翌日 早朝
揚羽渚沙
揚羽凛太郎
揚羽渚沙
揚羽渚沙
予定外の帰国だったって
揚羽渚沙
いけないのよ
揚羽凛太郎
揚羽渚沙
揚羽凛太郎
久々に会えたのになって
ちょっと思っただけだ
揚羽渚沙
可愛くなったわね
揚羽凛太郎
揚羽渚沙
帰ってこれるから!
揚羽渚沙
暮らせるわよ
揚羽凛太郎
一人暮らしを満喫しとくよ
揚羽渚沙
揚羽凛太郎
揚羽渚沙
揚羽渚沙
揚羽凛太郎
まだ何かあんのか?
揚羽渚沙
奏星ちゃんだっけ?
揚羽凛太郎
揚羽渚沙
揚羽渚沙
あんなに良い子!
揚羽凛太郎
揚羽渚沙
揚羽凛太郎
わかんねぇわ・・
揚羽凛太郎
揚羽渚沙
他の奴に取られちゃうわよ
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
早く行けよっ!
揚羽渚沙
わかった!わかった!
揚羽渚沙
揚羽渚沙
迷惑かけるけど
揚羽渚沙
揚羽凛太郎
揚羽渚沙
揚羽渚沙
揚羽凛太郎
学校 教室
揚羽凛太郎
和久井龍也
揚羽凛太郎
和久井龍也
してもらったんだろ?
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
思ったのに・・)
和久井龍也
入れ知恵だぜ!
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
姫川美咲
おっはよー!
揚羽凛太郎
姫川美咲
お粥食べさせて
もらったりした?
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
姫川の入れ知恵かぁ!
和久井龍也
姫川美咲
姫川美咲
純粋なんだから!
揚羽凛太郎
姫川美咲
揚羽凛太郎
姫川美咲
揚羽くんも揚羽くんよね)
姫川美咲
って言ったらそうかもだけど)
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
姫川美咲
姫川美咲
揚羽凛太郎
姫川美咲
揚羽凛太郎
和久井龍也
移ったんじゃね?
揚羽凛太郎
姫川美咲
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
家族!家族いるだろ!
揚羽凛太郎
姫川美咲
揚羽凛太郎
って言ったら嘘になるけど
姫川美咲
姫川美咲
揚羽凛太郎
姫川美咲
揚羽凛太郎
姫川美咲
揚羽凛太郎
常盤小雪
姫川美咲
揚羽凛太郎
常盤小雪
常盤小雪
生徒が学校を
抜け出すのを
常盤小雪
姫川美咲
姫川美咲
放課後にみんなで
姫川美咲
お見舞いに行こうよ
クラスメイトA
クラスメイトB
和久井龍也
姫川美咲
和久井龍也
俺だって日向のダチだぞ!
姫川美咲
和久井龍也
姫川美咲
揚羽凛太郎
うん!それ良いなぁ
姫川美咲
揚羽凛太郎
お礼もしたかったし
姫川美咲
事じゃなくてさ
揚羽凛太郎
姫川美咲
姫川美咲
揚羽凛太郎
常盤小雪
常盤小雪
始めたいんだけど
揚羽凛太郎
常盤小雪
すっかりクラスの一員ね)
常盤小雪
夕方
日向奏星
日向志津香
下がったみたいね!
日向志津香
学校行けそうね
日向奏星
日向志津香
もらって来たのかしらね?
日向奏星
日向奏星
日向奏星
看病の事を知られる
訳にはいかないからなぁ)
ピンポーン
日向志津香
日向志津香
日向志津香
ガチャ
日向志津香
揚羽凛太郎
日向志津香
揚羽凛太郎
日向志津香
奏星のお見舞いに
来てくれたの?
揚羽凛太郎
日向志津香
日向志津香
たくさんのお友達が・・
和久井龍也
姫川美咲
姫川美咲っていいます
和久井龍也
日向奏星
姫川美咲
日向奏星
姫川美咲
日向奏星
和久井龍也
日向奏星
揚羽凛太郎
日向奏星
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
日向奏星
揚羽凛太郎
日向志津香
続けてちょうだい
姫川美咲
言っちゃって・・・)
日向奏星
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
日向志津香
日向志津香
日向奏星
姫川美咲
日向志津香
学校を抜け出して
日向志津香
看病しに行ってる事
日向奏星
日向志津香
電話があったのよ!
日向志津香
あげてくれってね
姫川美咲
日向奏星
日向志津香
日向志津香
言って欲しかったけどね
日向奏星
日向志津香
若いウチはそういう事は
良くあるから!
日向志津香
上がってちょうだいよ!
日向志津香
揚羽凛太郎
日向志津香
揚羽凛太郎
和久井龍也
姫川美咲
姫川美咲
お洒落くらい言いなさいよ
和久井龍也
言える訳ねーだろーが!
