数日後、そんな悪巧みの存在を知るよしもない二人は誰もいない部屋の中、壁際で夢中でキスをするのでした
綾乃
ちょっと葵…これ以上はダメだってば!
綾乃
誰か来ちゃったらどうすんのよっ…!
葵
鍵かけたから平気だって♡
綾乃
…鍵の閉まってる部屋に二人きりなんて、逆に何してるかバレバレでしょ…(笑)
葵
…いいだろ、俺たちもう社内公認の新婚夫婦なんだからさ♡
葵
それに、俺が会社辞めちゃったらもうこんなふうに社内でちちくり合うこともなくなっちゃうじゃん?
葵
だから、今のうちにオフィスラブを存分に楽しんでおこうと思って♡
綾乃
……バカ!////
キスで口を塞がれ、そのままブラウスのボタンを次々に外されていく
そして、開かれた隙間から入ってくる手が下着の上から胸を掴んだ
綾乃
だ……めだってばっ…葵っ…!
葵
ダメだダメだって口では言いながら、綾乃は結局いつもこの辺りで息が荒くなってきちゃうんだよな?(笑)
綾乃
……っ
綾乃
もうっ…帰ってからいくらでもできるのにっ////
葵
だーめ
葵
俺はもうスイッチ入っちゃったもん
葵
帰るまで我慢なんて、できるわけないだろ…
綾乃
も、もうっ…耳元で囁かないでよっ…!
葵
なんで?
葵
…したくなっちゃうから?
綾乃
……っ
首筋を唇で軽く吸われた時、綾乃のスカートのポケット内でスマホがバイブ音を鳴らした
綾乃
あ……
葵
……出なよ
綾乃
…えっ?あぁ…うん
綾乃
咲子からだ…
綾乃
……もしもし咲子?どしたの?
咲子
綾乃?
咲子
お昼休みなのに休憩室にいないからどこ行っちゃったのかなーと思ってさ!
綾乃
あっ…あぁ…ごめんごめん!
綾乃
実は今……と、トイレの中なのよねぇ(笑)
咲子
…トイレ?(笑)
綾乃
そうなの、昨日の夜ご飯は葵じゃなくて私が作っちゃったもんだからさぁ、なんかお腹痛くなっちゃって下痢ピッピなの!(笑)
咲子
……あんた何作ったの?(笑)
チラッと葵の顔を見上げてみると、葵は軽くため息をつくのだった
咲子
なーんだ、あんたのことだから桐矢くんとどっかにしけ込んでイチャついてるんじゃないかと思ったけど(笑)
綾乃
(…ギクゥッ!)
綾乃
な、何言ってるのよぉ咲子ってばぁぁ!(笑)
綾乃
神聖なオフィスで…そ、そんなことっするわけないでしょー?!(笑)
綾乃
私の料理を食べた葵もきっと今頃、下痢ピッピでトイレにこもってるに違いないんだか……
綾乃
……!
咲子
……ん?どしたの?
綾乃
あっ……ううん、何でもないの(笑)
綾乃
で、なんか私に用事でもあったの?
咲子
そうそう、それなんだけどさ
咲子
あんた…秘書課の有村ミズキさんって知ってる?
綾乃
えっ?あぁ、確かけっこう美人の…(私の次にね)
咲子
あの人……桐矢くんに告白したって聞いたんだけど、本当なの?
スマホを持っている手が、乳首に吸いつかれた刺激でピクッと反応する
綾乃
…っ!!
咲子
…あれ?聞いてるの?綾乃
綾乃
あっ……ご、ごめん…なんだっけ?(笑)
胸元の葵の髪を掴んで小さく抵抗するが、愛撫が止まることはない
綾乃
(ば、バカッ…そんなことしたら…っ!!)
綾乃
(声……出ちゃいそう…っ!)
咲子
だからね、秘書課の有村さんが桐矢くんのことが好きなんだって…
咲子
告白して抱きついてる所を偶然見ちゃった人がいるらしいの
綾乃
……ええっ?!なにそれ?!
