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女子高生1
女子高生2
女子高生1
女子高生2
女子高生1
そんな会話が目の前で話していた。彼女たちが話していたのはいわゆる"お歯黒"という昔の女性が身だしなみとして使用していた行いである。昔は昔でもまだ男性たちが腰に刀をぶら下げていた時代だろう。
真正面を見ながら呑気に歩いていると、私に声をかけてくる女子高生が現れた。親友の真希(まき)だ。
同い年なのにお姉さんぽくて顔を見るだけで惚れてしまう。
真希
あやめ
真希
真希はいつもこんなふうに言ってるが、私の想いなど彼女には気付いて貰えない。そもそも彼女が好きなのは男性なんだから。
あやめ
真希
彼女は制服のスカートのポケットに忍ばせたスマホを取り出し、一回ボタンを押した。すると、私の『はぅ♡』という先ほどの言葉が流れ出した。
あやめ
真希
顔が熱くて今にも前に倒れそうになる。
あやめ
真希
駆け足になった私を彼女は追いかけてくる。まさかこの後、あんなことになるとはこの時の私は思うはずがなかった。
私たちは二人並んで廊下を歩き、教室へと入った。
美音
彼女は美音(みお)。私の友人でのほほんとしてて、かなりの不思議ちゃんである。そんなところが彼女の可愛さでつい頭を撫でましたくなるタイプである。
あやめ
真希
美音
彼女は急に真希の背後に回って、制服のスカートを勢い付けてめくった。そしてそのパンツの色を言い当てた。彼女のこの行為は今までしたことない。
私だってめくりたかったのに。
それよりも……。
それよりも!!
あやめ
私の大きな声が教室中に響き渡ってしまった。周りにいた人たちの視線が急に集まってくる。こんなに大きな声を出したのは初めてかもしれない。それに……。
美音
彼女はぼそりとそう呟くと、静かに目から涙を流して泣き出してしまった。
また?
私は美音に対して今まで怒ったことはない。だってもう一度思うけど、不思議ちゃんで頭を撫で回したくなるほどかわいいから許しちゃう……はずなのに。
真希
真希は美音の背中を右手で自分の体を近づけるようにして抱きしめて、頭をそっと撫でていた。
違う……。
そうじゃない。そこにいるべきなのは……。
真希
あやめ
真希
彼女はいきなり美音から体を話すと、すごい剣幕で私に近付いてきた。
それと同時に、私はなんでそんなことを言ったの?って思いながら、自分の喉をハサミか何かで突き刺したくなった。でも時はすでに遅かった。
パンッ!!
あやめ
私の頬に熱い熱が増してるのが分かった。真希に叩かれたのだ。
真希
あやめ
真希
あやめ
私がそう言うと美音は近付いてきた。
彼女に嫌われた。叩かれてもいい。それほどのことをしたから。
美音
あやめ
彼女の顔が耳元に近付き、放たれたその言葉の驚きを感じた。
どういうこと?
引越しとかってこと?それとも私のせいで学校来なくなるってこと?
いや、彼女のいつもの不思議な発言なのか?
真希
そんな私たちを両手で包み込むように真希は抱きしめる。
大島先生
真希
いつの間にかチャイムが鳴ったのだろう。大島先生が教卓の前に不思議そうな顔をして立っていた。
そして朝礼が始まり、学校生活が始まった。私はちゃんと授業を受けていた。
……はずだった。