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アイドルだって憑かれちゃう!

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アイドルだって憑かれちゃう!

2 - アイドルだって憑かれちゃう! 第2話 -憧れのあの人は-

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2022年06月14日

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次に目を開けた時

私は知らない部屋にいた。

琴葉

ここはどこなの

琴葉

テレビを観てたはずなのに

琴葉

まさか夢の中!?

琴葉

何をしても許される!?

琴葉

……

琴葉

な訳ないよね

琴葉

だって意識もハッキリしているし

琴葉

パッチリ開いた自分の顔を見てやろうか

琴葉

鏡はどこだー?

琴葉

はい?

琴葉

あれ、なんで?

琴葉

ミアちゃん?

その時

机の上に置いてあったスマホが震えた

琴葉

私のじゃない

琴葉

誰の?

琴葉

まさかミアちゃんのスマホ?

ミアがトークに参加しました

琴葉

ん?

琴葉

あれ

琴葉

私の体はミアちゃんで

琴葉

このスマホも多分ミアちゃんの物だよね

琴葉

なのに

琴葉

なんでミアちゃんがトークに?

ミア

なんで私の体が勝手に動いているの!

琴葉

ミアちゃん!?

琴葉

あれ、私の体もミアちゃんだし

琴葉

LIMEをしているのもミアちゃん?

ミア

私が本物のミアよ!

ミア

いきなりスマホの画面が光ったと思ったら

ミア

このスマホに意識が移ったみたいな感覚がして

琴葉

えぇ!

琴葉

大丈夫なんですか?

ミア

どう見ても大丈夫じゃないわよ!

ミア

これからコンサートだっていうのに

琴葉

えっ

琴葉

どうするんですか

ミア

急に休むだなんて言えないわ

ミア

あなたが代わりにやって

琴葉

そんな!

琴葉

ミアちゃんみたいにとびきり可愛く踊れませんよ!

ミア

とびきりって……

ミア

ちょっと照れるじゃない

琴葉

とびきりじゃ言い切れませんよ!

ミア

と、とにかく

ミア

今からコンサートの内容教えるから

ミア

覚えられるわよね?

琴葉

ミアちゃんの力になれるなら

ミア

気骨はあるのね

ミア

好きだわ、そういう性格

琴葉

ええへ、ありがとうございます

ミア

いい? 台本が机の上にあるから

ミア

全部覚えて

琴葉

全部ですか!?

ミア

当たり前でしょう

ミア

登場する位置も

ミア

タイミングも

ミア

表情も

ミア

全部ファンのために準備するの

琴葉

すごい……

ミア

感心している場合じゃないよ

ミア

あなたがやるんだから

琴葉

そんな

ミア

いい?

ミア

こんな状況で私もわけがわからないけど

ミア

ゴーストフレンドは休むわけにはいかないの

ミア

一つでも仕事を逃したら

ミア

私たちがどうなるか……

琴葉

危ういんですか

ミア

まあね

ミア

あなたに話すようなことじゃなかったわ

ミア

ごめんなさいね

琴葉

別にいいですけど……

琴葉

……

琴葉

私頑張ります!

琴葉

まだ混乱しているけど

琴葉

ゴーストフレンドのファンとして、諦められません!

琴葉

何ができるかわからないけど

ミア

ありがとう

ミア

元気なのね

琴葉

それだけが取り柄なんです

ミア

あなたなら大丈夫かもね

琴葉

頑張ります!

ミア

じゃあ、次はファンサービスのタイミングと踊りね

琴葉

はい!

ミア

ファンサービスはいいとして、踊りか

琴葉

ミアちゃん

ミア

なに?

琴葉

ファンをなめないでください

琴葉

ミアちゃんの踊りくらい完全にコピーしているんですよ!

琴葉

ミアちゃんの踊りを四六時中、舐め回すように見ていたんです

ミア

な、なめまわす!?

琴葉

それを今発揮しないわけにはいきません

ミア

ファンってみんなこうなの?

琴葉

ともかく、私やります!

ミア

ねえ、あなた名前は?

琴葉

琴葉です

ミア

いい名前ね

ミア

琴葉ちゃん

ミア

やってとは言ったけど

ミア

無理はしないで

ミア

あなただって、いきなりやらされるのは大変だろうから

琴葉

ミアちゃんってやっぱり優しいんですね

琴葉

だから私はファンになったんです

琴葉

ミアちゃんがもっと輝けるように応援しているんです

琴葉

ファンとして当然です

ミア

そう……

ミア

私は

ミア

あなたが思っているようなアイドルじゃないかもしれない

琴葉

え?

部屋の扉が叩かれる。

アンナ

ミア?

アンナ

大丈夫?

琴葉

あ、はい!

琴葉

今行きます!

アンナ

今日はお嬢様の真似?

琴葉

あ、いえ

琴葉

じゃなくて

琴葉

うん

アンナ

ふざけてないで行くよ

琴葉

おっけー!
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