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テラーノベル(Teller Novel)

STORY12

4F 3A教室

ガラッ!

マキノ

アキトくん!カズハちゃん!おかえりなさい、大丈夫だった?怪我はない?

マキノがゆっくりと起き上がり、くたくたな二人に寄り声をかけた。

少し遅れてだが二人が泣いていることに途中で気がつく、だが、どうして泣いているのか分からなかった。

カズハ

大丈夫じゃないわよ…

マキノ

え?

カズハ

大丈夫じゃないわよ!見てわからないの!?サナエが居ないでしょ!あぁ、そうよね、分かるわけないわよね!

突然、カズハに怒鳴られ戸惑いを隠せないマキノ

手を胸元に近づけて後退りをしカズハと距離をあけた。

カズハ

だって、自分は安全な場所に居れるから誰が誰と行動する事になったのかなんていちいち把握してないわよね!

マキノ

ご、ごめん…。それってもしかして

アキト

そうだよ。サナエは死んだ。

アキトの目に光のない闇に染った表情で顔を直視された状態で事実を知る。

マキノは、アキトの殺気に殺されその場で座り込んだ。

マキノ

ご、ごめん。

アキト

どうして謝るの。別にいいよ。怪我してるんだもんね仕方ないよ。

【うん。仕方ないよ。】

3F(廊下)

ジュリ サクマ

………。

ジュリ

死んだと……思った。

サクマ

気を抜くな。ジュリ

ジュリ

わかってるわよ

1F→2Fに続く階段でジュリは肩に蜘蛛型の機械獣が乗られ爆破を受けそうになった。

サクマの咄嗟の行動で蜘蛛型の機械獣はジュリの肩から払った事でジュリは肩を負傷すること無く無傷で済んだのだ。

ジュリ

サクマ、ありがとね。感謝してる

サクマ

あぁ、

ジュリ

3Fって確か、あの童顔と女二人が物資を調達したのよね

サクマ

そうだな。

ジュリ

どうやら、誰か1人死んだみたいよ

ジュリは、廊下の中央辺りを指さした。

サクマは、目を細めじっとその先を見る。

サクマ

あれは、犬?

ジュリ

ハイエナね。機会のくせに肉に齧り付いてる。動物の本能的な物はそのままプログラミングされているのかもね、

ジュリ

ま、飽くまで推測だけど

また、人が一人死んだと気づいているのにも関わらず冷静に状況を把握し分析する。

一件人として最低に読み取れるが死んだ人間に情がないからこそ出来る強みであるのかもしれない。

ジュリ

行きましょ、食料には余裕があるから調達は無用。4Fや3Fに脱出スポットがあるなんて考えられないし態々廊下にいる意味は無い。今日の探索はここまでよ

サクマ

そうだな。

ジュリ

明日の夜は、別館に行きましょ

サクマ

危険だぞ

ジュリ

構わないわ、死ぬのは嫌だけど死んだら死んだで私はそこまでの人間だったってことよ、。

サクマは、ジュリの背中をじっと見つめた。

彼は、彼女のこの自分自身にも冷めた一面

冷徹でクール、 そして自分に厳しい。

そんな強い姿に惹かれているのである。

ジュリ

何、突っ立ってるの?死ぬわよ?

サクマ

すまない。

ジュリ

頼りになるのはあんただけなのよ。しっかりしてくれる?

サクマ

あぁ、すまない。

なのに、自分を頼ってくれる。

サクマは、彼女といて心地よいのだ。

強い女性に頼られている。

そう思える事が心地よく気持ち良いのだ。

2F パソコン室

タケル シュウ

ジリジリジリジリジリ、、、、。

タケル

………(汗

シュウ

まずいぜまずいぜ、これは、

タケルとシュウが足を踏み入れたのは、鼠型の機械獣の巣となっていたパソコン室であった。

機械獣は毎回ランダムな場所に出現する。

そう、つまりは運悪くパソコン室に鼠型の機械獣が大量発生している時に足を踏み入れてしまったのである。

シュウ

2Fなのに力のない小型の機械獣ばっかり出現するのに違和感があったんだよ…。

タケル

相手の油断を誘って、この部屋に訪れるのを狙ってたわけか

シュウ

してやられたぜ、、。

タケルとシュウは、パソコン室の奥まで中に入ってしまっていた。

2人が外へ出ようと考えた時にこの大量の鼠型の機械獣が姿を見せたのだ。

まるで、狙って嘲笑うかのように、、。

シュウ

この数を全員、破壊する事は厳しいぜ?

シュウがそう言った途端、タケルは何も言わずパソコンのコンセントを引き裂いた。

シュウ

お前何してんだよ!

タケル

シュウ、俺に寄っとけ!

シュウ

お、おう!

タケル

上手くいく確率は低い…でも俺にかけてくれ

シュウは、鼻で笑い【おう】と一言いいタケルの肩に手を置いた。

タケル

彼奴からが飛びかかってきたら俺に着いてこい

シュウ

ok…!

チュッ!!

チュッ!!

チュッーー!

雨のように降り注いでくるのは鼠型の機械獣、タケルとシュウはそのタイミングで机の下に潜り込んだ。

ジッ!ジリリリリ!ジジっ!

ズ、ズガァァー!

すると、一斉に鼠型の機械獣が光を放つ!

それはどんどんと他の鼠型の機械獣に伝染していった!

シュウ

機械獣が感電し、してる?

タケル

電磁誘導さ、機械獣は金や銀、鉄で出来ている。つまり、電気をよく通す。俺らにも多少は流れてくるがこんなにも鼠が居れば多少痺れる程度……だろ?

バタンッ

シュウ

だ、、、だな…。

バタンっ、、、。

二人は気を失い倒れたが、辺りに居た鼠型の機械獣達は全滅していた。

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コメント

2

ユーザー

た、タケルさんとシュウさんす、凄い…最後機械獣達が、生きてたら?終わってた( ˙-˙ )でもよかったぁε-(´∀`*)

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