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浩一

じいちゃん

俺は棺に入ったじいちゃんの遺体を見る

そのよぼよぼの体に似合わず

じいちゃんは野球選手の格好をしていた

昔から野球が好きだったものね

俺の村には変な風習がある

火葬の際に、死んだ人間が来世でなりたいものに仮装し焼かれるのだ

浩一

(俺が死ぬときは、どんな仮装で焼かれるんだろう)

浩一

はぁ

洋太

落ち込んでるの

洋太

おじいちゃんの事

浩一

あたりまえだろ

浩一

落ち込まなかったら人間じゃねえ

洋太

だったら服装くらい喪中を意識したら

浩一

うるせえ

浩一

この赤いシャツに、いかついピアスが俺に力をくれるの

礼奈

やっほー!

洋太

あ、礼奈さん

浩一

おう礼奈

浩一

今日も相変わらずうるせえな

礼奈

浩一は今日は、静かすぎて怖いんですけど

浩一

うるせえよ

礼奈

ま、おじいちゃん思いの好青年だという事の現れか

礼奈

元気だしなよ

浩一

ありがとよ

俺は礼奈と楽しく会話をする

洋太

………

礼奈

ねぇ 今日浩一の家に行ってもいい

浩一

やだよ

浩一

何でお前を家にあげなきゃいけないんだよ

礼奈

いいじゃんいいじゃん

礼奈

晩御飯つくってあげるからさ

洋太

礼奈さん料理得意ですからね

浩一

確かに今日は

浩一

親父も母さんもじいちゃん家で、遺品整理してるからな

礼奈

じゃあ決まり!

洋太

あの、僕も

礼奈

行こっ

俺と礼奈は家へと向かった

洋太

………

浩一

あーうまかった

礼奈

ねぇ浩一

礼奈が顔をグイッとよせる

礼奈の頬の3つのほくろがぐっと近くなり

まるで三角形の星座のように見えた

浩一

な、なんだよ

礼奈

あ、顔赤くなった

浩一

うっせえよ

礼奈

今日はお父さんとお母さんもいないんだよね

浩一

ああ

礼奈

じゃあ、いいよね

その後の事は詳しく語らないが

俺らは恋人同士になった

ある日の帰り道

浩一

礼奈まだかな

洋太

浩一くん!

浩一

おぅ洋太

洋太

一緒に帰らない?

浩一

悪い今日、礼奈と帰る約束してるんだ

礼奈

お待たせ!

浩一

それじゃあ悪いな洋太!

洋太

………

礼奈

ねぇ浩一

浩一

ん?

礼奈

洋太くんって

礼奈

浩一の友達だよね

浩一

ああそうだけど

礼奈

今日さ

礼奈

洋太くんに告られたんだよね

浩一

は?

礼奈

付き合ってくれって

礼奈

もちろん断ったけど

礼奈

浩一の友達なのに

礼奈

よくそんな事できるなって

浩一

あの野郎……

礼奈

略奪愛ってやつかな

礼奈

なんかちょっと面白いけど

礼奈

ちょっと怖い

浩一

俺が明日ガツンと言ってやる

浩一

おいてめえ!

洋太

何?浩一くん

浩一

お前!礼奈に告ったんだろ?

洋太

そうだけど

浩一

絶交だ

浩一

もう俺に近づくな

洋太

………

浩一

洋太の野郎

浩一

なに考えてやがる

通話終了

通話
02:06

火葬場

浩一

(洋太は礼奈を殺した)

浩一

(きっと、礼奈にふられた腹いせだろう)

浩一

(思えば、あいつはずっと礼奈の事が好きだったのかもしれない)

浩一

(洋太は酷い事をした)

浩一

(それでも俺にとっては大事な友人だった)

浩一

(線香くらいはあげてやろう)

俺は棺の前に立つ

浩一

(この村では来世になりたい物の姿に仮装して焼かれる)

浩一

(礼奈を欲しかった洋太は)

浩一

(俺の格好をして火葬されるのかもな)

俺は棺をのぞいた

浩一

!!!

洋太は女装していた

女物の制服を着ていた

頬には三角のほくろが描かれていた

浩一

こ、これは

浩一

礼奈の仮装

浩一

洋太が欲しかったのは

浩一

おれ

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