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霞ガーデン レジデンス

最上階

霞町随一との呼び声高い タワーマンションの最上階で

鮎原透(あゆはらとおる)は テーブルの上に灰皿を置き その上で爪切りで爪を切っていた

鮎原透

ちっ・・ウルセェなぁ

不満げな表情を浮かべ 奥の寝室を睨みつける透

鮎原透

もっと静かにヤれよな

隣の部屋からは 男女が性行為をしているのだろうか?

女性の甲高い大きな喘ぎ声が 聞こえている

鮎原透

ったくよ・・・

透は爪切りをテーブルの上に 乱雑に投げると

ドシドシと歩きながら寝室へ向かう

ガチャ

鮎原透

おい!ウルセェぞ!

碧江涼太

しょうがねぇだろ!

碧江涼太

この女の喘ぎ声は
爆音なんだからよ

碧江涼太

な?ひとみちゃん!

柳ひとみ

そ…そこそこお゙ぅっ゙い゙っ

柳ひとみ

あう゛ぉ だめでっん゛ぇぇッ!!

鮎原透

はぁ〜

鮎原透

ならとっとと
イッて終われ

碧江涼太

はいは〜い!

鮎原透

ったく・・・

碧江涼太(あおえりょうた)は 行為が終わると、煙草に ジッポライターて火をつけ 口から濁った煙吐き出す

碧江涼太

ふぅー・・・

鮎原透

ったく、なんで
あの女の喘ぎ声は
あんな不快なんだよ

碧江涼太

いいじゃんか!
情熱的でさ!

碧江涼太

可愛いじゃん!

鮎原透

不協和音なんだよ

鮎原透

耳がいてーんだ!
あの女の甲高い声は!

碧江涼太

それがひとみちゃんの
個性だろーが

鮎原透

ったく

透はブレザーの内ポケットから タバコを取り出し

「キィン」という開閉音を鳴らして デュポンライターで火をつける

鮎原透

ふぅー・・・

鮎原透

そろそろ飽きたなぁ
ひとみにも・・・

碧江涼太

え?まじで?

鮎原透

マンネリで飽きたんだよ

鮎原透

そろそろ新しい
おもちゃ欲しくね?

碧江涼太

そりゃ、そうだけどさ

碧江涼太

どうやって探すんだ?

鮎原透

ホラ!ウチの学校!
来週文化祭あんだろ?

碧江涼太

ああ!そうだったなぁ

鮎原透

そこで引っかける

碧江涼太

めちゃアバウト!

鮎原透

もう目星はつけてんだ

碧江涼太

え?

鮎原透

こいつだ

透はテーブルの上に 一枚の写真を投げる

碧江涼太

どれどれ・・・

碧江涼太

かぁー!頭悪そー!

鮎原透

だろ?低脳そうだろ?

碧江涼太

この姫川美咲ってのか
この子の名前?

鮎原透

ああ!

鮎原透

たまたま学校に
ふらっと立ち寄った時

鮎原透

偶然コイツを
見つけたんだ

碧江涼太

まぁ、学生が学校に
ふらっと立ち寄った
ってのも変な話だけど

碧江涼太

いや、俺も
似たようなもんか

碧江涼太

ほとんど行ってねーしな

碧江涼太

てか、どんな子?
この姫川ってのは

鮎原透

胸がでかいだけの
能天気なお気楽バカだ

碧江涼太

うん!うん!

碧江涼太

良き!良き!
実に良きだせ!

鮎原透

そうだろ?

鮎原透

おもちゃにするには
もってこいだろ?

碧江涼太

いいねぇ!
その話乗ったぁ!

柳ひとみ

あの・・

透と涼太が話をしていると シャワー終わりでバスローブ姿の ひとみが入ってくる

鮎原透

あ?まだいたのか?

鮎原透

早く帰れよ

柳ひとみ

あ、その・・・

鮎原透

あ!あと、お前
もう来なくていいわ!

柳ひとみ

はぁ?

柳ひとみ

来なくていいって──

柳ひとみ

それどーゆー意味?

