この作品はいかがでしたか?
37
この作品はいかがでしたか?
37
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
猫又
luna
猫又
luna
猫又
luna
猫又
ひどい!
猫又
luna
元気が静かに息を引き取った
こうなることは分かっていた
彼はあくまで眷属
不老不死であるわけがない
それでも
それでも私は沢山ないた
彼と過ごしたかけがえのない日々はもう戻ってこない
何億年と旅した日々より
元気といた日々の方が何倍も
楽しかった
ひと
ここで泣いていても仕方がない
そんなことは分かっている
だけど泣いた
静かに嗚咽をもらして
_山奥の洞窟に 一人の泣き声が響いていた_
起きると、そこは幻想的な場所だった
天国か、はたまたあの世の何処かか
写世ではないことは確かだ
元気
その時、頭に痛みが走った
_あれ、なんで筋トレをするんだ?
俺はナニかを忘れている
自分の事をひとつずつ思い出す
俺は_金石元気 ひーちゃんと旅をしていた そうだ、筋トレは趣味だ 仕事でもあった
また頭痛が走る
俺はこうやって色々忘れていくんだ
途端に怖くなった
次の世に行くための準備だろうか
俺はここで、一人で忘れていくんだ
俺は、途方もない時間を過ごすことになった
数万年、いや数億年が過ぎた
俺は一人でここでずっといる
筋トレをしたり、たまに記憶を確認したり
彼女はこんなに長い時間を過ごしたんだな
ひーちゃんだっけか
彼女は不老不死らしいから
もしかしたら次の世で会えるかもしれない
それを信じて今日も記憶を確認する
元気
元気
私は、惑星の並びを揃える魔法を使ったらしい
だんだん並んできている
どこでどうやって使ったかなんて覚えてない
ただ、この人のことは少し覚えてる
名前は忘れてしまったけれど
とても大切で
私の我が儘に付き合ってくれた
一緒に旅をしてくれた
人だったものに手を触れる
すると、崩れてしまった
そっか、そうなんだ
もうそんなに時間がたったんだ
石を持ってきてお墓を作った
彼が、人が死んだらこうするっていってた
名前を彫るらしいけど
分からないから一緒に旅をした人って彫った
仕方ないよね
この人のことをこれ以上忘れないため
今日はどんなことがあるだろう
気持ちを切り替えて外にでる
ひと
また長い時間がたった
惑星が戻り
人類が生まれて
色んなうごくものが出来た
うれしいな
けれど、
ナニかを忘れている
なにかが足りない
体にぽっかりと穴が開いたみたいだ
その寂しさをまぎらわすために旅をした
沢山、沢山旅をした
何故か習慣になっている筋トレをしながら
自分の名前も忘れてしまったけれど
沢山旅をした
そうやって旅をしていると
ひとつの建物が目についた
…スマホ?
店内のそれに目が引き付けられる
あれが必要だと思った
名前が何故か分かった
近くの石を拾い
お金に変えてスマホを買った
どうやら、わいふぁいがないとだめらしい
よく分からないけど作った
近くの公園の椅子に腰かけてスマホを使う
色々な物があった
けれど、私の目を引いたのは…
動画アプリ
色々な人が色々なもので遊んでいる
すると、人の話し声が聞こえてきた
人
人
大声で話している
折角なので調べてみると
Good morning allという動画が出てきた
すごく長いみたいだけど
暇潰しには丁度いい
やっているひとは
しにがみっていう人とロボロっていう人とKP?のむつーっていう人
何故か見ないといけないと思った
…動画が始まる
酷く既視感のある声
見たことのあるアバター
一人は私だ
もう一人は…
そこで頭に激痛が走る
ひと
ズキズキと頭が痛む
痛みを嫌だと思ったのは初めてかもしれない
あの人は…
膨大な記憶の海に沈みながらその人の記憶をさがす
『君はひーちゃん』
そうだ、私の名前はひと、ひーちゃんだ
彼がつけてくれた
『あともうちょっと!』
筋トレを教えてくれたのも
動画の声が重なる
そうだ、彼の名前は
ひと
ひと
そう、私の我が儘に付き合ってくれた人
動画を見ていると色んな思い出が溢れてくる
そして
ロボロさんに会いに行かなければと思った
元気てあることを望んで
そんなことあるわけないけど
何故か望んでしまう
元気といた日々が最高の日だったのだから
公園を出、横断歩道をわたり
沢山の人のなかにその人がいないか探す
大丈夫、時間は沢山ある
そこまで考えた所で
懐かしい気配がした
そっちへ手を伸ばし
声をかける
ひと
?
声をかけられる
女の子の声
ロボロ
?
ロボロ
その名前を呼ばれ
ずっと気になっていた
頭にかかっていた霧が晴れる
ロボロ
そうだ
ずっと前、一緒に旅をした
俺が名前をつけた
ひと
ロボロ
ひと
ロボロ
ひと
ひーちゃんに抱きつかれる
ロボロ
ロボロ
ひと
ロボロ
ひと
猫又
luna
猫又
luna
猫又
猫又
luna
バイルナ❗️