テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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【main】 Z.island EP1

第14話 - ありのまま

2023年01月08日

#一次創作

#ホラー

#コメディ

#感動

#オリキャラ

#Z.island

C.Blossoms

ラース

…飯にするか。

ジェミ

やった〜！

パーカ

…おにぎりですか？

ラース

いや、レトルトカレーだ。

パーカ

ほっ…

ラース

オレは今から火を焚く。火を焚いたらオオカミは近づいてこない。
それまでオオカミが来ないか見張っていてくれ。

パーカ

はい！

ジェミ

はーい！

この島には他の動物は住んでいないのか

とても静かだ…

ォォオオオオオオン！！！

パーカ

わ！！！

ラース

声を出すな…バレるだろう。

パーカ

す、すいません…

ジェミ

…来るよ。

パーカ

…え？

バサッ！！！

茂みから1匹のオオカミが飛び出してきた

パーカ

わっ！

俺は慌てて剣を盾にする

すると、同じ茂みから2匹目のオオカミが出てきた…

パーカ

（や、やばい…！）

ジェミ

とりゃ！

ジェミが2匹目のオオカミを殴り飛ばす

俺はオオカミを押し返し体制を整える

パーカ

（…落ち着け…動きを読むんだ…
スコルさんのトレーニングの時のように…）

数秒続くオオカミとの睨めっこ

ガゥｯｯ！！

オオカミが動き出す

俺は必死に見極める

パーカ

（今だ…！）

俺はオオカミの攻撃を避け後ろに回り込み首に剣の刃をたてそのまま勢いよく…

ズシャッッッ！！！

強く入れすぎたせいかオオカミはすぐに生き絶えた…

パーカ

…できた………

ジェミ

すご〜いパーカ！！かっこよかった〜〜！

ジェミ

パーカ

ジェ、ジェミさん…！すごい体勢！！

ジェミ

ふん！！！

ゴキッッッ！！

骨の折れた音がした… オオカミはぐったりとしている

ジェミ

…もう来ないね！

パーカ

これで一息つけますね…

ラース

2人ともおつかれ様。焚けたから夕飯にするぞ。

ジェミ

はーい★

焚き火の火が暖かい

俺は熱々に温まったカレーを一口食べる

パーカ

…！

パーカ

このレトルトカレー美味しいです！

ラース

…そうか。通販でたまたま売られててな、評判も良かったから買ってみた。

ジェミ

あー！
評判良いから美味しいんだねー！

ラース

まぁ…評価は人それぞれだが…これは当たりだったな。

パーカ

…ごちそうさまでした…！

ジェミ

美味しかった〜！

ラース

あぁ。

ラース

今からテントを建てるが、手伝ってくれるか。

パーカ

はい！

ジェミ

はーい！

ラースは形が良い木を探す

ラース

…この木が良さそうだな…ちょうど横に3つ建てられる。

ラース

まずはジェミ、木に登るぞ。

ジェミ

ほい！

ラースとジェミは素早く木に登る

ラース

この板を
真っ直ぐにして固定してくれ。

ジェミ

はーい！固定したよ！

パーカ

…

パーカ

（万が一落ちてしまっても…オオカミに気づかれないといいな…）

ジェミ

…できたぁ〜！ありがとうラース！

ジェミはテントの中に入って楽しむ

ラース

…パーカも作るぞ。

パーカ

はい…！

俺は、今では慣れっこな木登りをしてテントを建てた…

アクーリ

今日もリーブの飯美味かったな！

リアス

そうね…！

アクーリ

それじゃ、俺やることあるから！また明日な！

アクーリは部屋に入ろうとする

リアス

…待って！

アクーリ

どうした？

リアス

…

リアス

少し…お話ししない？

アクーリ

…すまん！
兄ちゃんがおすすめしてくれた本、早めに読まないといけないから！

リアス

…

アクーリ

大丈夫か？

リアス

…もう……いい…

私はこの場を去る

私はあんたが知りたいだけなのに

アクーリ

…

（あいつと一緒にいるのも潮時か…）

ジェミ

ひゃー！テンション上がるね！

ラース

寝ぼけて落ちないようにしろよ。

ジェミ

分かった！

俺たちは、テントの中に入って少しの雑談を楽しむ

ジェミ

2人とも！おやすみ！

パーカ

おやすみなさい！

ラース

…おやすみ。

俺はテントの中に入りこむ

パーカ

（今日はいっぱい歩いて疲れたな…）

…

…………………

培養ポットに人が入っている

所々反射していてよく見えない

いや、見てはいけないものだったのか

目が合ったら最後…

8日目　朝

パーカ

（…今の夢は…）

パーカ

（…）

パーカ

（俺は…目が合ったのか？）

俺はテントから顔を出す

下ではラースが朝食の準備をしていた

俺は慎重に下に降りた

パーカ

おはようございますラースさん！

ラース

おはよう。

ラースはリュックからフライパンを取り出す

パーカ

わ！すごくコンパクトなフライパンですね…！

ラース

これはキャンプ用のフライパンだ。
目玉焼きを焼くが、黄身の硬さはどのくらいがいいんだ？

