テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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最近飼い始めた家畜

第1話 - Prolog 主人と家畜の出会い

437

2024年02月04日

#irxs

#赤白

#青桃

#水黒

奏雨

irxsnmmn注意 𝖢𝖯···▸Ⅰ×Ⅲ、Ⅱ×Ⅵ、Ⅴ×IV 病み表現血の表現等を含みます苦手な方地雷な方は自衛お願いします

主な登場人物

Ⅰ﹣🐤

主人(主人格)
名前···▸りうら
年齢···▸成人済み
一人称···▸りうら
性格···▸明るく
朗らかな男の子
気分屋な1面あり
体質
···▸多重人格者(約6人格)
どの人格も穏やかで可愛らしい性格
ポンパを降ろしてる時は人格が違う
···▸編み込みか下ろし
その他
···▸初兎のことを
大切にしたいと思っている

Ⅲ﹣🐇

家畜
名前···▸初兎
(牧場からは桜兎と呼ばれている)
年齢···▸未成年
一人称···▸自分
性格···▸怖がりでおっとりしている男の子
甘えん坊で人懐っこい
りうらのことは兄のように慕っている
種族···▸羊(食用···▸肉)
その他···▸白い物が大好き
基本人に従う
逆らうことは殆ど無かった
···▸ないこに懐いており
ないこの為になら
何でもする
悠佑には懐いていない

Ⅱ﹣💎

主人
名前···▸ほとけ(いむ)
年齢···▸成人済み
一人称···▸僕
性格···▸大人しく照れ屋さん
おっとりしている可愛い男の子
体質···▸病んでいて死にたいが
死ねない不老不死体質
(傷も病も病気も全て治る)
その他···▸悠佑のことは義務感で
見ないといけないと
思っている
種族···▸人間

Ⅵ﹣🦁

家畜
名前···▸悠佑
(牧場からは六花と呼ばれている)
年齢···▸未成年
一人称···▸ボク
性格···▸穏やかで
のんびり屋な男の子
その他···▸一日の殆ど寝ている
ないこに懐いている
人を嫌う警戒心が強い
独占欲が強い人が苦手
世話焼きでお節介
種族···▸鶏(食用主に卵肉)

IV﹣🍣

家畜
名前···▸ないこ
(牧場からはなこと呼ばれている)
一人称···▸私
年齢···▸未成年
性格···▸面倒見が良い
お兄さん的存在
人見知り
その他
···▸警戒心という
言葉を知らない
読み書きは出来ない
種族···▸牛(乳牛)
初兎のことを
守りたいと思っている
悠佑のことが好き
(弟みたいな存在として)

Ⅴ﹣🥂

主人
名前···▸If(いふ)
年齢···▸成人済み
一人称···▸俺
性格···▸お酒が大好きな
皆のお兄さん的存在
その他
···▸りうらないこの事を
大切にしている
ほとけ初兎悠佑の事を
弟だと思っている
愛情深くないこを溺愛している
勉強仕事どれをとっても完璧人間

その他の設定(世界観) 言語···▸桜語 (言い方が違うだけで日本語) 読み書きが出来ない物は無能と言われている家畜を生かすも殺すも人間の勝手出荷される事が殆どの為引き取られることはない

