テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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Forbidden Love

第13話 - Forbidden Love　13

210

2021年09月17日

#ドラマ

#学園

#青春恋愛

#ちょいエロ

#一次創作

#テノコン2023夏

×××

一年前

皆川駿

いじめ？

金森梓

はい・・・・

皆川駿

なんで・・

金森梓

たぶん・・

金森梓

私にお父さんが
居ないからだと・・

皆川駿

居ない？

金森梓

はい・・

金森梓

昔・・

金森梓

交通事故で・・

金森梓

それから・・

金森梓

みんなからの
同情の目が

金森梓

次第に・・

金森梓

こいつと居たら

金森梓

不幸になるみたいな
ムードになっていって

皆川駿

そんな事で
いじめを受けるのか？

皆川駿

そんなのって・・

金森梓

理由なんで
多分どうでも良いんだと思います

金森梓

とりあえず

金森梓

サンドバッグが
欲しいだけなんです

皆川駿

でも・・・

金森梓

どうしようも
無いんですよ・・

皆川駿

しかし・・

金森梓

皆川先生

金森梓

やっぱり
大丈夫です・・

皆川駿

え？

金森梓

私が耐えれば
いいだけですから

金森梓

やっぱり迷惑を
かける訳には

皆川駿

言っただろ？

金森梓

え？

皆川駿

君を救いたいって

金森梓

でも・・・

皆川駿

君の生い立ちが
どうであれ

皆川駿

それを理由に君を
いじめて良い道理はない

金森梓

・・・・・

皆川駿

同時に

皆川駿

君がそれに
耐えなきゃいけない

皆川駿

道理もないんだよ！

金森梓

それは・・・

皆川駿

話をさせてくれ！

皆川駿

君をいじめている生徒と！

金森梓

・・・・・

金森梓

はい・・・

この時私が感じた駿の印象は

正義感が強い熱血教師

そんな印象だった

金森梓

あそこに居る二人です

皆川駿

あの子らか・・

金森梓

先生！やっぱり

皆川駿

大丈夫だって！

皆川駿

君はここで待ってろ

金森梓

でも・・

皆川駿

大丈夫だから！

皆川駿

信用してくれ！

金森梓

わかりました・・

皆川駿

君らだな？

皆川駿

金森さんを
いじめているのは？

女子A

は？なんの事ですか？

女子B

意味わかりませーん！

皆川駿

俺は実際に見たんだ

皆川駿

君らのいじめのせいで

皆川駿

金森さんが
泣いている所を！

女子A

だから？

女子B

じゃあ先生は

女子B

ウチらが金森を
いじめてる現場を

女子B

見たんですか？

皆川駿

いや、それは

女子A

あいつが
泣いてただけでしょ？

女子A

何か辛い事があって

女子A

それで泣いてただけかも
しれないじゃないですか？

女子A

なんで泣いてた
ってだけで

女子A

ウチらのせいに
されなきゃいけないんですか？

女子A

まじ気分悪い・・

女子B

ほんと！

皆川駿

・・・・・

皆川駿

父親が居ないって

皆川駿

そんなに悪いのか？

女子A

は？

女子B

いきなり何？

皆川駿

片親って

皆川駿

そんなに悪いのか？

女子A

だから何が
言いたいんですか？

女子A

まじで意味不明なんだけど

金森梓

（やっぱり無理だよ）

金森梓

（先生・・）

金森梓

（もういいから）

金森梓

（やめてよ・・・）

皆川駿

ぐす・・・

皆川駿

友達だったらさ

金森梓

（え？）

金森梓

（先生？）

皆川駿

いじめるんじゃなくて

皆川駿

慰めたりして

皆川駿

助けてやってくれよ・・・

女子A

は？こいつ泣いてるし

女子B

あはは！ウケる！