鮎原透

お前にゃ飽きたんだよ

鮎原透

声も不快だからよ

鮎原透

とっとと消えてくれ

柳ひとみ

ちょ!涼太くん!

碧江涼太

悪いね〜ひとみちゃん!

碧江涼太

ここでの発言権は
透にしかないのよ〜

碧江涼太

ここは透の親父さんの
マンションだからさ

碧江涼太

ごめんけど
帰ってくれる?

柳ひとみ

なにそれ・・・

柳ひとみ

ふんっ!分かったわよ!
帰ればいいんでしょ?

鮎原透

ああ!そうだ!
とっとと消えろ

柳ひとみ

はい!はい!消えますよ

柳ひとみ

クズが!!!!

ひとみは手早く に自宅を済ませると

ご立腹といった様子で 捨て台詞を開き捨てて 部屋から去っていく

碧江涼太

あ〜あ

碧江涼太

勿体ねーなー・・・

碧江涼太

俺結構
ひとみちゃんの事

碧江涼太

気に入ってたんだけどな

鮎原透

じゃあ追っけるか?

碧江涼太

うー・・・ん

碧江涼太

でもそうすれば
ここにはもう
来れねーよな?

鮎原透

当然だろ

碧江涼太

まぁ、仕方ねーか

碧江涼太

ひとみちゃんは好きだけど

碧江涼太

この部屋でS○X三昧
出来なくなるのは
痛手だかんなぁ〜

碧江涼太

ひとみちゃんは
諦めるか〜

鮎原透

だからよ!近いうちに
学校に行こうかと思う

碧江涼太

は?なんで?

碧江涼太

文化祭までは、まだ
だいぶあるじゃん!

碧江涼太

単位だって透の
親父さんの鶴の一声で

碧江涼太

どーにでもなるんだし!

鮎原透

そういう話じゃねー

鮎原透

文化祭前に俺って
存在をアピールして

鮎原透

確実に落とす
ために行くんだ

碧江涼太

あー!なるほど!

鮎原透

まぁ、先走って
中学ん頃に面倒な事に
なった事あったからよ

鮎原透

慎重にな・・・

碧江涼太

何かあったのか?

鮎原透

お前にゃ関係ねー話だ

碧江涼太

ふー・・・ん

鮎原透

まぁ、これから
楽しくなりそうだぜ

姫川美咲

いやぁ、文化祭
楽しみだねぇ

日向奏星

うん♫

和久井龍也

確かメイド喫茶
やるんだったよな

日向奏星

うん♫

姫川美咲

揚羽くん!奏星の
メイド姿見れるよ!

揚羽凛太郎

はぁ?なんで俺に
言うんだよ

日向奏星

見たくない?

揚羽凛太郎

あ、いや、それは、その

和久井龍也

動揺しすぎだろ!お前!

日向奏星

まぁ、私は
着ないんだけどね

揚羽凛太郎

なんだよ!
着ないのかよ!

日向奏星

あれ?実は
期待してた?

揚羽凛太郎

姫川みたいな
事言うなよ

日向奏星

冗談だよ!冗談!

揚羽凛太郎

ったく・・・

日向奏星

ふふふ
ごめん!ごめん!

始業式から約1ヶ月の 月日が経過していた頃

霞学園高等学校は 毎年恒例の学校行事

文化祭に向けて 皆が忙しく動いていた

また、凛太郎と奏星の 関係はと言うと

一言で言い表すならば 現状維持。

しかし奏星はというと、以前に比べて 凛太郎に対して自分を アピールする光景が多く見られるようになっていた。

姫川美咲

でも、なんか最近
揚羽くんと奏星って
いい感じじゃない?

揚羽凛太郎

そ、そうかなぁ?

日向奏星

美咲の気のせいだよ

姫川美咲

そうかなぁ?

姫川美咲

少なくとも奏星は
揚羽くんに対しての
接し方は変わったよ?

日向奏星

どんな風に?

姫川美咲

うー・・ん
なんて言うかなぁ

姫川美咲

あからさまに
なったって感じ?

