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男性の娘を探すのに協力することを決めた俺は...
父親と共に辺りを探索して1時間が経過...
金星
娘を探している父親
シャッジャジャッシャッ
犠牲の泉
森を歩いていると...開けたところに出た。
透き通った美しい水が辺り一面に広がっていた。
泉がわいている。
金星
娘を探している父親
娘を探している父親
男性は魂が抜けたかのように、真顔で、ずっと下を向いている。
金星
金星
金星
金星
森を探索してから何時間も経過しているのだ。無理はない。
金星
すぐ側にある泉をじっと見つめる。
金星
娘を探している父親
男性は無言のまま、両手で水を掬ってみる。
娘を探している父親
金星
金星
男性はまた無言のまま、水を少量飲んだ。
娘を探している父親
金星
娘を探している父親
娘を探している父親
娘を探している父親
両手で掬っては飲み、掬っては飲んでを繰り返した。
金星
俺は男性のその様子の異様さにちょっとだけ引いた。
金星
金星
パクパクパクパクパクパクパクパク
体中になにやら違和感が...
娘を探している父親
金星
水を飲もうとした矢先、男性が大声を上げ、動きがピタリと止んだ。
パクパクパクパク
娘を探している父親
金星
娘を探している父親
バサッ!
男性は踠き苦しみ、そのまま地面に倒れた。
娘を探している父親
金星
倒れこんだ男性に起きた異変は見てすぐに分かった。
金星
男性の皮膚がドロッドロに溶けていた
娘を探している父親
声は出せていないものの、体の震え、手足の暴れ具合から痛みを耐えているのを感じられた。
ド...ドロットロォ...
金星
金星
俺は目を閉じ、自分の精神をただひたすらに守っていた。
トロォォ......トクトクトクトク...ダラァ
父親だったもの
父親だったもの
ついには男性は...
ただの骨と粘液へと化した。
粘液の色は赤黒く、異臭を放っていた。
金星
異臭が鼻の奥を通り抜ける
金星
耳を塞いでいた手を離し、後ろを振り返る
父親だったもの
''父親だったもの''を視界にいれた瞬間に、また視界から外した
金星
金星
金星
シャラリラ♪...シャラリラ♪シャンシャン♪
金星
上空から、綺麗な音色が聞こえてきた。
金星
泉の上
美しい音色に、輝かしい光
それらとともにゆっくりと天から舞い降りてきたのは...
純白の衣装に包まれた...
女神
''女神''そのものだった
女神
''女神''は泉から約3メートル上に浮遊
金星
金星
金星
なんて美しいんだ
女神
金星
天から舞い降りてきた女と目が合った
ゴゴゴゴ...!!
金星
重苦しい威圧感は...?!
俺の回りだけ重力が強くなっているかのようだ
金星
呼吸が乱れる
意識がもってかれそうだ
女神
女神は小さくそう呟いた
金星
金星
金星
あれ?
え?
え?
俺はそんなこと言ってない
違う
女神
女神
少しの沈黙の後...口を開く
女神
金星
金星
金星
金星
金星
金星
女神に語りかける言葉が全て!!
敬意を表す日本語の敬語表現になってしまう!!
金星
金星
金星
女神
父親だったもの
女神
女神
...と、生ゴミ(父親だったもの)を見下ろしながら、そう言い放つ
金星
人喰いバクテリアだとお?!
金星
この世界に来てから随分と経つというのに...
未だ、水を口に含めることは出来ていない...
喉はカラカラだ
水が欲しい
体が潤いを欲している
女神
金星
金星
女神
女神
女神
そう言うと女神は...
サァアっと腕を一払いすると...
腕から零れ落ちる煌は、羽毛が落ちるかのごとくゆっくりと落ちていき...
泉に触れた
金星
女神
女神
金星
金星
ザバッ!
水を掬う、飲む、掬う、飲む
一度飲み出したら止まらない!!
そうして俺は...腹いっぱいに水を満たした
体に害は無かった。
その直後...
女神
金星
金星
女神
まさに至れり尽くせり
女神の優しさに感激した