家畜

主人

その他

家畜

人間に飼われ飼育される種族

家畜を生かすも殺すも人間の勝手

読み書きが出来ない物は無能と言われて育った

家畜は出荷される事が殆どの為引き取られることはない

私も…生まれた時から出荷を待って育った

人に食べられる為に食事を与えられた

最初は多いなと思っていた食事も慣れたら少ないと思うようになった

IV﹣🍣

…桜兎〜ご飯食べてる〜？

Ⅲ﹣🐇

食べてますよ〜！！

Ⅲ﹣🐇

そういうなこちゃんは
ちゃんと食べてます？

IV﹣🍣

私もそろそろ
“あの時期“が
近付いてるから
食べないと駄目なんだ…

Ⅲ﹣🐇

なこちゃんに
会えんくなるの
寂しくなりますね…

IV﹣🍣

私は生まれた時から
食べられる運命なんだよ〜

本当はこの運命に逆らいたかった

けど怖くて逆らえない

逆らったら出荷される日が縮められてしまうからだ

IV﹣🍣

桜兎も出荷されたら
もう会えなくなるの…

IV﹣🍣

だから私に懐かない方が
桜兎の為…だよ

Ⅲ﹣🐇

ぅぅ…何でそんな酷いこと言うの？？

IV﹣🍣

仕方ないでしょ…私は､、

IV﹣🍣

…食用の牛なんだから

Ⅲ﹣🐇

んなの…分かってますよ

IV﹣🍣

なら私が言いたいこと分かる…？

Ⅲ﹣🐇

大好きでした…

涙を零しながら桜兎は私の前から走り去った

やっと1人目の子が居なくなったとほっとしたのも束の間

Ⅵ﹣🦁

…なこさん〜何処行くんですか〜？

IV﹣🍣

え、〜っとぉ…
飼育員のおじさんの所〜？

さっきから飼育員に呼ばれているしさっさと行かないと怒られてしまう

Ⅵ﹣🦁

もうそんな時期でしたっけ？
ここも寂しくなりますね

IV﹣🍣

六花は強い子だから
私が居なくても大丈夫だよ

Ⅵ﹣🦁

…ありがとうございます

IV﹣🍣

桜兎の事よろしくね

なこ。立花に構ってないでさっさと来なさい

IV﹣🍣

…呼ばれてるから私行くね

IV﹣🍣

大好きだったよ！

抱擁すると別れが惜しくなってしまうからしなかった

お別れに涙なんて似合わないから私は笑った

飼育員に着いていくと私は食肉センターに移動させられる

衣服は私には必要ないからと脱がされた

IV﹣🍣

…っ…〜…

家畜と言っても私は衣服は着るし二足歩行。

だから裸は牛とは言えジロジロ見られるのは恥ずかしい

ベルも不要と言われ外される

飼育員さんの手が首元に触れた

IV﹣🍣

…っ、ん…や、っ…ぁ…

移動される前にきちんと肥えてるかのボディチェックの意味を込めてベルに手を伸ばしたんだ

IV﹣🍣

…っ、ん〜私ちゃんと太りました…から
触らない、で！！

なこ暴れるな…体重を測ったら
ちゃんと引き取り手に引き渡す予定だ

IV﹣🍣

…引き渡す？

IV﹣🍣

私はもう…食用で出荷される予定ですよね？

元は出荷予定だが
なこのことを気に入ってる方が
居るんだよ

IV﹣🍣

…私を？

嗚呼。
可愛らしい声を気に入ったんだと…

IV﹣🍣

…っ、その人は此処に居るんですか？

…勿論。そろそろおいでになると
思うから失礼の無いようにな

Ⅴ﹣🥂

やほ～初めまして

IV﹣🍣

っ、！

Ⅴ﹣🥂

君がなこ。？
顔も結構可愛いなぁ〜？

IV﹣🍣

初めて…なこです

飼育員さんと入れ替わりで部屋に入ってきたのは青髪が特注的な高身長なお兄さん

Ⅴ﹣🥂

出荷予定やったから…
だいぶ太っとんなぁ…

IV﹣🍣

…っあんたなんかに！言われたくない！！

IV﹣🍣

私がどんな思いで！
食べてたと思いますか？？

大好きな子達を抱き締めることも叶わず肥えさせられた…私

食べたくない食事も毎日与えられた

吐きそうで食べたくなかった食事も無理矢理食べさせられた

IV﹣🍣

…私だ、って太りたくなかった！

絞り出す声で訴えることしか出来ない

Ⅴ﹣🥂

…なんかごめんな

IV﹣🍣

触らないで！

触られた手を振り払いきっと睨みつけた

IV﹣🍣

私は…あんたなんか嫌い！

IV﹣🍣

…食用なので飼育しても得は無いですし
さようなら

Ⅴ﹣🥂

いやいや待ってぇや

Ⅴ﹣🥂

君のこと気に入っとるって
話聞いとるよな？

IV﹣🍣

…飼育される相手は自分で決めます

Ⅴ﹣🥂

でも、まだ生きたいやろ？

IV﹣🍣

…

Ⅴ﹣🥂

死にたないなら俺の手を取って欲しい

IV﹣🍣

…会いたい子が居るんです…
あんたの手を取ったら会えますか？

大切な子達が出荷されるのを待つのは嫌

私が守りたいの

あの子達は私の大切な子だから

Ⅴ﹣🥂

勿論。会わせる

IV﹣🍣

…っ、嘘だったら承知しないわよ

Ⅴ﹣🥂

…嘘やないよ

Ⅲ﹣🐇

…めぇ〜

なこちゃんが呼ばれた後自分も飼育員に呼ばれて移動した

Ⅲ﹣🐇

めぇ〜

そして会わされた人がこの人

可愛らしい顔付きで優しそうな人

Ⅰ﹣🐤

どうしたの〜？

Ⅰ﹣🐤

寂しい？それとも辛い？

Ⅲ﹣🐇

なこちゃんってどうなりましたか？

Ⅰ﹣🐤

りうらが聞いた話では
引き渡されたみたいだよ？

Ⅲ﹣🐇

そぉですか…

Ⅲ﹣🐇

(良かった…)

