彼は浮気をしているはずだった

爆豪勝己side

俺には2年前から付き合ってる彼女がいる

でも1年前から俺の仕事に厄介な奴が入社してきた

正直今すぐにも退社したかったが俺は茉白の家に同棲しているから、そう簡単には移社できなかった

俺はそうちゃんと答えた

あいつは元々自由主義者だったから。女絡みとか全然気にしないらしい

別にマンネリしてるわけじゃねえけど

変な後輩に飲み会に誘われ酔いが覚めたら

女の家だった

そんなのはありえねえ

いくら酔いが回っていたときがあっても毎回俺は理性を保てていた（彼女以外）

確かに゛相性゛が悪かったというわけではなかった。正直茉白よりよかったところはある。覚えていないけど感覚で感じる

本当に誘惑のうめえ女だ

俺はこのとき「少しだけなら」っていう考えだったのかもしれない

その通り関係はあれだけじゃなかった

俺がストレスを感じたらあいつを使う。その快感に溺れてついには毎日あいつを求めるようになった

わかってる、茉白には申し訳ないって

体を重ねた奴は好きでもねえしただの遊び相手

でも茉白は……もう俺なんか眼中にないって思えてきた

倦怠期とは違う。もう避けてる

まるで俺が゛他人゛みたいに。

そこから思ったのが「茉白は俺がいない間何をしているのか」ということだ

俺は茉白と顔を合わせないためにも仕事場には早く行き遅く帰る。俺が帰る22時頃にはちゃんといる

俺を心配して過ごしているのか、はたまた普通に過ごしているのか

俺は部屋に゛隠しカメラと盗聴器゛を仕組ませた