いつからだろう
この広い家に、ひとりきり
そんな状況に、慣れたのは
いつからだろう
そこに、何も見えなくなったのは
これが、貴方の言う愛だと言うのなら
愛はそんなものじゃないと
罵ってあげたいわ
冗談でも笑えないわ
そこに愛があるのなら
もう、私のことを捨ててちょうだい
いっそ、潔く捨てて
そしたら、諦められるから
なんて、言うと思ったの
愛は
貴方に使われる都合のいい免罪符じゃないの
さよならも言わない
……いいえ
「言えない」、の間違いかしら
全てを諦め、外に出た瞬間
世界の空気は、こんなにも澄んでいるのかと
自分の状況に、思わず笑った