金森梓

（なんで・・）

金森梓

（何で先生が泣くの！）

皆川駿

なぁ・・

皆川駿

頼むよ・・・

女子A

いや、キモいし

女子B

なにこいつ・・・

皆川駿

お願いだ！

女子A

は？今度は土下座？

女子B

いや普通に引くわ

女子B

なにがしたいの！

金森梓

先生！

金森梓

もういいですから！

皆川駿

金森さん・・

女子A

げ！金森

女子B

・・・・・・

皆川駿

いや、駄目だ

皆川駿

俺は君を救いたい

金森梓

なんで？

金森梓

なんでそこまで
するんですか？

皆川駿

君の涙を見たら

皆川駿

救いたくなった！

皆川駿

教師としてとか

皆川駿

そんなんじゃなく

皆川駿

人として

金森梓

先生・・・

皆川駿

君らだって

皆川駿

金森さんの
涙を見た事あるはすだ！

女子A

・・・・・

皆川駿

それなのに・・

皆川駿

それでも何で
いじめをやめれないんだ？

女子B

・・・・・

皆川駿

父親が事故で
亡くなったからか？

女子A

いつも一人で
不幸そうにしてる
こいつを見てると

女子A

ムカつくんだよ

金森梓

・・・・・

女子B

人とも喋ろうとしないし

皆川駿

だからそこで

皆川駿

声をかけてあげるのが
友達なんじゃないのか？

女子A

・・・・・

皆川駿

お願いだ！

皆川駿

金森さんを
いじめないでほしい

皆川駿

この通りだ！

金森梓

先生・・・

女子B

・・・・・・

金森梓

・・・・・

金森梓

みんな・・・

金森梓

ごめん！

皆川駿

え？

皆川駿

なんで君が謝るんだ！

女子A

・・・・

金森梓

私、昔から
人付き合いが苦手で

金森梓

どうな距離感で
話をすればいいのか

金森梓

分からないの・・

女子B

・・・・・

金森梓

だから・・・

金森梓

その・・

女子A

金森！

金森梓

え？

女子A

はじめてだね

女子A

自分からウチらに
話してきたの・・

金森梓

・・・・・・

女子A

金森・・・・

女子A

ごめん！

女子B

ごめん！

皆川駿

・・・・・・

金森梓

ふたりとも・・

女子A

なんだよ

女子A

普通に喋れんじゃん

女子B

ほんとそれ

金森梓

ごめん・・・

女子A

いや、謝らなきゃ
いけないのは
ウチらの方だからさ

金森梓

うん・・・

女子B

ウチらから言うのも
おかしいけどさ

女子B

許してくれるかな？

女子B

仲直りしてくれるかな？

金森梓

・・・・・・

金森梓

うん・・・

金森梓

仲直りしよう・・

女子A

じゃあさ
一緒に帰ろよ

女子B

うん！そうしようよ！

金森梓

みんなありがとう

金森梓

あと先生・・・

金森梓

あれ？居ない・・

女子A

あいつなんなんだろ

女子B

変なやつ・・

金森梓

先生・・・・

皆川駿

結局俺・・・

皆川駿

何も出来なかったな

皆川駿

でも

皆川駿

これでよかった

皆川駿

あれからどうだ？

金森梓

はい！すっかり
仲良くなっちゃいました

皆川駿

そっか！よかったよ！

金森梓

これも全部

金森梓

先生のおかげです

皆川駿

いや、俺は

金森梓

感謝してます

金森梓

ありがとうございます

皆川駿

いや良いんだよ！

女子A

梓！早く行こうよ！

金森梓

あ、うん

皆川駿

どっか行くのか？

金森梓

この後カラオケに！

女子B

ばか！教師に言ったら・・

皆川駿

楽しんでこいよ！

女子A

え？普通は
注意しない？

皆川駿

え？駄目なのか？
カラオケって？

女子B

なんか先生って
いまいちワカンナイ

金森梓

じゃあ先生

金森梓

また明日

皆川駿

ああ！また明日

女子A

いやぁ、梓ってさ
歌まじで上手いね！

金森梓

いや、普通だって

