後天性の、恋の病
気づいてからじゃ、もう遅かった
そんな想いで痛い目に遭ったのに
変わらず恋する、自分が嫌い
でも、手遅れだった
何もかも
その存在に、安らぎを得た
その優しい目が、射抜いた心が
今も痛くてたまらない
学校の、空気が嫌い
でも、あなたの空気が愛おしい
その瞬間だけ
息を、するの
無愛想な、笑い方でも
咎めない、あなたが好き
渡して、終わりのバレンタイン
袋の中に、私の想いを詰め込んで
他の想いが、入った袋にそっと入れた
きっと、分からないだろう
そんな、思い込み
卒業まで、数日となった
今日は、ホワイトデー
君に手渡された、缶を見つめた
愛おしくて、たまらない
この想いに、義理でもいいから
答えてくれた
残酷な程に、優しい君が
好きで、好きで、仕方ない
けど、脆いこんな恋は
缶の中の、飴のお仲間
溶けて、噛んで、消える
もういい加減、鬱陶しいと言いたげな君
見つめて、察して
最後の1個の、飴を見つめる
……食べられ、ないな
君が嫌と言っても
捨てられない、恋心
初恋の、呪い
愛おしい、呪い
大好きな、呪い
噛み砕けない、飴と恋
優しい君の、呪い
ただ、ただ
純粋な、好き
だったよ、ねぇ
ねぇ、ねぇ
嫌いに、なれないよ
ねぇ、
大好きだよ
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