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正しい不倫

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正しい不倫

2 - 正しい不倫 第2話

♥

224

2021年05月21日

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10年前

おはよー

友人

おはよ

友人

めっちゃ休んでたね

そうなの。熱が下がらなくてさー

あとでノート写させて!

友人

いいよ

友人

それはいいんだけど…

どうしたの?

友人

あれ…

あれ?

(あれって、直人と…美春?)

直人

それでさ

美春

ええー?ホントにぃ?

美春

直人くんっておもしろい

直人

いや、だからおもしろいとかじゃなくって

何あれ…

友人

茜が休んでる間中ずっとあんな感じだったの

え?

友人

ほんっとあり得ないよね

友人

他にも色々あって

…そう、なんだ

友人

ビシッと言った方がいいよ!

友人

普通、友達の彼氏にあんな態度取らないって

そうだよね…

でも、さすがに私がいたらあんなことしないだろうし

友人

茜優しすぎ…

友人

私なら友達やめるわ

あはは、怖い怖い

(大丈夫…だよね)

美春は人の彼氏を取るような子じゃないし

それにもしも美春が直人を好きだったとしても

直人は私と付き合ってるんだし

友人

ま、そうだよね

友人

直人くんが相手にするわけないか

そうだよ

でも、心配してくれてありがとね

(大丈夫…絶対に)

直人、美春。おはよう

直人

お、茜。おはよ

美春

…おはよ

なんの話?楽しそうじゃん

直人

えっと

美春

なんでもないよ

美春

それよりもう大丈夫なの?

美春

3日も休むなんて珍しいよね

(…なんか無理やり話を変えた?)

(直人とは結局なんの話をしてたの…?)

直人

ホントだよ。3日も茜に会えなくて寂しかったんですけど

直人

だから今日も休んだらお見舞い行こうかって話してただけだよ

へえ…。そうなんだ

美春

あ、誤解しないでね?

美春

ほら、茜が好きなあのケーキ屋さん

美春

あれを持って行ったら茜が喜ぶんじゃないかなって

美春

直人君に教えてあげようと思っただけだから

ふーん

(でもそう言いながら…)

美春

ねえ直人くん、昨日言ってたあれさ

直人

ん?ああ、映画のやつ?

(私の休んでいた間の話ばっかり)

(まるでわざと私のわからない話をしてるみたい)

キーンコーンカーンコーン

直人

うわ、もう予鈴だ

直人

はー、授業始まるの早すぎ

直人

1時間目なんだっけ?

数学じゃない?

直人

げっ、最悪

直人

そういえば俺、今日の課題当たるんだった

直人

茜…!

え、私昨日休んでたから課題なんてしてないよ

直人

だよなー!どうするか…

美春

私やってあるから見せてあげるよ

直人

やーでも

美春

遠慮しなくていいって

美春

私と直人くんの仲じゃん

美春は直人の腕に絡みつくように身体を寄せた。

(やだ…っ)

直人

そういうのやめて

直人

それに課題なら別の奴に見せてもらうから

直人

茜、行こう

美春

あっ

うん…

(美春、こっちを睨んでる…)

(あんな顔…初めて見た)

(ごめん…)

その後も、美春は私のいないところで度々直人に話しかけるようになった。

そっけなくされても何度も何度も。

(もう我慢できない!)

(美春があんな子だったなんて…)

(高校に入って同じクラスになってからずっと仲がよくて)

(一番の友達だって思ってたのに)

美春!

美春

茜?

ねえ、いい加減直人にベタベタするのやめてよ

直人だって迷惑がってるじゃん

美春

…………

直人のこと、好きなの?

美春

美春

そんなことないよ

美春

やだなー、茜の勘違いだよ

美春

それにそんなに直人くんにベタベタしてる?

美春

自分の彼氏だからってちょっと気にしすぎじゃない?

なっ

あんな態度取っておいてそんなこと言う!?

美春

こわーい。勝手に勘違いして怒鳴らないでよ

…ほんっとむかつく

もういい

とにかく直人には近づかないで

直人は私の彼氏なんだから

あと私にも、もう話しかけないで

あんたなんか、もう友達でもなんでもないから

私はそれだけ言うと美春に背を向けた。

でも。

美春

あーかね

…なによ!

ゾッとするような笑みを浮かべて美春は私を見つめていた。

美春

あーあ、茜なんてずっとお休みならよかったのになぁ

え…?

美春

なんでもなぁい

美春

またね

直人

進路調査、書けた?

まだー。大学なんてわかんないよ

直人はもう出したんだよね?

直人

まあね

なんて書いたの?

直人

茜と結婚するって書いた

嘘!?

直人

うっそー

もう!

一瞬ドキッてしちゃったじゃん!

直人

あはは、ごめん

直人

でもホントにいつかそうなったらいいなって思ってるよ

直人…

直人

高校卒業してさ大学生になったら一緒に住もうよ

直人

それで卒業して就職したら結婚しよ

えー直人ちゃんと家事とか手伝ってくれる?

直人

当たり前だろ。俺の料理の腕舐めんなよ

直人

卵焼きが炭になるからな

ダメじゃん笑

直人

ダメか笑

私たちは顔を見合わせて笑い合う。

でもいいなーそれ

直人と一緒なら毎日が楽しそう

直人

だろ?

直人

だからさ、ずっと一緒にいようよ

直人

じいちゃんとばあちゃんになっても

直人

茜と一緒にいたい

うん…

私も直人と一緒にいたい

直人

よし、そのためにも

直人

さっさとこれ出して帰ろうぜ

だね

とりあえず直人と同じところ書いとこうかな

直人

てきとーだなー

3年になったら真剣に考えるよ

直人

まあそうだよな

直人

先のことなんてまだ全然わかんないもんな

そうそう

よし、これでオッケー

ごめんね、待たせちゃって

職員室に出して帰ろ!

直人

おう

直人

あれ?

どうしたの?

直人

やべっ!俺、教室にスマホ忘れてきたかも

直人

ごめん、取ってくるからちょっと待ってて

わかった

じゃあ、そこのコンビニにいるよ

直人

ごめんなー

直人

あとでアイスでも奢るから!

いいよ、気にしなくて

(直人、申し訳なさそうにしてたなー)

(でも元はと言えば私の居残りに付き合ってくれたからだし)

(そんなに気にしなくていいのに)

あ、青に変わったや

何か新発売のお菓子出てるかなー

横断歩道を渡りきったところで私は後ろから声をかけられた。

美春

え?

…美春

振り返ると横断歩道の向こう岸に美春の姿があった。

(なんで美春が…)

(とっくに帰ったはずなのに)

なに?何か用?

美春

用って言うか…

美春

ちょっと話がしたいなって

(話すことなんて…)

(ううん、でも今話さなかったらもう元には戻れないかもしれない)

…そう、だね。話、しよっか

あ、今からそこのコンビニに行くんだけど美春も一緒に

美春?

美春

ごめ…おなかが、痛くて…

え、ちょっと大丈夫?

(うずくまるってよっぽどだ…)

美春!

ちょっと待って、すぐそっちに

キキーッ

え?

(まぶし…)

ドンッ

っ…あっ…

み…は…

美春

…………

遠くで、サイレンの音が聞こえた気がした。

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性格わる…

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