咲子
桐矢くんから聞いてないの?
綾乃
う、うん…だって、そんなの今だって一言も…っ!
咲子
今?
綾乃
あ…(笑)い、今の今まで知らなかったなーって!(笑)
葵
…チュッ♡
綾乃
(こ、こらっ!音を立てるんじゃないっ…!!////)
咲子
……ねぇ、有村さんって社長の愛人してたって噂で聞いたんだけど
咲子
桐矢くんが既婚者だからって、手を出さないとは限らないんじゃない?
咲子
なんかあの人……ドS女王で有名らしいし…
綾乃
…ドS?
咲子
桐矢くんって、あー見えて迫られると弱そうなトコあるじゃない?(笑)
咲子
壁際に追い詰められて、色気で迫られてヤラレちゃったりしないかちょっと心配だったりして(笑)
綾乃
(……それは今の私なんだけどな…笑)
チラリと下を見下ろすと、口を動かしながら葵が不敵に笑って見上げた
綾乃
(こ、コイツ…わざと楽しんでるわねっ?!////)
咲子
ねーっ、綾乃聞いてるのー?
綾乃
あぁあ…っごめん…
太ももをなぞる手が、スカートの中のパンストと下着を掴んで…
綾乃
……お、お腹…痛くって…!(バカッ…!!)
咲子
…ほんとに大丈夫なの?
綾乃
う、うん…
綾乃
でも咲子、葵なら大丈夫だよ…
咲子
…え?
綾乃
だって…新妻の私が浮気なんてする必要ないぐらいに…満足させてあげられてるんだからっ♡
咲子
……さいでっか
ついに下着の中に入ってきた指が、湿ったそこをなぞり始める
綾乃
……っあ♡
咲子
…綾乃?
綾乃
あ…っ////
綾乃
ご、ごめん咲子っ…
綾乃
ちょっとほんとに痛くなってきちゃったから…っまた後でもいい?
咲子
それは全然かまわないけど…お腹、大丈夫なの?
忍び込んだ葵の指が、微かに音を立てて一番敏感な部分をつついた
綾乃
……っ!!
綾乃
だ、大丈夫だからっ…
綾乃
また、帰りにでも話…聞かせて?
咲子
…うん、わかった
咲子
(神聖なオフィスで何やってんだか、まったく…笑)←バレバレ
電話が切れると同時に、綾乃は葵の耳たぶをグイッと引っ張ってやった
葵
…いたたっ!
綾乃
もう…っバカ!!
綾乃
危うく咲子にバレちゃうとこだったでしょっ!!←もうバレバレ
葵
そんなの、こんな時に電話なんてかけてくる咲子さんが悪いんじゃん
葵
それに俺、電話に出ろとは言ったけど「もうやめよう」とは言ってないし?(笑)
綾乃
あっ…あんたってヤツはっ…!
綾乃
……そういえば、葵、あんた…
葵
ん?
綾乃
さっき咲子から聞いたんだけど
綾乃
…秘書課のミズキさんに告白されて抱きつかれたんだってねぇ?(¬_¬)
葵
……あぁ、そ、そんなこともあったような…っ(笑)
綾乃
どうなの?!
葵
で、でもあの後すぐ、俺たちが結婚したことを公表したわけであって…
葵
実質的にお断りしたことになるじゃん?
綾乃
……なに?じゃああんた、自分の口からちゃんと断らなかったってこと?!
葵
え…ま、まぁ…(笑)
綾乃
まぁ…じゃないわよっ!!この無責任男っ!!
綾乃
ミズキさんといえばスタイル抜群の美女だし、あの人って愛人歴があるって話じゃない!
綾乃
…抱きつかれてちょっと嬉しかったんじゃないの?!(¬_¬)
葵
…なに?お前、妬いてんの?(笑)
綾乃
ち、ちがっ…!!////
葵
かぁわいー♡
綾乃の体をグッと抱きしめると、葵はそのまま近くのデスクへと押し倒す
綾乃
ばっ…バカ!今日はもうこれ以上はダメなんだからねっ!
