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何故、私の才能は殺しにしかなかったのだろうか

それに気が付かなかった方が、幸せだったのか

でも──私は今の私を否定したくないんだ

だって、そうやって誰かを傷つけなければ命の灯火を繋げていけなかったんだ。

そして──教えられて、守られていた私は

自分と同じように、未熟な仲間たちに出逢った。

だから今度は──認めてくれる人も、居場所もなかった私をネラが救ってくれたみたいに

私は、コイツらを肯定してやりたい。生きてけと言ってやりたい。そうして自分のことも、真の意味で救うんだ。

ああ、今、私は確かに昂っている

私はまた、気づいてしまった。

自分のやりたいことのために自分が活躍できることへの昂りに。

──平和という目的のために、正当化して人を殺している自分に。

それこそ自己中で傲慢な感情の象徴だ。

…それでも私は、私でしか生きられないのだから

私は私として、ネラと違った生き様を魅せるんだ。

責任も報復も収拾も、私がどうにかしてやるから。だから、今は───。

アメリア

妃…ハハ、そうか

アッシャー

?なんだ

アメリアは俯いて嗤う

そしてまっすぐアッシャーの方へ歩き、アッシャーの胸ぐらを掴んだ。

アメリア

なるわけねぇだろ

アメリア

テメェがネラを、殺したんじゃないのか?

アッシャー

───ネラ?

アッシャー

アッシャー

…ああ、君の…召使のことかな?

アメリア

ああ、そうだな

アメリア

私を育て守ってくれた、強い女だ

アッシャー

アッシャー

アッシャー

…っはは!

アッシャー

耳馴染みのない呼び名で一瞬誰か分からなかった!

アッシャー

それにしても…強い?あの女が!笑

アッシャー

そんなわけないだろう

アッシャー

あの女を殺したのは俺じゃない。シャーウだよ!

アメリア

お前も携わったのだろう!?

アメリア

どうせ…マドンナ関係で!

アッシャー

…ほう、いい目のつけどころだ

アッシャー

君は知っているのか?

アッシャー

お前の召使、ネラの───否、"エレン"の罪を。

アメリア

(エレン───。)

アメリア

(やはりネラの…本名、なのか)

アメリア

(私はずっとネラに別名などないと思っていた)

アメリア

(しかしそれはあって…その一面を、ネラは私に見せなかった)

アメリア

(それが事実だ)

アメリア

…話したいなら、話せばいい

アメリア

ネラがどんな人間であろうと、私にしてくれたことは変わらない。

アッシャー

お前の両親を殺したのが、お前の言う…ネラだとしても?

アメリア

…そうだろうな。今更もう驚かないよ

チラリと周りに目をやると、皆は驚いたような顔をしていた

…そう、両親というのはきっと皆にとっては良かれ悪かれ特別なもので

アメリアにとっては、どうでもいいことだ。

アメリア

どうせお前が変なことをマドンナに吹き込んだんだろ

アッシャー

…大したことは言ってない

アッシャー

王宮に正室として迎え入れると言っただけだ。

アッシャー

さすればアメリア…お前も王女になれる可能性がある

アッシャー

お前にとっても良い提案だろう?

アメリア

ハッ。お前は王宮に入ることは地獄へ入ることと同義だと言われてることを知らないのか?

アメリア

お前に奴隷のように使われ、お前の娯楽として使われることが楽しいわけないだろ

アメリア

それに母が…私を連れて行くわけない。

アッシャー

なんだ、気がついていたのか

アッシャー

そうだな、マドンナはアメリアもメイソンも殺そうとしていた

アッシャー

うざったい父親役も、私の好みの素質のある娘も…邪魔だったようだ

アメリア

父…メイソンもどうせ、私を殺そうとしていたんだろ?

アッシャー

あぁ…メイソン。彼もまた

アッシャー

研究のためにアメリアを犠牲にしようとしていたみたいだね

アッシャー

私は初め、マドンナを手に入れるために彼の栄誉あった地位を失脚させたのだが…元々おかしなやつだったのかな

アッシャー

両親から邪険にされてた君が王に認められるなんて、光栄なことじゃないか?

正直なところ、アメリアは嬉しかった。

ネラが、自分を守るために雇い主まで殺してくれたことが。

金を払えないアメリアのために、手間のかかるアメリアのために、身を投げ打ってくれたことが。

アッシャー

でも…マドンナを殺すなんて、未来の妃を殺すなんて大罪だろう?

アッシャー

だからエレンは死んだ。当然だ、あんな女。

アッシャー

彼女は毒を簡単に呑んだと言うよ

アッシャー

フッ…お前もあんな…フフ、弱いやつに育てられて災難だな

アッシャー

女はただ俺に媚び諂っていればいいのに!

アッシャー

ニンゲンはただ…俺に従うものなのだ!

アメリア

チ…ッ

アメリアが心の底からアッシャーを睨んだとき、クロエが顔を上げた

クロエ

───だから

クロエ

だから、気に入らない人間は殺したのか?

クロエは鋭く、それでいて冷静な瞳でアッシャーを見ていた

アッシャーは笑う

アッシャー

当然だ!

アッシャー

マドンナのような従順で美しい女と…賢明な中堅の男以外に何が必要だ!?

アッシャー

ここは…俺の国だ!気に入らなければ殺せばいい!

アッシャー

平和な世の中になんてどうせならないのだから…

アッシャー

"要らない"モノは全部消すまでだろう!

クロエ

くっ───!

クロエは一歩踏み出しかけて、止まる

感情のまま動いて勝てるような相手ではないのは分かっているからだろう

アメリア

はは…

アメリアは乾いた笑い声を上げた

アメリア

しょうもない、両親だった

アメリア

そしてこんな王を慕ったマドンナは本当にただの馬鹿だ!!!

アメリア

挙句にその娘を口説くようなこんな男…

アメリア

…お前は、しょうもない王だよ。本当に。

銃口の先のエンディング

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