死んだ。
人生つまんないな。
といつも思ってた。
中学時代。
明るい青春を送れる人間と
そうではない人間がいる。
私は後者だった。
キラキラするのは向いてない。
高校時代。
やっと受験勉強から開放される!
と思ったのに。
課題や補習ばっかり。
土日も勉強しないと追いつかない。
「大学進学のために」
とかみんな言うけど。
大学に行ったら今度は
「就活のために」
って我慢するんじゃないの?
「将来のために」
その将来っていつ来るの?
今つらいんですけど。
今つまらないんですけど。
そうやって一生
先のために我慢し続けるの?
そんな人生ってくそつまんない。
…と思ってたら。
あっさり死んだ。
車に轢かれるのは痛かった。
そして気づいたときには
異世界に転生してたんだよね。
は?
いや知らないけど。
起きたらそうなってた。
メイド
ローレル
メイド
ローレル
メイド
ローレル
ローレル
メイド
ローレル
キール
ローレル
ローレル
メイド
キール
メイド
キール
キール
メイド
ローレル
メイド
メイド
バシンッ…!
ローレル
メイド
ボグッ!
メイド
メイド
ローレル
ローレル
バキッ!
メイド
メイド
メイド
ローレル
ローレル
まあこんな感じ。
生まれ変わっても結局ぱっとしない。
貴族令嬢でも聖女でも、
伝説のなんちゃらでも
なんでもないただの平民。
(見た目もマジ普通)
異世界転生して無双とか。夢だし。
だって幸せだと思う?
ふかふかのベッドも。 可愛い服も。 温かい食事も。 勉強できる場所も。
前世にあったものは何もないよ。
いっそ前世の記憶だって
ないほうがマシでは?
そんなことを日々考えてる。
ローレル
ローレル
ローレル
キール
キール
ローレル
ローレル
キール
ローレル
キール
キール
ローレル
ローレル
キール
ローレル
キール
グイッ
ローレル
ドサッ
ローレル
キール
ローレル
ローレル
キール
ローレル
ローレル
キール
キール
ローレル
ローレル
キール
ローレル
ローレル
キール
キール
首になるかなとは思った。
領主の子息への暴言、不敬。
悪ければ投獄もあるかも。
そんな不安を抱きつつも
唯々諾々と従うのは嫌だった。
理由はよくわからない。
ぼっちゃまを見ていると、
いつも歯痒かった。
もっと思い切ってしまえばいいのに。
そして気づいた。
私もそうすればよかったと。
何度生まれ変わっても きっとぱっとしないけど
思い切って飛び込むことは、
いつだって、
出来たはずだったのに。
キール
ローレル
ローレル
キール
ローレル
キール
グイッ
ローレル
ローレル
ローレル
キール
ローレル
ローレル
ローレル
キール
ローレル
ローレル
ローレル
キール
キール
ローレル
キール
キール
パサッ!パサッ!
キール
パン!パン!
キール
ローレル
バサッ
ローレル
キール
キール
ローレル
ローレル
キール
ローレル
キール
ローレル
キール
キール
ローレル
ローレル
キール
キール
ローレル
ローレル
キール
キール
キール
キール
キール
ローレル
ローレル
キール
キール
キール
キール
ローレル
ローレル
ローレル
ローレル
キール
ローレル
ローレル
キール
キール
キール
キール
ローレル
ローレル
異世界転生しても
一発逆転は無理だったし
結局最後には
ありふれたものしか手に入らない
都合よく生まれ変われない
…でもまあ、いいじゃない?
ローレル
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