日向奏星

なにソレ・・・

揚羽凛太郎

・・・・・

揚羽凛太郎

(あの日の夜)

揚羽凛太郎

(公園で日向と
初めてキスして以来)

揚羽凛太郎

(たしかに日向は
積極的になってる気がする)

揚羽凛太郎

(なんか不思議な感じだな)

揚羽凛太郎

(ずっと友達のまま
だって思ってたのに)

揚羽凛太郎

(確かに俺は日向が好きだ)

揚羽凛太郎

(日向も俺の事が
好きだって言ってくれた)

揚羽凛太郎

(でも俺はそんな日向の気持ちに
応える事ができるんだろうか)

揚羽凛太郎

(俺は日向に相応しい
男になれるのかな?)

日向奏星

どうしたの?
なんか上の空だよ?

揚羽凛太郎

え?そうかな?

日向奏星

うん

日向奏星

なんか考え事
してる風だったよ?

揚羽凛太郎

まぁ、色々な!
今後の事とか・・

日向奏星

今後?

揚羽凛太郎

まぁ、色々だよ!色々!

日向奏星

ふー・・ん

揚羽凛太郎

(日向って鈍感そうに見えて
意外に鋭いんだよなぁ)

揚羽凛太郎

(多分今も、俺が
考えてる事なんか
お見通しなんだろうなぁ)

和久井龍也

おい!マジでどうした?

和久井龍也

日向の言う通り
上の空だぜ?

揚羽凛太郎

別に何でもねぇって

和久井龍也

《もしかして、日向と
なんかあったのか?》

揚羽凛太郎

《何もねぇから》

姫川美咲

何にコソコソ
してんの?

揚羽凛太郎

別に何でもねぇって!

和久井龍也

それより姫川!

姫川美咲

なによ!

和久井龍也

お前、文化祭の件で
先生に呼ばれてたろ?

和久井龍也

行かなくていいのか?

姫川美咲

あっ!そうだった!
忘れてたぁ!

姫川美咲

ちょっと行ってくる!

和久井龍也

急いで転ぶなよ!

姫川美咲

分かってるわよっ!

日向奏星

気をつけてね

姫川美咲

うん!じゃあ行ってくる

姫川美咲

やばい!やばい!

姫川美咲

すっかり忘れてた

姫川美咲

急がなきゃ!

鮎原透

むくっ

姫川美咲

わぁ!!!

急いで階段を駆け降りる美咲は

階段を登ってくる 男子生徒とぶつかりそうになる

姫川美咲

きゃあ!!!

鮎原透

おっと!

姫川美咲

あっ・・・

転びそうになる美咲は 間一髪のところで 男子生徒に助けられる

鮎原透

大丈夫?怪我は無いかな?

姫川美咲

あっ、は、はい

姫川美咲

(かっこいい・・)

鮎原透

危ないじゃ無いか!

鮎原透

階段を降りる時は
特に気をつけなきゃ!

鮎原透

骨折したりしたら
大変だよ?

姫川美咲

あっ、すいません

姫川美咲

あ、いや・・・
ありがとうございます

鮎原透

おてんばも良いけど
ほどほどにね?

姫川美咲

は、はい・・・

鮎原透

じゃあ僕は行くね?

姫川美咲

あっ、待ってください!

鮎原透

ん?どうかした?

姫川美咲

あの、その、お名前とか
教えてくれませんか?

鮎原透

僕?

鮎原透

僕は3年生の鮎原透

姫川美咲

わ、私!2年生の
姫川美咲って言いますっ!

鮎原透

美咲ちゃんね!

鮎原透

気をつけなきゃダメだよ?

姫川美咲

はいっ!

鮎原透

じゃあ美咲ちゃん!
またね!

姫川美咲

鮎原先輩・・・

姫川美咲

超格好良いんだけど

姫川美咲

でも、またね!だって

姫川美咲

えへへ・・・

姫川美咲

ってじゃなくて!
早く行かなきゃ!

姫川美咲

先生に怒られる!

鮎原透

・・・・・

鮎原透

ふっ・・・

鮎原透

想像以上にチョロそうだな

碧江涼太

どうだった?

