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ミハルとケント

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ミハルとケント

3 - 愛してるから独占したい!

♥

270

2021年10月23日

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ミハル

ほらひまちゃ〜ん!
わんわんよ〜

ミハル

(裏声)ワンワン!ひまりちゃんこんにちは!ぼくワン太郎だよ〜!

ミハル

(裏声)ぼくとお友だちになろうよ!

ケント

ミハル、そんなあやし方…

ケント

可愛いっ!!

ケント

可愛すぎるぅぅ!!!

ミハル

(うるさいわね)

ケント

ねぇ!僕がワン太郎とお友だちになるよ!!ワンワン!

ミハル

ちょっと、ふざけないで

ケント

ふざけてないよ!!!

ケント

僕はいつも真剣にミハルを可愛いと思ってる!!

ミハル

(ほんとにうるさい)

ミハル

手が空いてるなら哺乳瓶の消毒しておいてくれる?

ミハル

あなたがひまちゃんと遊んでてくれるなら、私がやるけど

ケント

うん!!
じゃあ哺乳瓶の方やるね!!

ミハル

(即答か)

ミハル

そう、じゃあお願い…

ケント

はい!!!

ひまり

……

ミハル

ちょ、本当にうるさいって…

ひまり

ふぅっ、うゔゔ

ミハル

ミハル

あぁっ

ひまり

ふにゃぁぁぁあ!!!

ミハル

もう!あなたが大きい声出すから!

ケント

ミハル

ごめんねひまちゃ〜ん

ミハル

びっくりしたんだねぇ?

ミハル

はーい、あっちいきまちょーねぇ

ミハル

いいお天気だね〜

ケント

そうだねミハル❤❤❤

ミハル

あなたに言ったんじゃないから

ミハル

ひまちゃ〜ん💕

ミハル

おひさまぽかぽかだねえ

ミハル

ふふっ

ミハル

ひ〜まちゃんも
ぽっかぽか♪

ミハル

おててもあんよも
ぽっかぽか♪

ひまり

あー

ひまり

あぶ

ひまり

キャッキャッ

ミハル

あっ!笑ったぁ!

ミハル

ふふっ

ミハル

可愛いなぁ〜!

ケント

うん、ママに似て可愛いね

ミハル

そうかな?

ミハル

どっちかといえばパパ似だと思うんだけど

ケント

うーん

ケント

僕はそうは思わないけど

ケント

ミハルがそういうなら、そうかもね

ミハル

え?ちょっと

ミハル

……

ひまり

あーゔぅ!

ミハル

ううん…

ミハル

まあ、今はいいわ

ミハル

ねえ、あなたの態度はなんなの

ミハル

いくらなんでも、

ミハル

ひまりちゃんに無関心すぎるでしょ?

ミハル

言っておくけどあなたにも責任はあるのよ

ミハル

私が勝手に決めたわけじゃないんだから

ケント

うーん

ケント

そう言われても、

ケント

僕何したらいいかわからないし、小さい子が苦手だし…

ミハル

そういう問題じゃないでしょう?

ミハル

もっと主体的にやってもらわないと

ミハル

私だけじゃ手が回らないもの

ケント

苦労かけて本当にごめんね、ミハルちゃん

ケント

でも僕、うまくお世話できるとは思えなくて

ケント

だから家事はほとんど引き受けてるつもりだよ

ケント

ミハルがひまりちゃんの相手するのを負担に思ってるなら…

ケント

僕が引き受けてもいいけど

ミハル

……

ミハル

それって、

ミハル

「本当はやりたくないけど」

ミハル

「私が嫌がるなら」

ミハル

「引き受けてもいい」

ミハル

って意味?

ケント

……

ケント

…やだなあ

ケント

そんなこと、思うわけないよ?

ケント

僕にとっても、ひまりちゃんは大切なんだから

ミハル

そう、なるほどね

ミハル

あなたの考えはよくわかりました

ミハル

…もう休むわ

ケント

ケント

ミハル、待って!

ケント

不愉快な思いさせてごめん

ケント

ミハルに押し付けるつもりなんてなかった

ケント

でも僕が何か失敗したら、

ケント

困るのは僕じゃなくてひまりちゃんだ

ケント

そう考えて、腰が引けてるんだと思う

ケント

至らなくてごめんね…

ケント

もっと前向きに努力するから、

ケント

ちゃんとやれるようになるから、

ケント

…見放さないで

ミハル

──…!

ミハル

(急にこういうこと言われると)

ミハル

(弱いな)

ミハル

ケントさん

ミハル

あなたって大概のことは難なくこなせるのに

ミハル

時々、

ミハル

小さい子どもみたいよね…

ケント

そうかも、しれない

ミハル

(ここで謝罪を受け入れればめでたしめでたしかな)

ミハル

(でもそれだけじゃ卑怯、よね)

ミハル

私もごめんなさい

ミハル

思うように出来ないことが多くて、あなたに八つ当たりしてたの

ミハル

誰だって、いきなり親にはなれないよね

ミハル

あなたは十分にやってくれてると思う…

ミハル

この子と、

ミハル

血の繋がり、ないのに

チナツ

お邪魔しまーす!

