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雨のバカヤロー

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雨のバカヤロー

1 - 雨のバカヤロー

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2021年12月01日

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仕事の残業と秋雨前線の影響で

電車が遅れてしまい、家に着く頃には

日付をすっかりまたいでいた。

俺が送ったメッセージに

既読は付かないままだった。

不安に思った俺はどしゃ降りの中、

雨で濡れる事も気にせず全速力で家へ帰った。

不安は的中。

君の荷物が綺麗サッパリ全て無くなっていた。

テーブルには書き置きがあり、そこには

「誕生日、一緒に過ごしたかった」

と記されていた。

俺はそれでようやく、

君の誕生日が昨日だという事を思い出した。

君からの連絡が無いまま、

一年の時が過ぎた。

トントンとドアを叩く音が

聞こえた気がして、

慌ててドアを開けた。

そこには誰もおらず、

激しい雨がドアに叩きつけて いただけだった。

 

なんだ…雨か…

切なさと虚しさで涙を流しながら、

俺はケーキのロウソクに火を着けた。

 

誕生日おめでとう

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