68話
無法街編
【正体】
ユウの何かを恐れるような叫び、辺りは凍りつくように静まり返った。
バディ
だが、バディは止まらない。
着実にアーサシン街に近づき、荒れ果てた街はもう見えていた。
ユウ
チアキ
ショウタ
ユウ
【真実を知ってもここに居させてくれ】
その言葉を聞いたショウタは、ユウの目を見てしっかりと頷いた。
出会った時、それからもずっと頼りにしていた兄さんのようなユウがこんなにも脅えている。
この姿をどう受け止めればいいか分からなかった。
俺は、暗殺者の一族として産まれた。
俺の父は暗殺者で母はその事を知らずに結婚
俺が産まれてから父の本当の職に気づいたらしい。
だが、それでも父を愛した母は俺が10歳になるまで暗殺者の父と日々を過ごした。
だが、俺が6歳になった頃から父は俺に対して暴行を加え始め暗殺者としてのスキルを身につけさせようとした。
そして、父の続柄の人間とも交流するようになる。
母はみるみる痩せたが父はそれを喜び俺には物理的に暗殺者としてのスキルを叩き込んだ。
そして、10歳になる時には俺は暗殺者としての技術は向上し一族としての証として蛇の刺青を入れようと父が考えていた事を母は知り街からなるべく遠いところへと逃げ出した。
その日から父の事は記憶からかき消す為に死んだ扱いにし母との二人の生活が始まった。
最初は追いかけてくるんじゃないかと怯えていたが遠く離れた名前もないボロい村に逃げた事により行方がバレること無く日々を過ごせていた。
平和に、、ずっと。
ショウタ
ユウ
ショウタ
ユウはふとショウタを見た。
ユウ
ショウタ
!!!?
ユウ
ショウタ
だから、
ショウタ
ライト
チアキ
ライトとチアキは満足そうに微笑んだ。
マリン
マリンもショウタを心から尊敬し信じていた。
ユウ
ショウタ
ユウ
ユウは震えていたがそれでも前に進み立ち向かおうとしていた。
男が戦おうとしている更に成長しようとしている。止める理由はない。
バディ
アーサシン街はもう目の前だ。
ショウタ
ユウ
ショウタは、無法街と言われるアーサシン街に足を踏み入れた。
コメント
1件
( *'ω')ファッ!?そんなことが…