葵
なんでだよ?
綾乃
…ミズキさんのこと、私に黙ってた罰っ!!
葵
……俺が浮気なんてする必要ないぐらいに満足させてくれるんじゃなかったの?(笑)
綾乃
そ、それはっ…!(笑)////
上にいる葵がキスしようとした時、綾乃はその唇に手のひらを押し付けた
綾乃
…ふんっ!毎度毎度その手に乗らないんだもんねーっ!
葵
………
綾乃
そうやって私のことうまいこと転がそうったってそうはいかないんだか………らっ?!!
言い終わらないうちに、一気にパンストごと下着を下げられる
綾乃
ちょっ…バカッ!何して…
葵
…バカバカうるさい。
綾乃
葵っ!ダメだって言ってるでしょぉ?!
綾乃
私、ほんとに怒ってるんだか……っ
ジタバタ暴れる両脚を掴まれて、グイッと押し広げられた
綾乃
あ…っ!!バカ!やめなさいっ!!
葵
じゃあそのままずっと怒っとけば?♡
そこに口をつけて舌で濡れた音を出された時には、もう口で抵抗するしかなくなっていた
綾乃
やっ…あ…あぁぁんっ…!
綾乃
は……っあ♡ダメ…ダメって言ってるでしょ…っ!!
綾乃
そっ…そんなことしたって…絶対許さないんだから…っ!!
葵
…何言ってんの?
葵
こんなグショグショに濡らしといて♡
固くなった突起を柔らかい舌で刺激されて、それはもっと固くなる
葵
…気持ちいいんでしょ?
葵
ちゃんと認めないと、途中でやめちゃうよ?
伸びてきた両手の指が、綾乃の両方の乳首を刺激し始める
綾乃
あぁぁあ…っ!!♡
綾乃
こんなとこで…そんなことしたら…ほんとにヤバくなっちゃうぅ…っ!!
三箇所の性感帯を同時に刺激されて、全身が快楽に染まるのに抗えない
葵
…イクまでして欲しい?
綾乃
……っ////
綾乃
し……して…欲しいっ…
葵
あんなに怒ってたのはなんだったの?(笑)
綾乃
だ、だって…!!////
葵
いいよ♡好きなだけしてあげるから…
綾乃
んっ…
綾乃
あ…あぁァァァあ…っ!!♡
音を立てながら小刻みにそこを攻められて、体のすべての感覚がそこに集中していく
葵
ごめん、綾乃…
綾乃
…え?
葵
お前のエロい声聞いてたらもう我慢できなくなっちゃった////
葵
…ってことで、やっぱ一緒にイかせて?
綾乃
……しょうがないなぁっ、もう////
綾乃
(結局いつもこうやって負けちゃうのよね…私って)
綾乃
(悔しいけど…その気にさせるのが上手すぎるっていうか…)
綾乃
(ほんとに浮気しないのが信じられないくらいなんだもん)
綾乃
(もし葵さえその気になれば…ミズキさんだけじゃなくて、他にも既婚者の葵を好きになる可能性はあるのよね…?)
綾乃
(さっきは咲子にあんなこと言っちゃったけど…)
綾乃
(もし、結婚したからって安心しきって浮気なんてされちゃったらどうしよう…)
覆い被さってきた葵が、綾乃を見下ろしてコツンと額を合わせた
葵
なんか考えてるだろ?
綾乃
……えっ?
葵
…俺がミズキさんとどうにかならないかって…心配?
