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コメント
4件
みぃ🤍🥀です。 この話、すごく好きだな……。夏樹があんな軽いノリで「6週間で人類の大部分が壊滅」って言い放つところ、背筋が冷えた。あのポケットシーシャの煙と計算の冷たさが、めちゃくちゃ重なって見えた。千尋の「わたしが手紙を止めたら?」って問いかけも、すごく切実で。この二人の温度差が、逆に不気味で、読み終わったあともずっと頭の中に残ってる。続き、気になる……💧
帰り道
千尋は約束された場所にいた
待たせると悪いので
5分前には着いておこうと思ったが
着いてからは1分1分が
とても長く感じられた
普段
学校に通うときに
何分も待たされる信号が
赤になっては青になり
また点滅して赤になり
という往復運動を繰り返していた
そしてその度に
方向の変わる車のエンジン音
時が止まっているのではないかとさえ
思ってしまう
商店街は 一見明るいが
実はとても暗い
半ば路地裏に隠れて
人がひっきりなしに行き交う様を見ていて
千尋はそう思うのだった
千尋
ときめきに近いような感じがした
とりわけ大きいものではなかったが
待っていたものがようやく届いた
といった感じ
思わず口元が緩む
夏樹
夏樹
人目も気にせず
大声を上げながら
夏樹はたらたらと歩いてくる
千尋の表情が興醒めの色を呈した
千尋
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
どことなく外見とは裏腹の
おどけた口調は
朝と何も変わっていなかった
千尋
千尋
千尋
夏樹は
口をもぐもぐ動かす
ガムでも噛んでいるのだろう
キシリトールとミントの
つんとした香りが漂ってくる
それでもそんな彼の前では
相槌みたいな生返事しかできない自分を
滑稽だ、と千尋は思った
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹の表情が引き締まる
千尋
千尋
夏樹
夏樹
夏樹
千尋
夏樹
今度は学ランのポケットから
長細い器具を取り出した
千尋
千尋
千尋
夏樹はあははと乾いた笑い声を出しながら
器具の先端を口につけた
千尋
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
千尋
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
千尋
千尋
千尋
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
千尋
夏樹はシーシャの煙を吸い込むと
それをふうと吐き出す
白い煙が宙に浮くのを
千尋はその様子を呆然としたまま見ていた
夏樹
夏樹
白い息まじりの呼気
夏樹
夏樹
夏樹
平板な語調で語られた言葉は
重厚な意味を持っているだけではなく
とても不吉だった
千尋
千尋がそれに気づくまでには
やや間があった
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹はもう一度シーシャを吸う
千尋
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹は舌で器用にガムを伸ばして
風船を作ってみせた
緑色のつやつやした表面に
黒い血管が這っているように見える
まるで小動物の心臓を取り出したような
膨らみながら鼓動を刻み始めそうな
恐ろしい心臓
が それは期待外れに
動き出す前に萎んでいってしまった
それを舌で掬うように
ガムを口の中に戻す夏樹
千尋
夏樹
千尋
千尋
千尋
夏樹
千尋
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
千尋
夏樹
千尋
千尋
夏樹
#怪異
×××
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