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STORY 5
【夜のターン】が始まる三十分前には全員が4F本館の3Aクラスに集まっていた。
皆、空腹で喉も乾いていて何処か不穏な空気が流れている。
カズハ
サナエ
そう、夜のターンは校内の中を機械獣が巡る。見つかれば容赦なく襲いかかってくる。
カズハ
カズハはもう自分の事しか考えられなくなっている。空腹で喉も乾けば無理はないだろう。
タケル
シュウ
明るく元気に振る舞っているシュウ、だが彼も限界は近づいていた。
早く、腹を満たして喉を潤さなければ身体よりも先に心が崩壊する。
人間、3日飲み食いしなくても生きていけるというがそれは最小限に活動を抑えた場合だ。
いきなり監禁のような事をされ命のかかったゲームを強要された状態で空腹と喉の乾きに襲われれば一日でも心は持たない者も現れてくる。
マキノ
フウカ
フウカのこの気の抜けようは物資の調達に行く気配は感じられない。だが、ジュリが言った。
ジュリ
フウカ
フウカは、歯を食いしばりながら目を見開いた。そして、顔を俯かせる。その言葉を聞いてマキノも胸の前に両手を結んで人差し指を合わせるとくるくると回した。
フウカ
フウカは、ポケットから何かを取りだした。
サクマ
ジュリ
サクマ
サクマはクスッと笑い微笑みジュリは鼻で笑いサクマに背を向ける。
ジュリ
サクマ
まだ、夜のターンではないがジュリとサクマは事前に練って置いた作戦を実行するために1Fの保健室に向かった。
アキト
タケル
シュウ
タケル
アキト
タケル
シュウ
タケル
シュウ
アキト
タケル
シュウ
【無理はするなよ】
タケルとシュウはアキトにそう念押しする。アキトは二人の優しさに嬉しさを感じる反面、
辛さも感じていた。
フウカ
シュウ
フウカ
シュウ
フウカは、少し目に涙を溜めて頷く。
すると、その反動で涙が教室の床に2粒3粒とこぼれ落ちた。
シュウ
フウカ
フウカが突然明るい顔でシュウを見上げた。
タケル
フウカ
フウカ
タケル
シュウ
タケル
タケル
フウカ
フウカの手には目薬が出てくる。
アキト
フウカ
タケル
シュウは、まだ理解していないがわかったふりをして大きく頷いた。
シュウ
アキト
シュウ
アキト
シュウとアキトがじゃれている合間にタケルはフウカに近寄る。フウカはつい後ずさりをした。
タケル
フウカ
フウカは、ぷいっと顔を背けた。
アキト
シュウ
アキト
シュウは、少し切なそうにアキトを見る。
シュウ
アキト
シュウがアキトの脇をこしょばしたとき電気が突然消え真っ暗闇になる。すると、蛍光灯が薄らと校内照らすと放送が流れた。
【これより夜の時間です。】と