんな言葉が出てしまった。

大島先生

何、一人で呟いてるの?

あやめ

先生には後ろの声、聞こえないの?

大島先生

後ろに誰もいないじゃない

私は彼女に言われて、後ろを振り向いた。彼女の言う通り、誰もいなかった。

私の手に付いた黒い液体。

目の前に倒れ込む美音。

そしてそれを支える彼女の母親の大島先生。

後ろから聞こえてきた"おはぐろさん"の言葉。

これらすべてが一つの結論ににまとめられて、"おはぐろさん"の正体が誰か把握せざることになった。

そう、"おはぐろさん"は私だったんだ。

信じることはもちろん出来ない。

おはぐろさん

なら、いっそ彼女も

あやめ

黙ってよ、いい加減

大島先生

もういいよ。分からない子は死なないとね

真希

やっと見つけた!!

大島先生

!?

ちょうど大島先生が黒いジャケットの右ポケットに隠し持っていた市販のハサミが私に向けられる瞬間だった。

真希

ちょっと先生!?落ち着いて!!

真希は何も考えなしに私たち二人に近寄ってくる。

しかし彼女は美音の姿を見て足を止めた。

大島先生

そう、彼女がやったのよ

真希

あやめ、そうなの?

私は答えられなかった。

答える権利が与えられなかったと言った方が正しいかもしれない。

大島先生

ほら、黙ってないで謝りなさい

真希

先生、ごめんね。先生がお母さんで美音のことが大事なように、私はあやめが大事なの

大島先生

あんたも友達として見捨てられるよ

あやめ

見捨てない!!だって…

真希

親友だからでしょ

おはぐろさん

醜い

あやめ

頭が…

私は急に激しい頭痛に襲われるのだった。まるでハンマーか何かで叩かれたかのように。

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