古森
不良
不良2
古森
古森
不良
不良
不良2
僕はしぶしぶと女子トイレに入った
古森
古森
40 分後
古森
古森
僕は、一番奥の手前から3番目の個室に入る
古森
古森
神崎先生
不良
不良
古森
神崎先生は個室のトイレを一つ一つノックしていく
女生徒
女生徒2
古森
コンコン
神崎先生
古森
僕はとりあえずノックをする事にした
神崎先生
古森
と思ったその時、頭の上から声がした
花子
僕は、上を見上げる
そこには青白い顔をした女生徒が浮いていた
古森
なんとか声を押し殺す
神崎先生
神崎先生
神崎先生は諦めて去っていったようだ
他の女子達も外に出ていった
目の前の青白い女子は僕をじっとみて言う
花子
花子
古森
花子
花子
古森
花子
花子
古森
花子
花子
花子
古森
それから僕たちは色々な事について話した。 ここで、逃げ出したら何だか呪われそうだからである。
花子
古森
古森
花子
花子
花子
古森
古森
古森
それからというもの、僕は、下校時間後にこっそり女子トイレに忍び込んだ
そして僕一人の秘密の友人と楽しい時を過ごした
古森
古森
花子
花子
花子
花子
古森
花子
古森
花子
古森
古森
花子
花子
古森
花子
古森
花子
古森
古森
花子
花子
花子
古森
古森
古森
花子
花子
花子
花子
古森
花子
花子
花子
花子
古森
花子
花子さんは指さした
古森
花子
花子
花子
古森
古森
花子
古森
古森
神崎先生
古森
神崎先生
古森
古森
神崎先生
神崎先生
古森
神崎先生
ドキリ
古森
神崎先生
神崎先生
ビリビリ
古森
体に電流が走る
古森
ドサリ
目を覚ますと僕は女子トイレの中にいた
神崎先生
神崎先生
神崎先生
神崎先生
今から10年前
俺と花子は付き合っていた
花子
神崎先生
花子
花子
花子
俺は激昂した
部活で使っていたバッドで殴りつけた
あいつは、女子トイレの中に逃げ込んだ
俺は手前の個室から順番に開けていく
バタン
神崎先生
バタン
神崎先生
そして最後の扉
バタン
神崎先生
ガスン
ボクッ
グチャ
神崎先生
俺は洗剤で血痕を綺麗に掃除した
死体を丁寧に折りたたみ、部活用バックにつめた
そしてそれを山の中に捨てた
古森
神崎先生
神崎先生
神崎先生
神崎先生
神崎先生
神崎先生
動こうとするが、ロープで手が固定されていて動けない
神崎先生
神崎先生
このままでは本当に殺されてしまう
何か方法は?
花子
古森
僕は鏡の切れ端を使って、縄を切った
古森
勢いよく、神崎に飛びかかる
ドスン
体当たりを食らった、神崎はよろめく
神崎先生
しかし形勢は一気に逆転した
血眼になった神崎は僕の上に馬乗りになった
僕の右手には、鋭利な鏡がある
古森
古森
できなかった
古森
古森
古森
古森
神崎先生
神崎先生
神崎先生
巨大なノコギリが降りかかる
カラン
古森
古森
神崎先生
目の前には花子さんがいた
花子
神崎先生
花子
神崎先生
ブシャァァァァァァ
神崎の頭はトマトのように弾け飛んだ
花子
古森
古森
古森
花子
花子
古森
古森
花子
花子
花子
花子さんは半透明になり、どんどん宙に溶けていく
花子
花子
古森
古森
花子
古森
古森
古森
花子
花子
彼女の姿は見えなくなった。 少し肌寒かったトイレの温度が、心なしか上がったような気がした。
古森
古森
あれから18年
俺は、大学を卒業すると同時に、あの高校の教員になった
もしかしたら彼女にまた会えるかもしれない
そんな淡い期待をもって
でもあれから18年もたった今
あの時の鏡の破片はまだ、ポケットの中の入れてある
気弱な俺が教師になれたのも、あの鏡のおかげだ
女生徒
古森
振り返るとそこには
花子
花子さんがいた
花子
花子
花子
花子
古森
花子
僕は花子さんをきつく抱きしめた
誰かに見られたらかなり問題になるだろう
春の温かい空気が、ほんの少しだけさらに温もりをおびた気がした