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ヒューミニスト離れ症候群

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ヒューミニスト離れ症候群

1 - ヒューミニスト離れ症候群

♥

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2018年12月28日

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私は普通のニンゲン

どこにでも居るニンゲン

きっと私みたいなニンゲン沢山いる

そんな普通な毎日を生きている私

そんな普通な毎日に飽きている私

普通が有難いことなんか

なんであの時は分からなかったのかな

波瑠

ッ!!!!!……!!!

波瑠

……………ごめんなさい

普通な日々に刺激が欲しくなった私は

とうとうしてはいけないことを

してしまった。

波瑠

……はぁ…

波瑠

あぁ……!

波瑠

ア゙ア゙ア゙………!!

波瑠

いやぁッ!!

波瑠

いやぁッ!!!!!!

目の前には言葉にできない格好をした

普通のニンゲンにはできない格好をしたニンゲンが

赤く染って動かなくなっていた

波瑠

ダメだ……!!!

自分でもわかっている

波瑠

いや、相談しないと!!!

波瑠

智子!!!

波瑠

智子!!!

智子との個チャを開いて直ぐに私は

カフェに集合してくれない!?

と送った

すると直ぐに

いいよ、落ち着いて

と来た

波瑠

さ、智子!!

智子

波瑠

私は他のニンゲンに会話の内容を聞かれたくないので

なるべく端の席に座っていた

智子

波瑠

智子

こんな時間にどうしたの?

波瑠

ごめんなさい………あ

波瑠

あの

波瑠

あの私……

智子

…そうかそうか

智子

またか……

波瑠

智子の言葉に心が潰されそうになる

智子の言葉から完全にしてはいけないことをしているという事と

大きな迷惑をかけているということが

分かる

波瑠

ごめんなさい

波瑠

本当に……

智子

はぁ…………

智子

波瑠

智子

これは本当にいけないことなのよ

波瑠

分かってる!!

誰もいないカフェでは

私の声がよくとおる

こんなことなら端に座らなくてもよかったのかもと

反省していない私を殺したくなった

波瑠

ごめんなさい

智子

私に謝っても仕方がないの

智子

警察にバレていないのは奇跡としかいいようがないわね

智子

これからどうする気?

波瑠

もう,………どうしたらいいか

智子

………

智子は私のいいたいことがわかっていない様子だった

でも、だからこそゆっくり話を聞いてくれる様だった

波瑠

あのね、

波瑠

智子

波瑠

最近私

波瑠

私じゃなくなっていってる感じがするの

智子

…どういうことか詳しく話せる?

波瑠

…何だか

波瑠

いつもより体力が落ちるのが早いし

波瑠

でも、眠くはならないし

波瑠

それと無性に人を見ると殺してやりたくなるの

私はこんなこと言って智子が私の元を去らないか怖くなったので

思わずこっそり智子の顔を覗き込んだ

すると、智子は

少し驚いたような顔をして直ぐに冷静な顔に戻った

波瑠

…………

智子

あの、波瑠少し落ち着いて聞いて欲しいの

智子

それは多分『ヒューミネスト離れ症候群』

波瑠

波瑠

な、なにそれ

智子

日々に刺激が欲しくなり

智子

その欲が強くなりその人を侵食していくという

智子

とても珍しく恐ろしい病気なの……

智子

そして,

智子

侵食されてしまったその人は

智子

ニンゲンでは無くなるの……

波瑠

何それ……

波瑠

初めて聞いたよ…?

波瑠

怖いよ……

波瑠

怖い

波瑠

怖い

波瑠

怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖いッ!!!!!!

智子

落ち着いてッ!!

波瑠

…はぁ…………はぁ……

智子

ごめんなさいね

智子

怖い話をして

波瑠

その侵食を止める方法はないの?

智子

あるはあるのよ

智子

でも、耐えられるかどうか………

波瑠

何?

智子

それは,

智子

大きくなっていくその欲を

智子

自分で阻止するの

波瑠

……意外とシンプル

智子

それが難しいのよ

智子

だって貴方

智子

今日も耐えられずにッ………!!

波瑠

……………ぅ

智子

ご、ごめんなさい

智子

でも、そういうことなのよ

波瑠

話しているとおもちゃが欲しくてガマンできない子供と

冷静で優しく厳しいお母さんの対話みたいだ

自分が情けない

智子

もうこんな時間

智子

そろそろ行きましょう

波瑠

………うん

波瑠

ごめんね

智子

いいのよ

智子

じゃあ,

智子

頑張ってね

波瑠

うん

波瑠

ありがとう

帰り道

たまに通りかかる人を見ると

智子が言っていた『欲』が

私の体を縛っていく

波瑠

(だ、ダメ)

波瑠

(阻止しなきゃ)

ギリギリ阻止し、

なんとか家に着いた…

波瑠

もう今日は疲れた寝よう

眠くない意思と矛盾している疲れた体

それのせいでどんどんストレスが溜まる

波瑠

んんッあぁぁぁ!!!…!!!!!

ダメだストレスが…

波瑠

はぁぁぁァア゙ア゙ア゙ア゙ア゙アッ!!!!!!!!!!!!

もうダメだッ

これは耐えられそうにもない

なんでもいいから

なにか薬を飲もう

ヨレヨレと足元が不安定のなか

洗面所まで歩いた

視界が赤く染っていく

息が苦しくなってきた

咳が止まらない

苦しすぎておもわず倒れ込む

あれからどれくらい時が過ぎただろう

視界は赤いままだが

不思議とよく見える

今は苦しくない

私は今どんな見た目なのだろうか

とても腹がヘッテイル

智子にマタ、ソウダンシヨウ

カフェニコレる?

ワタシハイマ

ニンゲン?

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