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涙が止まらなかった
母ちゃんの思いが伝わってきて
本当に嬉しくてたまらなかった
明日夢
明日夢
明日夢
丈太郎
明日夢
明日夢
明日夢
丈太郎
明日夢
丈太郎
明日夢
わずか十日間だけだったけど
母ちゃんは精一杯、俺のことを愛してくれた
この手紙を読んだだけでも感じる
母ちゃんの深い深い愛情
丈太郎
明日夢
丈太郎
丈太郎
2014年7月25日
母ちゃんが手紙を書いた翌日
父ちゃんの両親がお見舞いに来てくれて
生まれたばかりの俺を中心に和やかに話が弾んだ
母ちゃんのお母さんは忙しい人で
その日は来れなかったみたいだけど
その日の夜に電話がかかってきて
愛紗・母
そう言ってくれたらしい
更に翌日の2014年7月26日
この日は担当医の先生の診察があった
芳賀(産婦人科医)
丈太郎
芳賀(産婦人科医)
そこで先生から退院についての話が出で
丈太郎
愛紗
二人は完全に未来が変わったのだと思っていた
本来なら眠り続けるはずの未来を俺が変えて
母ちゃんは事故の二日後に目を覚ました
今も順調に回復していて
一人で病室と新生児室を行き来できるようにもなった
赤ん坊の俺も健康状態に問題はなく
一緒に家に帰れることになった
芳賀(産婦人科医)
芳賀(産婦人科医)
丈太郎
父ちゃんはすぐに根岸家に電話をかけ
じいちゃんたちに退院のことを報告
金曜日はおばあちゃんが迎えに来てくれることになった
丈太郎
愛紗
愛紗
丈太郎
愛紗
明日夢
愛紗
これから明るい未来が待っていると思った
母ちゃんは本来ならできなかったはずの育児ができるし
父ちゃんは仕事から一人寂しく帰ることがなくなる
でも
神様はそんな幸せな未来を用意してはくれなかった
2014年7月31日
退院を翌日に控えた木曜日
それは突然、訪れた
父ちゃんは出勤前の早朝に病院に寄り
丈太郎
丈太郎
愛紗
丈太郎
丈太郎
愛紗
愛紗
いつものように言葉を交わす
丈太郎
愛紗
父ちゃんは何の疑いもなく仕事に向かった
終わったらまたいつものようにここに来て
面会時間ギリギリまで母ちゃんのそばに……
いつものように仕事をこなし
昼休憩を終えて戻ろうとした時
先輩
丈太郎
先輩
先輩
丈太郎
丈太郎
先輩
丈太郎
病院に到着した時にはもう
母ちゃんの意識は無くなっていて
丈太郎
丈太郎
父ちゃんが何度も呼び掛けたけど反応はなかった
午前中は何もなく普通に元気だった
看護師の沼田さんが検温に来た時も
愛紗
沼田さん
母ちゃんは楽しそうに話をしていたらしい
そして新生児室に行った母ちゃんは
おっぱいをあげておむつを替えて
愛紗
愛紗
すやすや眠る俺にそう語りかけて
一人、新生児室を後にした
病室に戻る途中に突然意識を失い
沼田さん
沼田さん
その場に居合わせた沼田さんが直ぐに駆け寄り病室へ
担当の先生が直ぐに検査をしてくれたけど
意識を失った原因は分からなかった
沼田さんも突然のことに相当なショックを受けたらしい
沼田さん
沼田さん
沼田さん
そして翌日
一緒に退院するはずだった母ちゃんを残して
俺だけが家に戻った
それから毎週
父ちゃんは俺をおばあちゃんに預けて
母ちゃんのお見舞いに行った
俺が大きくなってからは一緒に行っていたけど
父ちゃんはいつも悲しそうな顔をしていた
明日夢
丈太郎
丈太郎
丈太郎
俺は確かに母ちゃんを助けた
それでほんの少しだけ未来が変わったけど
母ちゃんは意識を失った
もしかしてこれは
明日夢
明日夢