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なんか最後のシーン自分で作っといて読み直しながら爆笑しちゃったんだけども。なんかコイツら頭ヤバイなとか思って。
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━━いつの日かこうなることは 分かっていた。 逃れることなど 出来なかったのだ。
私
━━ざくりと後ろから刺された、 それでも突然の出来事に 唖然とする。
悲鳴は あげなかった。
━━どこかでそうなる 予感はしていたのだ。
これは、今日に至るまでの、 私が殺されるまでの ━━お話。
***
私、桃山 茜(ももやま あかね) この春大学に入学 したばかり。 馴れない学校生活だけれど それなりに友達もでき始め 順調な滑り出しだった。
初めてのアパート暮らしも 慣れてきた頃、 私は学校の食堂の隅で ご飯を食べていました。
突然 声をかけられました。
私
彼は持っていた カレーライスの乗ったトレーを 私の前へ置いて 席へつきました。
私
私はクラスの人達の 顔と名前を まだ覚えきれていない。
私
その時、勢いよく 後ろから声をかけられた。
苺
苺の顔を見るなりかれはそそくさと行ってしまった。
苺
私
苺
私
思わぬ返しに頓狂な声を あげてしまう。
う、そうだったのか 全然知らなかった。 私回りの事に疎いからなあ......。
面倒くさいことになっちゃったかな まあ、これからはなるべく関わらないようにしよう。
苺
私
そんな衝撃の出会いから 一週間後のことだった。
私は授業を終えて 帰路につく途中だった。
げっ、でた。
私
私
私
なんでそんな事 知ってるんだろうか。
━━なんかちょっと嫌だな。
さっきの会話を聞いていたとしか思えない。 物陰から盗み聞いていたの だろうか?
私
半ば無理矢理話を切りあげ その場を去りました。
帰り道、 つけられてはいないかと 何度か後ろを 振り返りました。
幸い、そのあとは かわったこともなく 無事アパートに帰宅できました。
玄関をあける。 私は荷物を置く。 さてと、部屋の掃除を しなくちゃ。
━━昨日部屋を汚して しまったのだ。
赤黒く床に飛び散ったものを 黒い袋につめる。 丁寧に床から拭き取る。
時間がたってしまったせいで 粘つき凝固したそれを きれいにするのは 時間も体力も労した。
気がついたら 外はすっかり暗くなっていた。
掃除を終えた私の 服や体も汚れてしまっていた。 お風呂に入って すっきりしよう。 それから夕飯を 食べることにする。
***
━━私は 昔から、動物を 解体するのが趣味だ。 物心ついたときから 初めのころは昆虫、あと小鳥とか 小動物を捕まえては 生きたまま、刻んだ。
生き物はそこそこ頑丈に 出来ているもので、 適当に傷をつけても なかなか死なない。
段々、生き物の死に至るまでの 過程、苦しみ衰弱し、 事切れるに至る流れ。 それを自分の手で為す事が 愉悦だったのだ。
━━昨日は猫を解体した。
人間を解体したいと思った事も 一度や二度ではない。 だけど、今日まで 猫、犬までに とどまっている。
殺人には重い罪が課せられる。 誰でも知っている事だ。
私だってなるべくなら 平穏に過ごしたいという 人並みの気持ちはあります。
自分の趣味を周りに隠しとおして いままで上手くやってました これからだって 上手くやっていける。 きっとそれなりの将来もある。
━━私はそう信じていました。
その日は苺と一緒に 食堂でご飯を食べていました。 苺はバンドサークルに はいっていて、 その話をしています。
苺
私
すると何かを 見つけたように 一点を注視する苺。
苺
瑛太
そこには背の低い 茶髪の男子がいました。
苺
瑛太
そういって、瑛太はトレーを同じテーブルに置き、席に座りました。
それにあわせて 苺が話の話題を変えます。
苺
瑛太
私
あの人、そういう人だったんだ いやだなぁ どうして目をつけられて しまったんだろう。
苺
私
瑛太
苺
苺たちと別れた帰り道 私は後ろに気配を感じ 振り返りました。
私
私
振り返った後ろには 例の青井くんがいました。 どうしてこうも 頻繁にからまれるでしょう。
私
私
私
私はついさっき 鞄の底から見つけた 小さな機械を 彼に向かって、見せた。
私
何を言っているんだろう 考えることが分からない。 何か狙いがあるんだろうか。
私
私
この人、頭がおかしいんだ 私はそう思った
可笑しくて 込み上げてきた笑いは おさえきれずに 口から零れてしまう。
私
私
こうして私は 青井と 連絡先を交換しました。