綾乃
そ、そんなこと…っ!(見透かされてる…笑)
葵
ま、確かにミズキさんって美人だしスタイルいいし、いかにも経験豊富って感じだもんなぁ
綾乃
うっ…
葵
……なぁ綾乃、確かに俺たちは付き合いも長いし一緒に過ごしてると窮屈な時だってあるし、これから先もそうだと思う
葵
でも、例えそうだとしても俺の心もカラダも掴んで離さないのは…
葵
この先も一生、この世にお前だけしかいないよ
綾乃
葵っ…♡
葵
だからさ…
葵
……早く満足させて♡
綾乃
(…ガクッ)
葵のスマホ
ブーッブーッブーッ…
綾乃
……スマホ鳴ってるけど…
葵
んなのほっとけばいいって♡
綾乃
それ、会社の内線のスマホでしょ?
綾乃
出ないとマズイんじゃないの?
葵
………
葵
…はい桐矢っ
葵
……あぁん?別に機嫌悪くなんてないけど(¬_¬)
綾乃
(むちゃくちゃ悪そうなんですけど)
葵
……クライアントからの受注条件間違えて納品したぁぁぁ?!
葵
そりゃあ営業課の電話も鳴り止まなくて当然だよ
綾乃
(受注ミスでクレームが来てるんだ…)
葵
……いいよ、先方のことなら何度か直接的に打ち合わせしたこともあるし、俺が対応するから…とにかく落ち着いて
葵
うん、もう少ししたらすぐオフィス戻るから、営業の人間に俺が折り返しとくって伝えててもらえる?
綾乃
(…こうして見てると葵って、やっぱディレクターだけあってみんなから頼りにされてるんだなぁ)
通話を切り、スマホをポケットにしまうと葵は何事もなかったのように綾乃を抱きしめた
綾乃
ちょっ…バカッ何してんの?!すぐ戻って電話しなきゃダメなんでしょ?!
葵
だって…これからクレーム対応に追われてヘコヘコ下手に出てクライアントのご機嫌取りしないといけないんだもん
葵
俺が神経すり減らして力尽きちゃう前に、エネルギー補給させて♡
綾乃
(1回録音してみんなに聴かせてやろうか…笑)
綾乃
そのクライアントって、男の人?
葵
いや、女の人だけど?
綾乃
じゃあ楽勝じゃん!(笑)
綾乃
あんたの得意な色仕掛けとネコ被りと、直接会ったことがあるなら尚更あんたのその顔に免じてすぐ許してもらえるんじゃないかしら〜あ?♡(笑)
葵
そ、そんなことは…ないと思う…けど(なんかトゲを感じる…笑)
綾乃
ほらっ、早く行った行った!
綾乃
さっきの続きなら、帰ってから思いっきり満足させてあげるから我慢しなさいっ!♡
葵
………
綾乃が脱がされた下着を履こうとすると、葵はその手を掴んで止めた
綾乃
あっ…コラッ!何すん…
葵
俺が履かせてあげる♡
葵
ただし……コレを中に入れてな♡
綾乃
……え?
綾乃
そ、それってまさか…っ!
葵
そっ、リモコンで遠隔操作できるタイプのローター♡
葵
大手のアダルトグッズメーカーだからパッケージのデザイン引き受けたんだけど、まだ発売前の新品をもらったんだ
葵
せっかく今から試そうと思って持ってきたのに…
綾乃
ほ、本気じゃないわよねっ?!(笑)
綾乃
私、この後まだ普通に仕事なんだけど…(笑)
葵
あ、ちなみにこれ最新型みたいでさ、バイブの音漏れしにくいうえにズレにくいんだって♡
綾乃
き、聞いちゃいねぇ…
葵
さっきあんなに舐められてイキそうになってた後だし…
葵
仕事中だからって我慢できるのかなー?(笑)
そう言うと、葵は下着を履かせるついでにローターを…
綾乃
ちょっ…嘘でしょお?!
葵
離れたところから俺に攻められて、イッちゃえば?♡
葵
こんなに一途な俺のこと、女たらしみたいに言ってくれた罰だっ!
綾乃
な、何もそこまでしなくても…っ!!
葵
あ、一応言っとくけど…
葵
勝手に外したりしたら、さらに罰として1ヶ月間、イク寸前で寸止めして生殺しの刑にしてやるから♡
綾乃
こ、この…ドSっ…!!