姫川美咲
日向奏星
日向奏星
日向奏星
揚羽くんと・・)
日向奏星
揚羽凛太郎
日向奏星
揚羽凛太郎
日向奏星
日向志津香
くらいしかなくて
申し訳ないけど
日向志津香
揚羽凛太郎
和久井龍也
姫川美咲
美咲は何かを思い出したように ソファから立ち上がった
和久井龍也
日向奏星
姫川美咲
クラスメイトA
クラスメイトB
揚羽凛太郎
姫川美咲
美咲が志津香の方を向くと 他二人も美咲に続いて向き直る
日向志津香
姫川美咲
クラスメイトA
クラスメイトB
日向奏星
和久井龍也
日向志津香
日向志津香
姫川美咲
姫川美咲
日向志津香
日向奏星
姫川美咲
しないでっ!
日向奏星
姫川美咲
ケジメだから!
日向志津香
姫川美咲
羨ましかったんです
姫川美咲
姫川美咲
奏星に嫉妬してました
姫川美咲
持ってる奏星が眩しくて
羨ましくって・・・
姫川美咲
いじめをしてました!
姫川美咲
消える訳じゃ無いです!
姫川美咲
日向志津香
言いたい事はわかる
姫川美咲
日向志津香
許してるのよね?
日向奏星
皆んなは大切な友達!
日向志津香
するのやめましょう!ね?
姫川美咲
日向志津香
言ったように
日向志津香
いくら時が流れようとも
日向志津香
事にはならないわ
姫川美咲
日向志津香
そうなんだけど
日向志津香
事が出来るでしょ?
日向志津香
姫川美咲
日向志津香
日向志津香
仲良くしてあげて
ちょうだいね?みんな?
姫川美咲
クラスメイトA
クラスメイトB
日向志津香
おしまい!ね?
姫川美咲
日向志津香
偉いわね!
姫川美咲
揚羽凛太郎
解決した気ぃすんな
和久井龍也
和久井龍也
姫川美咲
和久井龍也
笑ってる訳じゃ
姫川美咲
和久井龍也
日向綾星
日向綾星
日向綾星
日向奏星
揚羽凛太郎
お帰りなさい!
日向綾星
また来てくれたのー?
日向綾星
綾星はソファで座る 凛太郎に抱きつく
和久井龍也
いつの間にそんなに
仲良くなってんだ?
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
日向綾星
おしえなーい♫
日向奏星
日向奏星
姫川美咲
姫川美咲
ライバルが居たなんてね)
姫川美咲
ライバルだ・・・)
日向奏星
言いたそうだね?
姫川美咲
揚羽凛太郎
この人もお兄ちゃんだぞ!
凛太郎は龍也を指差す
日向綾星
綾星は龍也の顔を まじまじと見つめる
和久井龍也
日向綾星
このお兄ちゃん怖い
和久井龍也
姫川美咲
言われてやんのー!
和久井龍也
このお姉ちゃんは?
怖くない?
姫川美咲
日向綾星
姫川美咲
日向綾星
お姉ちゃん♫
姫川美咲
和久井龍也
姫川美咲
日向奏星
日向志津香
なって来たわね
日向康文
日向康文
日向志津香
お帰りなさい!
日向康文
日向志津香
日向志津香
お見舞いに来てくれたのよ
日向康文
日向康文
姫川美咲
姫川美咲
揚羽凛太郎
日向康文
揚羽凛太郎
日向康文
康文は深々と頭を下げる
揚羽凛太郎
やめてくださいよ!
日向志津香
日向志津香
日向奏星
事情は知ってるから
日向志津香
日向康文
というのは
理由にはならない!
日向康文
送ってくれて
日向康文
できるようになる
キッカケを作ってくれた
揚羽くんに・・・
日向康文
日向康文
並べても足りない
揚羽凛太郎
日向志津香
もうその辺にして!
日向康文
日向志津香
グジグジ言わないの!
日向志津香
若い彼の方がまだ
ピシッとしてるわよ?
日向康文
姫川美咲
鬼嫁的な感じ?
日向奏星
和久井龍也
日向志津香
それに揚羽くん!
日向志津香
揚羽凛太郎
日向志津香
しっかりしなさいよ!
日向康文
日向志津香
志津香は二人の手を握り 握手をさせる
日向志津香
日向志津香
揚羽凛太郎
日向志津香
日向康文
日向志津香
この話はおしまい!
志津香は手のひらで 二人の背中を思いっきり叩く
揚羽凛太郎
日向康文
日向志津香
日向奏星
日向志津香
日向志津香
食べていきなさいよ
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
日向綾星
日向綾星
揚羽凛太郎
姫川美咲
なって来たね
日向奏星
日向志津香
材料買いに行かなきゃね
日向志津香
日向康文
姫川美咲
日向志津香
日向志津香
ゆっくりしててくれて良いわよ
日向志津香
日向康文
日向康文
ゆっくりしててくれな?
揚羽凛太郎
姫川美咲
パワーバランスには
笑っちゃった
和久井龍也
感じなのか?
