今日は教科書がなくなってしまいました ゴミ箱にも入っていません ノートならまだなんとかなるのに 教科書がなくなってしまっては困ります
何冊も気軽に買えるものではないのです 先生たちはきっともういじめに気付いてるでしょう だけど、なにも言われません
彼らは静かに私が不登校になるのを待っています 悲しいことですが、仕方ありません 誰も助けてくれないし どこにも救いはありません
でも、いいんです 拓馬くんがいるから 私はまだ頑張れます
拓馬
りお
りお
拓馬
拓馬
りお
久しぶりのデートです 何を話しましょう? 何処に行きましょう?
いえ、なんだっていいのです 拓馬くんさえいれば
拓馬
りお
拓馬
りお
りお
りお
りお
拓馬
りお
りお
りお
りお
りお
りお
拓馬
りお
りお
りお
今にして思えばなんてバカだったんでしょう 学校を変えて そのまま拓馬くんと付き合えばよかったのに
そんなことすら思いつかなかった私は フラれて ぼろぼろになって引きこもりました
もう、何もないと思ってました もちろんそんなことはなくて 両親は私のことをしっかりと考えていてくれました
両親の提案で引っ越すことになり 私は別の学校に通うようになりました
ゆっくりと 少しずつ色んな感情が戻ってきます
泣かなかったんじゃない 泣けなかった 逃げなかったんじゃない 逃げられなかった
そんな簡単なことに気づけないくらい追い詰められていた 大学に進学して ようやくあの頃のことを 冷静に見つめなおせるようになりました
りお
お母さん
お母さん
お母さん
お母さん
母から渡されたのは一通の手紙でした そこには懐かしい彼の字がありました
拓馬
拓馬
拓馬
拓馬
拓馬
拓馬
拓馬
拓馬
拓馬
拓馬
拓馬
拓馬
拓馬
拓馬
拓馬
拓馬
拓馬
拓馬
拓馬
拓馬
拓馬
拓馬
拓馬
りお
私はスマホを手に取り
彼の名前をタップしました
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