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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

桃華

今蒼弥は動けない

桃華

代わりに動けるのは私に光輝さん

桃華

そして…香澄さん

桃華

正直な話香澄さんは信用してない…

桃華

私の中の…女の勘ってやつが囁いてる

桃華

彼女やっぱり黒だよ

桃華

今回のターゲットが誰かは分からないけれど

桃華

私の予想は香澄さん一択

桃華

さっきの救急箱に書かれた文字

桃華

【僕はやってない】

桃華

この一言でわかるのはこの人は冤罪をかけられてること

桃華

そしていじめにあってると予想できる

桃華

でもこの段階だも男女どちらが犯人かは分からない

桃華

だからこそ私は証拠を集めないといけない

桃華

蒼弥に変わって私が彼女の悪事を…

光輝

ここにいたか

桃華

光輝さん?

桃華

私に何か用でも?

光輝

あんたにも話しておきたくてな

桃華

何をですか?

光輝

あの香澄という女を黒と見るか白と見るか

桃華

黒に決まってるでしょ

桃華

それを聞くって事は光輝さんも?

光輝

あぁ…

光輝

前々から目を付けていた

光輝

あの女絶対黒だ

光輝

ひとつ俺の予想が外れたことがあってな

桃華

光輝

さっきの殺人の話

桃華

莉央さんの事ね

光輝

あれは香澄の犯行だと思ってた

桃華

でもあなたは…

光輝

自殺だと思い込んでた

光輝

その後会議になりピートルから殺人だという言葉を聞いて

光輝

やり得るやつは香澄ただ1人だと思ってたんだが…

桃華

もしかして光輝さん…

桃華

香澄について何か知ってる?

光輝

………

光輝

まぁ…実は、な

桃華

どこで情報手に入れたの?

桃華

今までの証拠集めで集めてたの?

桃華

でも、その場合証拠は2つ

桃華

AとBの2個しかないはず

桃華

そのうちの片方はいずれも蒼弥についてのものだった

桃華

だから香澄さんの情報は…

光輝

俺はあいつと同じ高校だ

桃華

!?

光輝

面識がないのは学年が違うからだ

光輝

俺は3年アイツは2年だ

桃華

なるほどね…

光輝

アイツにはちょいと不可解な噂が立っててな

桃華

例えば?

光輝

彼女の周りの人間が必ずと言っていいほど1人死ぬ

桃華

え?

光輝

ある人は自殺またある人は他殺

光輝

そしてさらにある人は事故

光輝

いずれにせよ彼女の周りの人間のうち1人は誰か死んでるんだよ

光輝

そのせいでアイツには死神という異名がついた

光輝

彼女と関わると死んでしまうと

光輝

だからみんな彼女から避けているという話を聞いたことがある

桃華

それってただの偶然で…

光輝

済まされるわけないよな?

桃華

……

光輝

逆に聞くが君の友人が死んだことはあるか?

桃華

そんなのあるわけないじゃない

光輝

だろ?

光輝

でも彼女は違う

光輝

沢山の友人がいてその友人が様々な死を遂げてる

光輝

これで偶然なんて言えないよな?

光輝

そもそも人の死が偶然なんて言えないんだよ

桃華

………

桃華

それは私も悪かったわ…

光輝

ここの状況が状況だが

光輝

もうみんな精神が限界のようだな

光輝

とにかくだ

光輝

俺から言えることは彼女から極力避けることだ

光輝

今回危ないのは…

桃華

蒼弥………

光輝

前に彼にも彼女について話しておいたが

光輝

彼女側がすごいアプローチをしてくるのだ

光輝

確実に”狙ってる”みたいだ

桃華

…………

光輝

離れさせたい気持ちは分かるが

光輝

それはやめておけ

光輝

ひとつ行動を間違えるだけで

光輝

蒼弥の命もあんたの命さえも無くなるぞ?

桃華

だとしても…

桃華

だとしても私は彼女を裁く

光輝

そうかい…

光輝

俺はもう忠告したからな…

桃華

その忠告深く心に刻んでおくわ

桃華

去る前に私に彼女の情報を分けて欲しい

光輝

分けれるほど持ってないがな

桃華

さっきの噂の他には?

光輝

あいつの周りにいる友人は何となくだが男が多い気がするな

光輝

正直あいつのどこに惹かれるのか…

光輝

まぁ人の好みはそれぞれだからな

桃華

なるほど…

光輝

俺は理解できなかったけどな

桃華

ちなみになんだけどさ

光輝

ん?

桃華

香澄さんの周りで亡くなった人って男なの?女なの?

光輝

割合的には男の方が多いな

光輝

そりゃ男に囲まれてるからな

光輝

自然とそうなるだろうよ

桃華

そっか…

光輝

あとなんか聞きたいことは?

桃華

性格なんかは?

光輝

控えめなやつだと思うぞ

光輝

基本は1人だったみたいだからな

光輝

そこに気さくな男友達が話しかけてくる時があったくらいじゃないか?

桃華

わかりやすい例えはオタサーの姫って感じかしら?

光輝

それが一番あってるかもな

桃華

まぁ皮肉みたいなものだけどもね

光輝

違いねぇや

桃華

とりあえずはこれでいいわ

桃華

また聞きたいことがあったら私から聞くわね

光輝

あいよ

光輝

んじゃ俺は前の部屋でも行ってくるかな

桃華

情報提供感謝してる

光輝

気にすんなって

光輝

光輝

あとこれもやるよ

そう言って投げ渡されたのはロックナンバーの付いた小さな箱

桃華

なにこれ?

光輝

さぁな?

光輝

多分その中に証拠があるんだろうけど

光輝

俺には解けそうにねぇからそれやるよ

光輝

じゃーな

桃華

………

桃華

面倒事を押し付けただけに見えたけど…

桃華

この箱4桁の数字で開くみたいだけど

桃華

箱にヒントは……

桃華

桃華

見つけた

桃華

【お気に入りの薬品番号】

桃華

あーらら…

桃華

完全な”黒”の証拠だよねこれ

桃華

このヒント自体も証拠になっちゃうあたり

桃華

ピートルも優しいわね

桃華

じゃあまず私のやることは薬品について知ることかな

話”死”合い【終】

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