TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

ユウト

このアプリは、削除できません

ユウト

このアプリは、削除できません

無言で‪✕‬マークを押し続けた

ユウト

なんでだよ…!

ユウト

もういらないんだよ…!復讐は済んだ!

ユウト

神になんかならなくて…いいから…!!!

ユウト

………

ユウト

…くそ……

ユウト

(………落ち着け)

ユウト

(アプリが削除できないだけだ、使わなけりゃいいだけ…)

ユウト

(全然大丈夫だ……!)

数日後…

ユウト

明日小テストか…

ユウト

勉強してねぇ〜…

ユウト

………

ミナトの声が聞こえた気がした

「やっぱあんときカンニングしたんだろ」

ユウト

……

ユウト

勉強…しなきゃ

ユウト

ユウト

(…だめだ!)

ユウト

(今まであのアプリに頼ってたせいで、一切勉強できなくなってる…!)

ユウト

(どうしようか…)

ユウト

(…………?)

ユウト

(アプリ…?)

ミナト

何点だった?

ユウト

……96だよ…

ミナト

俺とおんなしか

ユウト

(だめだ…消さないと…無理………!使ってしまう…!)

ユウト

(………)

ユウト

(…………でも…)

それならもういいんじゃないか?

消せなくて、使ってしまう

対処法がないんだから、使うしかない

だってしょうがないんだ、使いたくないと俺は思ってるのに、対処法がないから使うしかない…!

じゃあ俺は悪くない!神になるしかないんだ!!

もうやりたいことを全部やっていいんだ!

だって仕方ないんだから!!!

ハルカ

ユウト君?

ユウト

あ…え?

ハルカ

すんごい怖い顔してるよ…?

ユウト

あ、あぁ…ごめん

ユウト

…やることないし、予言でもしようかな

もう、何の躊躇もなく予言した

当たり前のように予言し、そして当たり前のように結果が出た

ハルカが「今日ユウトが変な顔しててまじキモかったwww」と、LINEで友達に送信します

ユウト

…え?

ユウト

……嘘…だろ………

そんな言葉が出てしまった

本当だということは自分が1番分かっているのに

ユウト

ハルカ…

好きになりかけた自分を恨んだ

ユウト

…殺…

ユウト

………

理論的に考えたら、自分は今殺したいと思っているはずだ

ユイと状況が同じなのだから

なのに、俺はできなかった

間違ってるわけがないのに、文字しか知らず、目に見えてないのが引っかかったんだ

恋心が、こんなに早く冷めることなんてなかったんだ

すかさず、ミナトにLINEした

「ハルカってどんな人かな」

「何?好きなの?」

とにかく早く返信が来た

それも、正確な答えだ これが天才なのだろうか

「いやなんか、俺のこと影でバカにしてたりしないかなって」

「あいつ前に90点って言ってたじゃん?」

「あれ本当は95点でお前より上だったんだよ」

ユウト

………

へー

スマホをスリープモードにする音が響いた

ユウト

認めたくなかったけど…本当だ

スリープモードにしたばっかりのスマホがすぐ明るくなった、どうやら返信が追加で来たようだ

ユウト

……殺す

ユウト

もう殺そう

神に逆らった罰を与えなきゃ

ユウト

予言しよう、明日の予言だ!!!

1日後は………

ハルカが駅前の〇〇店を通るときに、地震が起きます

ユウト

ふはは…

ユウト

このアプリはほんとすごいなぁ

ユウト

いつも俺に都合のいい予言をしてくれる…!

ユウト

ふははははは!!!

ユウト

(ここだな…)

買った重い植木鉢の入った袋を手に、信号を待つ

ユウト

(あの屋根に置けばいけるかな…)

目を細めてそんなことを言っている…と

キィィィィ!

ユウト

!?

急いで足を動かし、避ける

ミナト

あっぶね…ごめん

ユウト

え?

自転車に乗ったミナトが、そこに居た

ミナト

ごめん、ぶつかりそうになったわ

ユウト

あ、あぁ…

ミナト

…その袋どうすんの?

袋の中には植木が入っている

店の上に置いて、地震が来た時にハルカの頭の上に落ちて死ぬようにしようとしたんだ

ユウト

あぁ…気にしないで

ミナト

顔固まってるけど

ユウト

…そう?

ミナト

お前さ、

ユウト

……

ミナト

超予言アプリ、使ってるだろ?

この作品はいかがでしたか?

28

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