TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

タイトル、作家名、タグで検索

テラーノベル(Teller Novel)
シェアするシェアする
報告する

上司

おーい静男、これやってくれ

静男

わかりました!

俺は静男。 普通のサラリーマンだ。

上司

静男は働き者でいいな!!

静男

そうですか?
ありがとうございます(笑)

今日もお金を稼ぐために 仕事をしている。

上司

…おっ、そろそろ時間だな。
皆!帰っていいぞ!!

後輩

やったー!!

同期

お疲れ様で~す

静男

ありがとうございました!

上司

おう!また明日な!!

そうして俺は帰宅した。

静男

やはり渋谷の街は 色んな人が歩いている。

楽しく騒ぐ女子高生や お洒落な女性、

そして俺と同じ 今から帰るサラリーマン等。

静男

だが…

???

どこからか視線がするのは 気のせいだろうか。

静男

振り返ってみても誰もいない。

静男

だが前を向いたらまた視線を感じる。

怖い。

もしかしてストーカーか?

いやこんな普通の人の俺がか?

あり得ない。

どうしよう。

…そうだ、警察に寄ろう。

静男

…すみません

警察

どうかしましたか?

静男

…誰かに見られている気がして…

警察

そりゃあここは渋谷ですから。
誰かに一瞬は見られますよ。

静男

いえ、そうではなくて…
一方向から視線を感じると言うか…

警察

…証拠がないと何とも言えませんね。
明日証拠を持ってきてもらえます?

静男

…はい

…真面目に取り合ってくれなかった。

怖い。

…もう帰ろう。

静男

…ふう

静男

…ん?

LINEが来ている。

静男

誰からだ?

見てみると ??? というアカウントから メッセージがたくさん来ていた。

???

ねえ

???

どうして?

???

どうして私を避けるの?

???

どうして見てくれないの?

???

私静男くんのことこんなに好きなのに。

???

ねえ。

???

どうして警察に行ったの?

???

なんで?

???

返事してよ

???

寂しいよ

俺は恐怖を感じた。

外を見たかったが 見る勇気がなかった。

静男

…もう今日は寝よう

そうして俺は眠りについた。

次の日。

静男

起床してすぐスマホを見る。

スマホには6:30と書かれてあった。

ちゃんと起きれたみたいだ。

静男

さ、仕度しないと。
…って、うん?

俺はその下にある通知に目が行く。

その通知は全て???のものだった。

???

あ、やっと見てくれたね!

???

返事は?

???

ねえ、返事は?

???

ねえ

???

聞いてる?

???

また無視するの?

???

せめて見てよ

???

ねえ

???

あ、寝るの?

???

そうだね、明日も仕事だしね

???

おやすみ静男くん!!
会社頑張ってね!!

…こんなユーザー ブロックすればいい。

そうだ。何故それが 思い付かなかったんだ。

そう思い俺は???の アカウントをブロックした。

静男

…ふう

静男

これでやっと会社に行ける…

支度も済んだので 行こうと思ったその時だった。

静男

…まさか

スマホを見ると今度は ♡ というアカウントから メッセージが来ていた。

ねえ

どうしてブロックするの?

私悲しいよ

死んじゃうよ?

…あ、そうだ

もうすぐ会社に行くんだよね!!

行ってらっしゃい!!

ブロックしてもダメだった。

つまり俺は いつも見られてる ということだ。

…吐き気がした。

…会社に行かなくては…

静男

…おはようございます

上司

おはよう。
ところで今日、静男にしては遅くないか?
何かあったのか?

静男

…いえ…何…も…

そこで俺の意識は途切れた。

…目を覚ますとそこは病院だった。

真央

静男!!

静男

え?…あ!!
真央!!
お前ナースだったのか!!

真央

そうだよ!!
色んな人を救いたいから…

静男

なるほど…
お前らしいわ。

真央

で、どうしてここに?

静男

…えっと、だな…

静男

…会社で倒れたんだ。

真央

会社で?何で?
そこブラックなの?

静男

いや、普通だ。
ただ今少し悩み事があってな。それでだ。

真央

…悩み事?

静男

ああ。
スマホに謎のアカウントが俺にメッセージしてくるんだ。

真央

この♡ってやつ?

静男

そうだ。
昨日は???ってやつも来てた。

真央

え、そうなの?
大丈夫?
会社の人とか親御さんに連絡した方がいいんじゃない?
あと警察。

静男

…そうだな…
そうしよう。
ありがとう真央。

真央

ううん、全然!!

真央

ところでさ

静男

ん?

真央

静男って好きな人いるの?

静男

どうして?

真央

いや、普通に気になって(笑)

静男

うーん…

静男

…同期かな。
真面目だけど少し不器用で結構スタイルも良くて上司とかに対する礼儀もなってるし。

真央

…ふうん…

静男

…どうかしたか?

真央

え?いや、別に?
何でもないよ?

静男

…そうか

真央

じゃ、また来るね!!

静男

ああ、またな。
仕事頑張れよ。

真央

うん!!

そう言って真央は 走り去ってしまった。

…また話せるだろうか?

…次の日の事だった。

特に何もなく、 夜、暇なので ボーッとテレビを見ていた。

すると…

静男

…え?

俺はさーっと寒気がした。

静男

あれ…同期…

怖くて震えが止まらない。

誰かが入ってくる。

真央

おはよう。

静男

真央

あれ?どうしたの?

静男

…会社の同期が死んだ。

真央

えっ!?

静男

真央

な、何で!?
通り魔!?
…いや、違う。
きっと誰かに恨まれてたんだよ!!
それでナイフで心臓を刺して…

静男

…真央

真央

それで、それだけじゃ恨みが晴れなくて、何度もメッタ刺しにしたんだよ!!
どう?いい推理でしょ!?
…ってどうしたの?

静男

…お前…

静男

…さっきここに来たばかりなのになんで死因と死体の状況知ってんだよ?

真央

え…?

真央

あ、いや、その…テレビだよ!!テレビで見たの!!

静男

真央…お前昨日LINEで着替える部屋にテレビないって言ってなかったか?

真央

静男

どういうことだ?
正直に教えてくれよ。
一体どうして…

静男

…ッ!?

真央

ごめんね。

真央

私静男のこと大好き。

真央

大好きでたまらないの。

真央

だから私だけのものにする。

真央

静男は誰にも渡さない。

真央

あの同期にも…ね?

真央

真央

…おやすみなさい。静男くん♡

最後に見たのは 真央の歪む笑顔だった。

この作品はいかがでしたか?

6

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
;