森海正規メンバーの短編集。

彼、彼女なりの ｢月が綺麗ですね。｣

林檎ver. 美咲side

ｻﾞｧｧｧｧ…

今日は私の誕生日だ。

林檎君と付き合って1周年でもある。

高級(？)フレンチ店でランチをした後、

私達は思い出の場所、海に来た。

ー1年前ー

｢月と海は、出会う事があるのでしょうか｣

意味・こんな私でも貴方と結ばれる事が 出来るのでしょうか

凛刃ver. 瑠乃side

それは、とても寒い夜だった。

私は月がよく見える、という 展望台に来ていた。

しかし、先客が居た様だ。

初対面では無い。

…片想いの人。

大学の同じサークルの人だ。

宇宙・星座サークル。 (本当にあるかは知らん)

私は幼少期から星が好きだったので、 大学でもこのサークルを選んだ。

少し可笑しくなってしまっただろうか。 でもしょうがない。 …好きな人だから。

この人も、か

私の周りにはサイコパスしか居ないのか？

呆れつつも 【好き】 って言葉にドキドキしている。

私に向けた【好き】では無いのに。

私達は暫く月を眺めていた。

凛刃さんと話してからどの位経っただろう

5分なのか、1時間なのか…

時計は既に10時を指していた。

本当はもう少し居たかった。 …貴方と一緒に。

｢まぁ、どうせ明日大学で会えるし。｣

そんな考えで、帰ろうとしていた。

｢月が綺麗ですね。｣

…夏目漱石だっけ。 ｢ILoveYou｣ って意味だよね。

なら、凛刃さんは 私に好意を抱いている？

だとしたら、神様

少し、極わずかで良いので、

勇気を下さい。

｢貴女は私に殺される事が可能ですか｣

意味・私に一生を託す事が出来ますか

月夜はそのまま｢好き｣だったから 出来なかった… あ、これ｢兄妹と裏の戯れ。｣のやつの パロディだからな？

おまけ・アンテキャラver.

｢一緒に地上に出ようよ｣

意味・全てを僕に委ねて下さい

｢明日の月は綺麗でしょうね｣

意味・今から貴方を殺します

↑…これ違くね？