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ユズリハ(主)
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翔太side
宮舘涼太
渡辺翔太
渡辺翔太
宮舘涼太
今、自分が何を言われたのか、 分からなかった。
渡辺翔太
渡辺翔太
涼太は無言。
俺と目を合わせようともしない。
渡辺翔太
宮舘涼太
それでも涼太は目を見てくれない。
渡辺翔太
渡辺翔太
宮舘涼太
じゃあなんで別れようなんて言うの?
なんで俺の事見てくんないの?
渡辺翔太
宮舘涼太
渡辺翔太
宮舘涼太
涼太はやっと顔を上げた。
涼太の目には涙が浮かんでいた。
かと思えば、それを隠すように、 目を細めて力なく笑う。
宮舘涼太
渡辺翔太
渡辺翔太
渡辺翔太
宮舘涼太
予想外の言葉に、 開いた口が塞がらない。
細めた目尻に、何笑ってんだよと、 言いたくなる。
だけどその表情はどこか切なそうで。
それが痛いほど伝わってくるから。
うん。言えない。
涼太が二股なんて。
そういう事とは、 1番疎遠な人だと思っていたから 余計に信じられない。
とゆうか、信じたくない。
渡辺翔太
宮舘涼太
渡辺翔太
宮舘涼太
渡辺翔太
分かっている回答に呆れて、 鼻で笑ってしまう。
自分で聞いといて、 自分の首を絞めているのは事実で。
だけど涙なんか出ない。
だって信じらんないもん。
涼太が二股なんて。
宮舘涼太
どれだけ足掻いても、 もう、俺じゃだめなんだ。
今まで1番だった俺が、 1番じゃなくなったんだ。
俺じゃない他の誰かが 涼太の1番になっちゃったんだね。
渡辺翔太
こんなにも一緒にいて 気づかなかったのが馬鹿らしい。
宮舘涼太
謝るくらいなら、 初めからすんなよ、と思う。
どうせ別れるなら、 別れてからやれよ、とも思う。
今までの涼太の言葉が、笑顔が、
全部ウソだったのかと言われると、
そうじゃない気がしてならない。
だって少なくとも俺には、
涼太が嘘をついているようには、 見えなかった。
どれくらいの期間を、 どんな気持ちで、
俺と一緒に過ごしたんだろうか。
渡辺翔太
宮舘涼太
渡辺翔太
うん、と頷いて謝る涼太。
まあそれはなんとなく分かってた。
相手優先の涼太なら、 相手の名前は伏せるだろうって。
渡辺翔太
宮舘涼太
渡辺翔太
宮舘涼太
渡辺翔太
宮舘涼太
宮舘涼太
直接的には言われなくても、
涼太の「ごめんね」という言葉は、
俺とは幸せになれない、 という事を意味していた。
渡辺翔太
完全に俺から離れてる涼太の心。
俺の目を見ない涼太。
これ以上引き止めても、 無駄だと思った。
渡辺翔太
渡辺翔太
渡辺翔太
渡辺翔太
渡辺翔太
思ってもいないことが、 スラスラと口から出る。
本当は俺だって、 引き止めてほしかった。
嘘でしょ?
本当はまだ俺の事好きなんでしょ?
っていつもみたいに、 笑って抱きしめてほしかった。
だけど現実はそう甘くなくて。
宮舘涼太
宮舘涼太
宮舘涼太
涼太は最後まで涙をこぼさなかった。
涼太目に涙を浮かべた涼太が、 背を向けて離れていく。
渡辺翔太
渡辺翔太
渡辺翔太
渡辺翔太
自分で仕掛けてしまった強がりに、 いまさら後悔する。
だけど、涼太が 戻ってきてくれる事はなくて。
渡辺翔太
急に訪れた展開に頭がパンクしそう。
色々むしゃくしゃして、 照に電話をかける。
渡辺翔太
岩本照
渡辺翔太
岩本照
渡辺翔太
岩本照
岩本照
渡辺翔太
・ ・ ・
渡辺翔太
岩本照
岩本照
渡辺翔太
岩本照
岩本照
渡辺翔太
家......
涼太との思い出が、 沢山詰まった場所なんて
今は帰る気にもなれない。
渡辺翔太
岩本照
岩本照
渡辺翔太
岩本照
渡辺翔太
照は涼太がいるのに大丈夫かと、 心配してるけど、
俺達はもう終わった訳で、
俺が誰の家に行こうが、 誰の家に泊まろうが、 涼太には関係ない事。
岩本照
渡辺翔太
岩本照
岩本照
渡辺翔太
照を待つ間に買っておいた、 2人分のコーヒーを渡して、 照の横に座る。
静かな夜の街に車を走らせる照。
片手で運転する姿が、 自然に目に留まる。
The 男な感じがして、
意外とこいつかっこいいじゃん。 なんて思う。
もちろん涼太には敵わないけど。
助手席もいいもんだなぁ。
涼太との時は、 いつも俺が運転してたから新鮮。
岩本照
渡辺翔太
きっと何もない訳ないのは、 照だって分かってて。
話したくなったら、話しな、 なんて言ってくれる。
家に着くと、 照は色々と用意をしてくれた。
岩本照
渡辺翔太
渡辺翔太
岩本照
渡辺翔太
岩本照
渡辺翔太
照に借りた服は、 少しサイズが大きくて
俺には少し合わないみたいだった。
岩本照
渡辺翔太
岩本照
渡辺翔太
岩本照
岩本照
渡辺翔太
岩本照
岩本照
渡辺翔太
照からの許可を得たので、 好き勝手にゴロゴロする。
でかいテレビでYouTube見たり、
シルバニアつついてみたり。
照の家っていつぶりだろ。
涼太と付き合ってからは、 ずっと来てなかったからなぁ。
渡辺翔太
だけどやっぱり落ち着かない。
その理由は自分でも分かってる。
渡辺翔太
渡辺翔太
そんなわけ...
そんなわけないだろ。
涼太に電話で確かめて...
渡辺翔太
嘘。
本当は分かってる。
もう俺達は終わったんだって。
でも。
それでも、信じたくない。
渡辺翔太
渡辺翔太
渡辺翔太
いまさらになって、 やっと実感したのか、涙が出てくる。
悔しいけど、その涙は止まらなくて。
岩本照
岩本照
お風呂から上がった照が、 頭をふきながら向かってくる。
岩本照
そっと隣に座って、 心配そうな目で見てる照。
渡辺翔太
岩本照
渡辺翔太
岩本照
なんでも聞くよ、俺に出来る事なら。 と、声をかけてくれる。
そんな照に、涙が溢れそうなのを、 必死におさえながら話す。
渡辺翔太
抱いてくんない?
岩本照