莉菜
莉斗(本物
莉菜
それからあたしは 彼とよく遊ぶようになって
彼__莉斗くんはあたしのことを 一度も気持ち悪いだなんて言わなかった
あたしの幼い心は少しずつ 莉斗くんのおかげで晴れていった
玲弥(幼少期
莉菜
…でも
莉斗(本物
『俺に会ってることは誰にも 言っちゃ駄目だよ?』
いつも帰る前にそう一言伝える
莉菜
何故言っちゃいけないのか あたしには全く分からなくて。
でも莉斗くんとの約束だからって 言わないようにしてた
玲弥(幼少期
莉菜
ふと、思ってしまった
お兄ちゃんになら 言ってもいいんじゃないか
莉斗くんならお兄ちゃんとも 仲良くしてくれるんじゃないか
そんなことを思ってしまって。
玲弥(幼少期
莉菜
でも、やめておこう きっとお兄ちゃんに言ったら お母さんに言われちゃう
そしたら莉斗くんと遊べなくなっちゃう
それなら…言わない そう決心した
莉菜
玲弥(幼少期
でもバレるのは時間の問題だった
莉菜
莉菜
莉斗(本物
いつも通り遊んでいたのに
それなのに
玲弥(幼少期
莉菜
莉斗(本物
玲弥(幼少期
どうしてお兄ちゃんがいるの
いつもはこの時間にいないのに
莉菜
莉菜
玲弥(幼少期
莉菜
玲弥(幼少期
莉菜
玲弥(幼少期
莉菜
莉斗(本物
玲弥(幼少期
莉斗(本物
いつもの莉斗くんじゃない
いつもの優しい喋り方じゃない いつもの優しい笑顔じゃない
私は目の前にいるのが誰なのか わからなくなってしまって
莉菜
莉菜
莉斗くんがいなくなったと思って 泣いた
ただひたすら泣いていた お兄ちゃんがいくら慰めても 泣き止むことができなかった
玲弥(幼少期
莉菜
玲弥(幼少期
莉斗(本物
__いつもの優しい声だった
優しい笑顔だった
莉菜
莉斗(本物
莉菜
きっとここからだったんだ
悲劇の始まりは
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