鮎原透

チョロいぜ

鮎原透

ちょっと優しい言葉
投げかけただけで

鮎原透

目がハートに
なってやがったよ

碧江涼太

くぅー!楽しみすぎる!

鮎原透

まぁ、じっくりと
時間かけて

鮎原透

俺のモンにしてやるよ

碧江涼太

「俺たち」な?

鮎原透

はい!はい!
俺たちのモンにしてやるよ

肝月先生

お!鮎原か?

鮎原透

ん?

鮎原透

(こいつ名前
なんだったっけ?)

肝月先生

久しぶりじゃないか

肝月先生

お父さんさんの仕事を
手伝ってるんだったよな

鮎原透

(まあ、いいっか)

鮎原透

あ、はい!
そうなんですよ

鮎原透

父から、文化祭くらいは
思い出になるから

鮎原透

行ってこいって言われまして

鮎原透

すいませんね。
学校行事の時にだけなんて
都合が良くって・・

肝月先生

あはは!気にするな

肝月先生

まぁ、クラスメイトに
挨拶くらいしてれ!

鮎原透

あ、はい

碧江涼太

あの教師、誰だったっけ?

鮎原透

さぁな

鮎原透

三下の名前なんざ
いちいち覚えてねーかんな

碧江涼太

けへへ。言うねぇ

碧江涼太

つーか、親父さんの
手伝いって

碧江涼太

よくそんな嘘が
まかり通るよなぁ!

碧江涼太

いつも「おもちゃ部屋」で
S○X三昧のくせに!

鮎原透

日本じゃ金を持ってて
ある程度の社会的地位が
ある奴らは

鮎原透

大抵見逃してもらえるからな

鮎原透

いわゆる上級国民ってヤツよ

碧江涼太

まぁ、俺はその
おこぼれ貰ってっから

碧江涼太

あんま言えた
義理じゃねーけどな

鮎原透

まぁ、これから
文化祭にかけて

鮎原透

じっくり手懐けてやるよ

日向奏星

ねぇ美咲?

姫川美咲

なぁに?

日向奏星

なんか職員室から
帰ってきてからの美咲

日向奏星

なんか明るいね

姫川美咲

そうかなぁ?

日向奏星

何かあったの?

姫川美咲

うー・・ん

姫川美咲

知りたい?

日向奏星

まぁ、うん

姫川美咲

じゃあ美咲には
特別に教えちゃおっかな

姫川美咲

実は──

姫川美咲

好きな人できちゃった

日向奏星

え?もしかして和久井くん?

姫川美咲

なんでアイツなのよっ!

日向奏星

あれ?違うの?
私てっきり──

姫川美咲

実は名前と学年しか
知らないんだけど

姫川美咲

3年生の先輩を
好きになったんだぁ

姫川美咲

鮎原って人なんだ!

日向奏星

(あれ?美咲はてっきり
和久井くんが好きなんだと
ばかり思ってた)

日向奏星

(違うのかな?)

日向奏星

どんな人?

姫川美咲

そうだなぁ

姫川美咲

カッコ良くて──

鮎原透

あれ?美咲ちゃん?

姫川美咲

わぁ!鮎原先輩!

日向奏星

(この人が?)

鮎原透

今帰り?

姫川美咲

はいっ!

姫川美咲

って言うか、私の名前
覚えててくれたんですね

鮎原透

いや、だって
自己紹介したでしょ?

姫川美咲

それはそうですけど

鮎原透

それに美咲ちゃんも
僕の名前覚えてて
くれてるじゃない!

姫川美咲

いや、そんな・・・

日向奏星

あっ!私、先に帰ってるね

姫川美咲

あっ!奏星!

日向奏星

いいの!いいの!

日向奏星

せっかく会えたんだし

姫川美咲

ごめんね・・・

日向奏星

じゃあまた明日ね

姫川美咲

うん!また明日!

鮎原透

気を遣ってくれたのかな?

鮎原透

あの子って友達?

姫川美咲

はいっ!私の
一番の親友です

鮎原透

へぇ。可愛い子だね

姫川美咲

(可愛い子か・・・)

姫川美咲

そうなんです

姫川美咲

奏星は可愛いんですよ

姫川美咲

私なんかよりもずっと

鮎原透

え?そうかなぁ?