日向綾星
日向綾星
怖いんだよ!
揚羽凛太郎
姫川美咲
受け継いでるかもね
日向奏星
揚羽凛太郎
凛太郎の想像
日向奏星
脱ぎっぱなし!
日向奏星
自分でしなさいよね?
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
日向奏星
誰でもできます!
日向奏星
さっさと動く!ホラ!ホラ!
揚羽凛太郎
すいません
日向奏星
日向奏星
出来ないんだから!
日向奏星
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
日向奏星
想像してない?
揚羽凛太郎
日向奏星
揚羽凛太郎
日向綾星
日向奏星
和久井龍也
姫川美咲
姫川美咲
話しかけないでよ
和久井龍也
姫川美咲
和久井龍也
日向綾星
姫川美咲
こっちからお断り
和久井龍也
姫川美咲
姫川美咲
付き合っちゃダメだからね?
日向綾星
付き合う!
揚羽凛太郎
日向奏星
姫川美咲
姫川美咲
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
日向志津香
日向志津香
来て良いからね?
揚羽凛太郎
和久井龍也
和久井龍也
姫川美咲
揚羽凛太郎
また明日学校でな!
日向奏星
日向綾星
揚羽凛太郎
日向康文
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
和久井龍也
姫川美咲
和久井龍也
家がこっちなんだから
姫川美咲
揚羽凛太郎
付き合っちゃえよ)
揚羽凛太郎
和久井龍也
姫川美咲
凛太郎は自宅に向かって 歩いていると
後ろから奏星が 凛太郎を追うように走ってくる
日向奏星
揚羽凛太郎
日向奏星
揚羽凛太郎
日向奏星
呼び止めちゃって
揚羽凛太郎
どうかしたの?
日向奏星
話したい事というか
日向奏星
話があるの
揚羽凛太郎
日向奏星
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
二人は薄暗い公園のベンチに 腰を下ろす
日向奏星
お母さん元気?
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
海外に行っちまったけどな
日向奏星
揚羽凛太郎
イレギュラーらしくてさ
日向奏星
揚羽凛太郎
戻って行っちゃったよ
揚羽凛太郎
マジの帰国らしいけどな
日向奏星
揚羽凛太郎
母さんの事だったの?
日向奏星
日向奏星
揚羽くんのお母さんの
話じゃなくって
日向奏星
日向奏星
もらいたい話があって
揚羽凛太郎
日向奏星
日向奏星
こんな事言われても
日向奏星
揚羽凛太郎
日向奏星
日向奏星
揚羽凛太郎
日向奏星
日向奏星
日向奏星
日向奏星
日向奏星
日向奏星
日向奏星
日向奏星
揚羽凛太郎
日向奏星
日向奏星
揚羽凛太郎
日向奏星
日向奏星
揚羽凛太郎
日向奏星
贅沢言うつもりはない
日向奏星
揚羽凛太郎
日向奏星
気持ちだけは
日向奏星
知ってもらいたくて
揚羽凛太郎
日向奏星
日向奏星
見てないのも知ってるし
日向奏星
との友情関係は
日向奏星
いきたいって思ってる
揚羽凛太郎
日向奏星
気持ちを伝えないまま
日向奏星
臆病者の私には出来なかった
日向奏星
揚羽凛太郎
日向奏星
日向奏星
日向奏星
ワガママで・・・
日向奏星
揚羽凛太郎
迷惑なんて思ってないよ
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
日向奏星
揚羽凛太郎
日向奏星
揚羽凛太郎
好きなんだと思う
揚羽凛太郎
日向奏星
日向奏星
日向奏星
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
あんま分からないんだけど
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
責任があると思うんだ
日向奏星
揚羽凛太郎
何て言ったらいいかな
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
覚悟と責任を持って
付き合いたいって思ってる
日向奏星
揚羽凛太郎
大事にしたいんだ!
揚羽凛太郎
尚更大事にしたい
日向奏星
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
いてくんないかな?
日向奏星
揚羽凛太郎
覚悟と責任を持てるその時まで
揚羽凛太郎
日向奏星
日向奏星
日向奏星
待ってるから・・
日向奏星
揚羽凛太郎
こんな曖昧な答えしか
言えなくて
凛太郎は奏星の頭を 優しく撫で
奏星の目から流れる涙を 親指で拭う
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
はっきりとした答えを
出すことすらできない
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
日向奏星
日向奏星
知れただけで
日向奏星
日向奏星
だけだって思ってたから
日向奏星
知れただけでも嬉しい
揚羽凛太郎
日向奏星
揚羽凛太郎
日向奏星
日向奏星
聞いてくれない?
揚羽凛太郎
そういうと奏星は立ち上がり 自分の顔を凛太郎の顔に近づけた
揚羽凛太郎
日向奏星
我慢できないの・・
揚羽凛太郎
日向奏星
日向奏星
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
日向奏星
揚羽凛太郎
街灯が照らす薄暗い公園で 凛太郎と奏星は
口づけを交わした