パーカ

あ！俺は普通で大丈夫です！

ラース

普通が一番困る…

パーカ

すいません…

ドスン！！！！

何かが落ちた音がした

ラース

…ジェミが木から落ちた…
気をつけろ、あいつが出てきているかもしれない

パーカ

…！

パーカ

（そうだった…ジェミさんは二重人格だった…
探索中の朝は特に油断できない、ということか…）

………

パーカ

…大丈夫ですかね…全然起き上がらないですよ…
様子を見に行ってみます。

ラース

やめておけ、今は制御している途中なのかもしれない。

パーカ

なるほど…

ガサッ！！

ジェミ

おはよ！！！

パーカ

うわぁぁ！…おはようございます！

ジェミ

わぁ★
びっくりさせちゃってごめんね！

パーカ

いえ全然…！

ラース

おはよう。目玉焼きできたぞ。

ジェミ

やった★熱いうちに食べよ〜！

外で焼く目玉焼きはどんな味だろうか俺とジェミはラースの居る焚き火に寄って、朝食を食べた…

β班の朝は…

スコル

はぁ…テント片付けんのめんどくせー

リコ

しゃーないやんこれ無いと寝れやんもん。

スコル

もっとさ、ボタン押しただけでシャシャー！って組み立ててくれたり、チャチャー！って片付けてくれたりするテントねぇかな…

リコ

めっちゃ擬音語使ってて分かりづら…

スコル

…

スコル

作るか。

リコ

何でそうなんねん！

ヴァル

…どれだけの費用がかかるかわからないぞ。

スコル

そんなの研究所持ちでいいだろ〜。何かしら知恵も貸してくれるかもしれねぇし！

ヴァル

そんな友好的な研究員いないだろ…

スコル

ハハ！死ぬまでにやり遂げたいことが一つできたぞ…これでどこでも楽な旅し放題だ！

リコ

…死ぬまでに心折れそうやけどな…w

ヴァル

あぁ…

基地での朝は…

リーブ

…みんなできたよ〜！
レオくん、手伝ってくれてありがとうね！

レオナルド

いえいえ…！

リーブ

…リアスがまだ降りてきてないね…

アクーリ

俺呼びに行ってくる！

リーブ

よろしく！

リアス

…！

階段でバッタリアクーリと出会う

アクーリ

…お！リアスおはよ！
朝飯できたって！

リアス

…

リアス

（何で…。私、昨日あんな態度しちゃったのに…どうしてヘラヘラしていられるの…！？）

私はアクーリの手を掴んで多目的室とは別の方へと走り出す

アクーリ

ど、どうした！？

私はアクーリと1階の物置きに入り扉を閉める

リアス

…

リアス

…1年間ずっと一緒にいて…私にまだ話せていないことある…よね…

アクーリ

そ、そんなこと

リアス

実は私はあるの。

アクーリ

…え？

リアス

最初…あんたのことがすごく苦手だった…デタラメ言うし、話盛るし…

リアス

……ごめん…傷つくよね…でもね、あんたと探索行く度に優しい一面が見れたり、仲間思いで振る舞ってたり…良い所に目がいくようになって。

リアス

今では全然苦手じゃないのよ。

アクーリ

…

リアス

…だから話して…じゃないと私、あんたの側に居たくても居られない…

アクーリ

………

アクーリ

俺こそごめん。

リアス

あ、謝らないで！私が…

アクーリ

…

リアス

あんた…一人でいる時はこんな顔なの……？

アクーリ

…おう。
…自分らしく居ることができないんだ…俺……

リアス

そう…だったの……

リアス

…これからは…私の前では無理して笑わなくていいから…少しずつ、本当のアクーリを見せていって…ね…？

アクーリ

…

アクーリ

ありがとう…本当の自分を出すのが怖くてたまらなかった…けど…今のリアスになら出せる。

リアス

よかった…！私こそ…本当のこと話してくれてありがとうね…！

リーブ

………

リーブ

…みんな！二人ともお手洗いに行ってるみたい！先に食べよう！

エアリー

は！？もう食ってるし！

レオナルド

…すいませんリーブさん…

リーブ

あははw大丈夫だよ！

アクーリ

ごめん！急にお腹が痛くなってトイレ行ってた！

レオナルド

え！大丈夫ですか？

アクーリ

おう！もう治った！

リーブ

ごめんね二人とも、先にいただいちゃって。

リアス

全然大丈夫よ！…ね！

アクーリ

おう！

リーブ

…！

スコル

…あ、そういや姉貴、木の実の食べカスのことは報告したのか？

ヴァル

いや、していない。
もしもそれが人型オオカミが食べたものだとしても、待機している人に余分な心配をかけたくない。

リコ

スコル

そうか！
特にリーブは心配症だからな！

ヴァル

あぁ…

ヴァル

…

リコ

…今リーブさんのこと
思っとるやろ〜〜？

ヴァル

…別に………

スコル

…

スコル

うお！？！？なんじゃこりゃ！！！

先頭を歩いていたスコルが何かを見つけ、走り出す

リコ

何〜？どうしたん……

リコ

…………え！？！？

リコもスコルに続いて走る

ヴァル

………

ヴァルは驚くことなく素のまま歩いて行った…

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