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君のヒーローになるには。vol.4

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「君のヒーローになるには。vol.4」のメインビジュアル

君のヒーローになるには。vol.4

22 - ジ「赤組と白組、どっちが勝つか賭けよか??俺は白組!!」

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2022年12月06日

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るぅとside

最後を飾るのはころちゃんとさとみくん。

僕は莉犬の隣でじっとその始まりを見ている。

黄神

頑張れころちゃん~、、!!

赤崎

、、、

黄神

、、莉犬?応援、、しないの?

赤崎

、、、さとみくんってるぅとくんの事好きだから、、、俺が応援しても無駄なの

黄神

、、、は?

俯いているから彼の顔は見えないけど声は確かに沈んでいた。

急に言われたその言葉に戸惑う僕は何も言えないまま、ただ莉犬を見つめる。

赤崎

__今も好きだよ、、絶対、、

黄神

え?、、え、、?何言ってるの?

さとみくんが僕の事を好き?今も?

『抵抗が無いってだけだよ。だからって好きってわけじゃ、、』

ふと彼の言葉がよぎり、口を閉ざす僕。

赤崎

さとみくん、るぅとくんと話すときだけ楽しそうに話すんだよ?絶対に好いてる

黄神

、、、

寂しそうな悔しそうな声のまま僕の顔を見つけた。

赤崎

___俺、さとみくんが好き

黄神

、、うん

赤崎

るぅとくんはころちゃんが好きでしょ

黄神

、、、さとみくんに聞いた?

赤崎

普通に分かるよ。俺が騎馬戦の後「好きな人」って言ってたの気づかなかった?

黄神

、、、、もう死のうかな←

顔を腕で隠す僕と苦笑する莉犬。僕は仕返しとばかりに口を開く。

黄神

僕の事好きなんて絶対に有り得ません

赤崎

そんなの分かんないよ

黄神

、、この前僕と彼ところちゃんでラーメンを食べたのは知ってますよね?

赤崎

、、それが?

黄神

1番最初にさとみくんが誘おうとしてたのは莉犬ですよ

赤崎

、、え?

そう言うと彼は少し目を見開き、頬を染めた。

黄神

僕と彼の恋はずっと昔に終わってるんです。今彼が好きなのは、、僕じゃない別の人じゃないかな

赤崎

、、、

黄神

嫉妬しちゃうのもわかる、、僕もその立場だとそうなると思う

赤崎

、、別に嫉妬じゃないし、、あの、るぅとくん、、ごめんね

黄神

気にしなくていいよ

彼の頭をポンポン撫で、僕は笑う。

その瞬間、ピストルが鳴り響いて僕たちは目をグラウンドへ向けた。

第1走者が走り始めたのだ。

赤崎

、、、さとみくん頑張れ、、

__彼はずっと不安だったのかもしれない。

僕等は幼馴染で、初恋の相手同士だったから。

、、それも何処かでさとみくんに聞いたのかな。

さとみくんもさとみくんで莉犬の事信用してるし。

そんな彼らを僕は応援したい。

いつか、2人の恋の成就を願って。

黄神

、、、頑張れぇぇぇぇぇ!!ころちゃん!!

もう少しでバトンが行き渡るアンカーの彼に僕は大声で応援したのだった。

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