鮎原透

確かにあの子は
可愛いって思うけど

鮎原透

俺は美咲ちゃんの方が
可愛いと思うけどなぁ

姫川美咲

え?本当に?

鮎原透

うん♫

鮎原透

めちゃ可愛いと思う

鮎原透

もっと自信持たなきゃ!

姫川美咲

あっ!ありがとう
ございますっ!

鮎原透

あっ!ごめんね
帰るところだったのに

鮎原透

見かけたから、つい
話したくなっちゃって

姫川美咲

いえ・・そんな・・

鮎原透

じゃ!美咲ちゃん!
また明日ね!

姫川美咲

はいっ!

姫川美咲

(やっぱ鮎原先輩って
かっこいいなぁ)

姫川美咲

(でもきっと
彼女居るよね・・・)

和久井龍也

ん?

和久井龍也

(さっきの奴って
どっかで見かけた気するな)

姫川美咲

(はぁ〜かっこいい)

姫川美咲

(付き合いたいなぁ)

和久井龍也

何腑抜けた顔してんだ?

姫川美咲

げっ!和久井!

和久井龍也

なんだよ!「げっ」って

姫川美咲

あーもう!せっかくの
鮎原先輩の面影が

姫川美咲

アンタに侵食されちゃう!

姫川美咲

私の頭から消えろ!

和久井龍也

鮎原先輩?

姫川美咲

アンタには関係ないでしょ!

姫川美咲

ホラ!さっさと
帰りなさいよっ!

和久井龍也

おい!ケツ蹴るな!コラ!

姫川美咲

うっさい!

揚羽凛太郎

おい!姫川!
落ち着けって!

姫川美咲

あっ揚羽くん・・

和久井龍也

俺とリンに対する
この対応の違いは何だよ!

姫川美咲

アンタ!チャラいから
嫌いなのよっ!

和久井龍也

俺だっていじめっ子は
大っ嫌いだわ!

姫川美咲

だから元だって
言ってるでしょ!元!

和久井龍也

いじめしてた事実は
消えねーんだよ!バカ!

姫川美咲

ふんっ!

姫川美咲

アンタに言われなくても
分かってるわよ!そんな事!

姫川美咲

あーあ!

姫川美咲

帰る前に嫌な顔
見ちゃったなぁ

姫川美咲

帰る!

和久井龍也

ったく

姫川美咲

じゃあ揚羽くん!

姫川美咲

また明日ね!

揚羽凛太郎

お、おぅ・・・

和久井龍也

・・・・・

揚羽凛太郎

どうした?

揚羽凛太郎

まだ姫川の事
気にしてんのか?

揚羽凛太郎

お前らしくねーな?

揚羽凛太郎

いつもの事だろ?

和久井龍也

いや、姫川の事
じゃなくてさ

揚羽凛太郎

え?

和久井龍也

リンってさぁ

和久井龍也

鮎原って名前に
聞き覚えねぇか?

揚羽凛太郎

鮎原?

和久井龍也

今日姫川が鮎原ってヤツと
親そうに話してたんだ

揚羽凛太郎

そいつに嫉妬
したって話?

和久井龍也

ちげーよっ!

和久井龍也

その鮎原ってヤツ
どっかで見た記憶が
あるんだけど

和久井龍也

どこで見たか
思い出せなくってさ

揚羽凛太郎

鮎原ねぇ・・・

揚羽凛太郎

うー・・ん

揚羽凛太郎

俺も記憶にねーなぁ

和久井龍也

まぁ、いいっか!

和久井龍也

じゃ!リン!
また明日な!

揚羽凛太郎

ああ!また明日!

揚羽凛太郎

・・・・・

揚羽凛太郎

(確かに鮎原って名前は
聞いた記憶あるけど)

揚羽凛太郎

(いつ聞いたんだっけ?)

お節介アゲハと弱虫ヒナタ

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コメント

4

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美咲ちゃん、早く和久井くんと付き合っちゃえ!!お似合いだぁ、

ユーザー
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