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自室に起こった変化を探していると...

テレビが映るようになり、映像を見てみるも...

映し出されたのは、意味の分からないNEWS

''砂を見かけたら、このNEWSを思い出してみてください''

そして、NEWSは突然終わり、砂嵐の映像に...

そこから聞こえた女の声...

''助けて''、''監禁されている''

大迷宮解決の為のヒントを得られなかったと感じた金星は...

金星

変化はテレビに限った話しじゃないのかもしれない

金星

他にもあるはずだ

金星

きっと!

部屋の中で起こった変化を探し始めた。

ガゴソッ!

押し入れを開けてみる

金星

((布団?!は?))

金星

消えてる?!

押し入れの中を見ると、そこには1枚の紙があった。

金星

...

金星

これが迷宮を抜けるための変化なのか...?

俺はそっと...紙を裏返す...

金星

((頼むそうであってくれ....!))

人生とは迷路のようなものだ。しっかりと目を離さずに、前を向き続ければ、自然と道は開ける。

ピッカーン!✴️

金星

..........

静かに全てを理解した俺は...

寝ている酸味男を後に、鉛筆削りの穴の中へと....

金星

グニャァ~

ギュルリリリリイインン!!

ガチャッ

金星

((迷路は...進んじゃ駄目だったんだ...))

ドアの前に立ち尽くし、冷酷で無機質な目の前の壁を見つめた。

押し入れにあった紙の内容が脳内に濃く濃くと思い描かれる...

金星

なんだ...

金星

そういうことだったのかよ

金星

((ゴールは...))

目を逸らさずに...ただ一点を見つめた。

道が開く、その一瞬まで...

金星

((スタート地点にあった!!))

ゴゴコゴ...

金星

金星

壁が!

ゴゴゴゴゴコゴ!

扉が重たい音を発しながらゆっくりと独りでに開く...

扉の隙間から数多の光が漏れ出でて...

俺は光に包まれた。

俺はまた、家へと一歩近づく

光の先は森だった。

絶望の森

青々と生い茂る葉、川のせせらぎ、ヒヤリと首に当たる風

俺が次に辿り着いたのは、そんな場所だった。

金星

森の中...

金星

...(後ろを返る)

金星

((何も無い...))

出入口といえるようなゲートは無かった。

金星

もうあっちには戻れないのか

金星

............

酸味男...

過去の思い出を胸の内に留めて....

シャッシャッジャジャッ

考えもなしに、とりあえず前に歩いてみる。

持ち上げた足が土を踏みしめるときに発する、シャッジャッといった音が奏でられた。

ヒュゥウ...ヒュゥ...

金星

((oh...冷たいぃ...))

首筋に冷たい風が吹き当たる。

金星

((良い風だぁ...))

金星

((ジメッぽくないし涼しいし、最高だ))

サンサンと照らす日光は高木の葉によってほとんどが遮られているため、そこまで暑く感じなかった。

シャッジャッジャッ

金星

((虫がいない...))

金星

((これだけの木があるなら、セミくらい鳴いてそうだけど...))

探索中

金星

((うーん...それにしてもなんにも無いな))

金星

((木だけで、他には何にも無いな))

金星

((探索しようにも、どうにもならんぞこれ...))

??

金星

!?

木の間から''何か''の後ろ姿を捉え、急いで茂みに身を隠す。

シュッ!!

金星

((また新しいモンスターか?))

隠れ場所から顔を出し、その''何か''の正体を突き止めようとした。

人?

2本の腕、足...人?

金星

((''チャードル''でも着てるのか?あれ))

※チャードルとは、イランの女性が外出するときに着用する衣装であり、体全体を覆う黒系の布の形をしているもの。

人?

人?と思わしきものは、辺りをキョロキョロとすると...

歩き出した。

金星

((あ...))

人?と思わしきものとの距離が少しずつ遠くなる...。

金星

モンスター図鑑にはあんな奴はいなかった筈だけど...

金星

((ん?いなかったよな?))

モンスター図鑑の全ページを見てみる。

パンッ(本を閉じる音)

金星

ああ...やっぱりいない

さて、どうしたものか...

金星

モンスターじゃないってことは...

金星

俺と同じ人間か

迷宮にあった女(人間)の死体を思い出す。

金星

((うん、その線は充分考えられるな...))

金星

((俺と同じく、異世界に飛ばされた身か))

あの人に話しかけてみるか。

金星

((戦っちゃ駄目だ))

金星

((温厚な人ならいいんだけど))

俺は、そいつの後を追った。

ジャッシャッシャッ...

30m、20m...10m

金星

あの!すみません!

娘を探している父親

は!はい?(振り返る)

金星

((女性じゃなかったのか...))

金星

((ていうか...この人...))

金星

((遠くから見てて薄々思ってたけど、マジでデカイな))

金星

((200は確実にあるぞこれ...))

娘を探している父親

おや!!

娘を探している父親

もしや貴方は人間...なのでは?

金星

えぇはい、そうです

娘を探している父親

なんと!!

その男性は俺が人間だと知り、たいそう驚いた。

娘を探している父親

はぁ...お願いします!!

娘を探している父親

娘を探すのを手伝っていただけないでしょうか!!

娘を探している父親

このとおりです!!

金星

ぇ?

その男は栄養豊富な土に顔を擦りつけ、俺に向かって土下座をしたのだ。

辺りに緊迫の空気が漂う。

金星

えっと...はい

これも家に近づくための仕掛けかもしれない...

金星

分かりました、手伝いますよ

金星

顔を上げてください

体勢を低くし、目線をその男と合わせた。

娘を探している父親

はぁ...本当にありがたいぃ!

娘を探している父親

なんとお優しい御方なのでしょう!!

金星

まずは事情を教えてください

金星

娘さんはどうされたのですか?

娘を探している父親

はぃ...

娘を探している父親

2時間前に、娘とこの森に来たのですが...

娘を探している父親

私が先で、娘が後に続く形で歩いて...

娘を探している父親

娘に話しかけようと...

娘を探している父親

ふと後ろを振り返ったんです

金星

............

娘を探している父親

そしたら!娘が消えたのですよ!!

娘を探している父親

音は一切しなかったですし...

娘を探している父親

そんなことはあり得ないだろうと、慌ててその近辺を探し回りましたが...

娘を探している父親

それでも...見つけられなかったのです!!

娘を探している父親

足音は確かに聞こえていたのに!!

娘を探している父親

ウウウ''...ウェンヴウウ(泣)!!

金星

((え、ええ...))

金星

((なんじゃそれ...))

娘を探している父親

この先も!!ズルル

娘を探している父親

娘を見つけることができなければ!!

娘を探している父親

絶望しか!!ありません!

金星

((突然消えた?))

金星

((そんなことありえるのか?))

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