女子B

いや、あれで普通って

女子B

じゃあウチらそれ以下じゃんwww

金森梓

いや、そういう意味じゃ

女子A

分かってるって！

女子A

でもさ

女子A

最近梓ってさ
ぼーっとしてる時ない？

女子B

たしかに！

金森梓

え？そうかな？

女子B

もしかして

女子B

恋したとか？

金森梓

え？恋？

女子A

いや、恋って
誰に？

女子B

あの先生だよ！
皆川先生！

金森梓

！！！！！！！

女子B

ほら！動揺した！

女子A

え？まじ？

金森梓

いや、そんな事

女子B

いやまじであの日から
ずっと浮かないよ？

金森梓

あの日？

女子B

ほら！ウチらが
仲直りしたあの日、

女子A

言われてみれば
確かにそうかもね

金森梓

そうかなぁ・・

女子A

まぁ、先生に恋するって
よくある話らしいし

女子A

別におかしくないんじゃない！

金森梓

そうなの？

金森梓

じゃあ私って
変じゃないんだ

女子B

え？

女子A

それって・・

金森梓

あ！

金森梓

違う！違う！

女子A

いやいや
もう遅いよ！

女子B

こりゃ
言っちゃったね

金森梓

いや・・・

女子A

いいと思うよ
先生に恋したって

女子B

だって好きになったんなら
仕方ないしね

金森梓

そう・・だよね

女子A

ね！ね！

女子A

どんなトコが
好きになったの？

女子B

それ知りたい

金森梓

秘密

女子A

えー！

女子B

そりゃないでしょ！

私のために泣いてくれたあの姿がわたしにはかっこよく見えた

その翌年

皆川駿

今日からこのクラスを受け持つ

皆川駿

皆川駿です

金森梓

先生・・

まさか駿が私の担任になるなんて

わたしは運命だと思った

皆川駿

教科は数学です

皆川駿

みんなが楽しく
学園生活を送れるように

皆川駿

全力でサポート
するつもりなので

皆川駿

気軽になんでも相談してください

金森梓

・・・・・

それから私は事あるごとに理由をつけては駿の近くにいた

金森梓

それ持ちますよ！

皆川駿

え？

金森梓

重そうだから
手伝いますよ

皆川駿

ああ、助かるよ

金森梓

先生って
彼女とかいないの？

皆川駿

なんだよ急に

金森梓

いや、気になって

皆川駿

ああ！いるよ！

皆川駿

っていいたいけど
寂しいロンリーだよ

金森梓

いや横文字で言っても
かっこよくないよ！

皆川駿

え？まじで？

皆川駿

どうだ？分かったか？

金森梓

先生ありがとう！

金森梓

すっごい
分かりやすかった！

皆川駿

それならよかった！

皆川駿

あ、もうこんな時間だ

金森梓

げ！ほんとだ！

皆川駿

そろそろ暗くなるから

皆川駿

家まで送るよ！

金森梓

やった♫

何度か一緒に過ごした駿との下校の時間

この時間はどんな時よりも

楽しくて充実していた

私はもう駿を大好きになってた

日を重ねるごとにその気持ちが大きくなっていった

そして、あの日

私は駿を繁華街で見かけた

その日から私の恋は大きく発展していった

そして

駿は学校を去ってしまった

なんで私を一緒に連れて行ってくれなかったの？

私、邪魔だったの？

そう悲観的に考えて枕を濡らした日々もあった

一人暮らしになってしまって

ものすごく寂しかった

でも、心の奥底には希望があった

いつか絶対また駿に逢える

いつか絶対私を迎えにきてくれる

そう信じてた

雛形先生やクラスメイトの支えもあって

私は学校を楽しく過ごせた

そして

あれから二年経った

Forbidden Love

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×××

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