大切な人が無事な事に胸を撫で下ろした

目の前の人は不思議そうに自分の首元をじっとみる

Ⅲ﹣🐇

…あ、の？

Ⅰ﹣🐤

なぁに？

Ⅲ﹣🐇

自分の服装可笑しいですか？

Ⅰ﹣🐤

ううん。可笑しくないよ
良く似合ってる

Ⅲ﹣🐇

ベルなんて家畜が付ける物見たいで
自分は嫌いです

出荷される自分にはもう不要な物なんだ

Ⅰ﹣🐤

桜兎はりうらが
飼育するから
もう出荷されることは
無いから安心して欲しい

Ⅲ﹣🐇

自分は飼育されたないです

Ⅲ﹣🐇

羊肉用の羊ですので…
可愛くありませんよ

Ⅲ﹣🐇

ペットとはまた違いますから

ひとしきり言いたいことを言った後ふぅと息を吐いた

暖かいセーターが自分を安心させてくれた

Ⅰ﹣🐤

行こうか。
今日から初兎ちゃんって名前だよ

Ⅰ﹣🐤

初兎ちゃんって
名前覚えてね？

Ⅲ﹣🐇

…自分は飼育されたないって
言った筈です…けど？

Ⅰ﹣🐤

ふっふっふっ〜！

Ⅰ﹣🐤

頭の弱い初兎ちゃんは
知らないと思うけど…
世の中はお金が全てって言われてるの

Ⅲ﹣🐇

…それがなにか？

Ⅰ﹣🐤

君をお金で買ったって
言ったら分かるかな？

Ⅲ﹣🐇

居候？になりますが
よろしくお願いします…

大人に逆らったら駄目だってなこちゃんが言ってた

だからこの人に着いていくのは全部自分の意志だ

Ⅰ﹣🐤

よろしくね

この人は何処かなこちゃんに似ている

赤色の髪を編み込みにしているこの人が少し気になったから

Ⅱ﹣💎

…今日からここが
六花くんの家だ、よ

Ⅵ﹣🦁

ん〜

Ⅱ﹣💎

何かあったらいつでも言ってね？

Ⅵ﹣🦁

…目のクマ凄いですけど…
ちゃんと寝てるんですか？

飼育員にこの人が今日から六花の飼い主だと牧場から半ば強引に連れてこられた

Ⅱ﹣💎

…寝てるけど直ぐ起きちゃうんだぁ〜

Ⅱ﹣💎

だから六花くんも
起こしちゃうかも
だけどごめんね

Ⅵ﹣🦁

…ボク鶏ですから
五月蝿いのも
明るいのも平気です

Ⅵ﹣🦁

だからあんま気にせんでいいよ

今にも倒れそうなこの人を放っておけない

Ⅱ﹣💎

なら遠慮せず起こして良い？

Ⅵ﹣🦁

勿論！その為にボクを引き取ったんですもんね？

牧場も別の使い道が有るからと楽しそうにボクを引き渡した

鶏の処理は大変だから助かると笑いながら言われた

心の底ではずっと不要だと言われていたんだ

Ⅱ﹣💎

…出荷される姿見たくないからだよ

Ⅵ﹣🦁

でも…嬉しいです

Ⅱ﹣💎

そっか…六花は優しいね
…っ、く…

辛そうに胸を抑え薬を飲むのがこの人の癖？っぽい

Ⅵ﹣🦁

…薬そんな多く飲んで大丈夫なん？

Ⅱ﹣💎

大丈夫じゃないよ…
けど飲まないと眠れなくて…

Ⅵ﹣🦁

でもこれからはボクが居るので…
薬は…飲まないで欲しい…

薬の事はそんな知らへんけど過剰摂取？はあかんってなこが言って、た

Ⅱ﹣💎

…ごめん。それは無理かも
1度飲むと辞めれない…

Ⅵ﹣🦁

体に悪いから少しずつ辞めよう

Ⅵ﹣🦁

今は駄目でも
いつか辞めさせる！

Ⅱ﹣💎

…君みたいな子供に止めれるかなぁ？

優しく頭を撫で頬を緩む

Ⅵ﹣🦁

(…優しい人なんは分かる)

Ⅱ﹣💎

(ODしないと僕は駄目なんだ……)

Ⅱ﹣💎

(でもこの子なら…)

Ⅱ﹣💎

(なんて期待するだけ…無駄かな)

光を宿していない瞳がボクを捉える

淀んだ水色の瞳が辛そうに歪んだ

人間は過剰摂取したら必ず拒否反応が出る

Ⅱ﹣💎

はぁー！はぁ〜……ぁ！！

この人の場合薬の飲み過ぎで体が壊れている

Ⅵ﹣🦁

これからは自分がいますよ

Ⅵ﹣🦁

だから落ちついてください

Ⅱ﹣💎

っ…ごめんねぇ…悠佑…
ごめん…少しの間肩貸して…

泣きながら力なく肩に頭を乗せられた

呼ばれた名前に慣れなくて反応が少し遅れた

Ⅵ﹣🦁

…それがボクの名前ですか？

Ⅱ﹣💎

ん。そうだよ。悠佑…ごめんね

Ⅵ﹣🦁

全然気にしてへんよ

これが主人と家畜の出会い

家畜はどう足掻いても人間に飼育される存在だ

この人がボクをどう扱うか分からなくて怖いけど…

ボクはこの人の体を優しく抱きしめた

震えた声でありがとうと言われて心の底から嬉しかった

最近飼い始めた家畜

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最高です！関係も好き！初めて見たジャンル？だけどさいこうですね！続き楽しみにしてますね！無理せずに頑張ってください！

奏雨

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