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遥
遥
灰谷 竜胆
遥
遥
8月12日 待ちに待った彼との夏祭り
浴衣なんて気合入れすぎかななんて思っていたけれど 竜胆くんも甚平で安心した
遥
灰谷 竜胆
灰谷 竜胆
灰谷 竜胆
遥
遥
遥
灰谷 竜胆
竜胆くんは可愛いって言ってくれたのに 私はかっこいいって返せなかった
灰谷 竜胆
遥
花掛神社の夏祭りは毎年盛大に行われる
今年は花火も上がるらしい
灰谷 竜胆
遥
灰谷 竜胆
遥
ぱんっ
明るいお祭りの中に響いた射的の音
店員
灰谷 竜胆
射的が得意なんてまた新しい1面を見つけてしまった
灰谷 竜胆
遥
竜胆くんは白いクマのぬいぐるみを私の手に乗せた
遥
遥
灰谷 竜胆
遥
灰谷 竜胆
遥
灰谷 竜胆
遥
灰谷 竜胆
遥
ポイを水に沈めてゆっくりと金魚を狙う
するっ、
遥
浴衣の袖がずれて濡れそうになる
灰谷 竜胆
横から見ていた竜胆くんが私の袖を持ってくれた
遥
動揺を隠すように金魚を探した
あー、もうこの人は
遥
灰谷 竜胆
店員
結局2匹しかとれなくて小さな袋に入れて 連れて帰ることにした
灰谷 竜胆
遥
ヒュー ドン ドン ドン
遥
久しぶりにみた花火はとっても綺麗だった
遥
竜胆くんが連れてきてくれた場所は 人がほとんどいなくていっそう綺麗にみえた
灰谷 竜胆
遥
花火の光を映すその目に奪われてしまそうになる
そっ、
遥
私の手に竜胆くんの手が重なる
遥
灰谷 竜胆
遥
灰谷 竜胆
いつもに増して落ち着いた声に逆らえなかった
遥
私はつくづく彼のお願いに弱いな
この人は私のことをどう思っているのだろう
灰谷 竜胆
灰谷 竜胆
遥
思わず彼の顔を見つめていた
灰谷 竜胆
遥
遥
こんなに優しい彼の隣にいて 私の心は彼に惹かれないわけがなかった
全てを映すこの彼の目にずっと映っていたい
重なったこの手を他の人と繋がないで欲しい
この無邪気な笑顔の隣に居るのは私がいい
これを恋と呼ばないのなら 何を恋と呼べば良いのか分からない程 好きだと自覚するには十分すぎた
灰谷 竜胆
遥
少し寂しそうな声色の彼
灰谷 竜胆
暖かかった手にすっと夏夜の風があたる
まだ彼の温もりを残す手をぎゅっと握って 立ち上がる
遥
さっきまでの祭りの騒がしさが消え 川の音と下駄の音だけが耳に届く
灰谷 竜胆
遥
灰谷 竜胆
遥
灰谷 竜胆
にこっと笑う彼の笑顔に不意に頬に熱がのぼった
灰谷 竜胆
遥
遥
今度はちゃんと返せた
遥
灰谷 竜胆
遥
正直、くんをつけてもつけなくても 私の気持ちは変わらない
ただ、目の前の彼が好きだから
遥
灰谷 竜胆
灰谷 竜胆
いきなり口を開いたと思ったら
遥
灰谷 竜胆
灰谷 竜胆
遥
灰谷 竜胆
灰谷 竜胆
遥
遥
灰谷 竜胆
遥
ふいっと顔を背ける
遥
どさ、
遥
灰谷 竜胆
よそ見をした途端段差につまずいて 転んでしまった
灰谷 竜胆
遥
遥
灰谷 竜胆
私の前に差し出された竜胆くんの手を 掴んで立ち上がる
遥
灰谷 竜胆
よろけた私を支えてくれた
遥
遥
灰谷 竜胆
遥
運悪く足をひねってしまったらしい
遥
灰谷 竜胆
遥
竜胆くんは私の前にしゃがみ 背を向ける
遥
遥
灰谷 竜胆
灰谷 竜胆
私はどうしようもなくて竜胆くんの背中に乗った
遥
恥ずかしくて言葉が上手く出てこない
灰谷 竜胆
きっと心臓の音がうるさすぎて 彼にはばれているだろう
今、どんな顔をしているのかな
その日はそのまま家まで送って貰った
8月24日
花火から数日
しばらく安静だったから竜胆くんとも会えないまま 夏休み終盤に差し掛かっていた
お礼もしたいし、
遥
はるか
竜胆くん
竜胆くん
はるか
竜胆くん
竜胆くん
はるか
はるか
竜胆くん
はるか
竜胆くん
はるか
竜胆くん
竜胆くん
はるか
竜胆くん
はるか
はるか
竜胆くん
はるか
竜胆くん
竜胆くん
いつもより遅いけれどお礼だし 竜胆くんのしたいことに付き合いたい
はるか
竜胆くん