ミハル

はいどうぞ

チナツ

ああぁ!

チナツ

ひまり〜会いたかったよぉ!

ひまり

あばぁ

ひまり

や!やー!!

チナツ

あらら、拒否られた?

チナツ

さてはこいつ、うちよりずっといい暮らししてたな〜?

ひまり

ダーッ!

チナツ

ふふっ

チナツ

とにかくありがとう!
お姉ちゃん!

ミハル

はいはい、次はないからね

チナツ

ひまりいい子にしてた?

ミハル

ひまちゃんは信じられないくらいいい子にしてたわよ

ミハル

あんたに似なくてよかったわね

チナツ

えへっ☆

ミハル

(無性に腹立つわね)

チナツ

本っ当に、ご迷惑おかけしました!

チナツ

急だったし旦那の実家も頼れなくて…

ミハル

全くよね

ミハル

まあ不幸中の幸いというか

ミハル

こちらもいい経験にはなったわ

ミハル

私たちにはまだまだ荷が重いってことがよ〜くわかったから!

チナツ

…うぷぷッ

チナツ

どうせお姉ちゃんのことだから、

チナツ

お義兄さんと喧嘩したんでしょ〜?笑

ミハル

(ギクッ)

ミハル

そ、そんなことないわよ

チナツ

またまたぁ

チナツ

姉ちゃんってテンパるとすぐ不機嫌になるもんねぇ

チナツ

お義兄さんは慣れっこだろうけど

チナツ

でも今回はね〜

チナツ

ヤキモチ焼きだもんねぇ!?お義兄さんって!

チナツ

姉ちゃんがずっとひまりに構ってたから

チナツ

拗ねちゃったんでしょ?

ミハル

そ、そんなわけないでしょ

ミハル

あの人も大人なんだからね

ミハル

(一応は)

ミハル

ていうか!

ミハル

ちょっと預かるだけでもこっちは神経使うのよ!

ミハル

本来、そんな面白おかしい話じゃないわよ

チナツ

はーい、ごめんなさい…

ミハル

次は託児所なりシッターさんなり頼めるよう、

ミハル

ちゃんと平時から情報収集しておきなさいよ?

チナツ

はいはい

チナツ

ほんと、お堅いなぁ

ミハル

ぶつくさ言わない!

ケント

ただいまぁぁぁ!!!

ミハル

お帰りなさい

ケント

ミハルちゃん会いたかったああああ!

ミハル

ご近所迷惑

ケント

ごめんなさい…

ケント

ケント

そういえばひまりちゃん、お家に帰ったんだね

ミハル

ついさっきチナツと帰ったわ

ミハル

ありがとうね、この2日間

ミハル

私一人じゃきっとお手上げだったと思うから

ケント

ふふ

ケント

僕の方こそありがとう

ケント

また一つ学んだよ

ケント

ミハルといると、どんどんいい自分に変わっていける気がするんだよ

ケント

…ミハル、愛してる

ミハル

……

ミハル

え、何?

ミハル

(なんて、本当は聞こえてたけど)

ケント

…えっと

ケント

そう、

ケント

ひまりちゃんは本当に可愛いと思うし、

ケント

チナツさんの子だからやっぱりミハルにも似てたし、

ケント

将来ミハルみたいな美人になると思ったらワクワク(ゾクゾク)したけど

ミハル

(今、何か不穏な心の声が聞こえたような)

ケント

でもまだしばらくは、

ケント

二人でいたいかな

ケント

って思ったんだけど…

ケント

ミハルはどう?

ミハル

はあ…

ミハル

あなたって本当に

ミハル

小さい子どもみたい

ケント

えへへ、褒められた?

ミハル

褒めてないわよ?

ミハル

でも私はそれは同感かな

ミハル

まだまだあなたを理解できていないし

ミハル

それでも子どもができたら子ども優先にならざるを得ないし

ケント

ミハルは僕のこと知りたいと思ってくれてるの!!!!??!!!?
ヾ(°ω。ヽ≡ノ°ω。)ノ

ミハル

あなたの中の私って冷血人間か何かなわけ?

ミハル

夫のこと理解したいと思うのは当然でしょ

ケント

う、う、ううううれしいですぅぅぅ!!!

ミハル

…それ、怖いわ

ケント

ミハル

ケント

僕がまともな人間になれるまで

ケント

君をしばらく、独占させてね…😍

ミハル

また重たい…

ミハル

…はあ

ミハル

(あなたがそういう人だから、私、)

ミハル

あなたのこと愛してる

「愛してるから 独占したい!」

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