亜希
ねぇ母さん!
俺が学校から帰ると
母親
どうしたのよそんな大きい声出してぇ…
そこにはロボットにも見えるし人間にも見えるガールズバーに居そうな女子高生が居た。
亜希
じゃ、これなに…?
亜希
人にも見えるけど……ロボット…?
母親
ん?…ああ、それはね
AIよ
亜希
AI!?
亜希
そんな高い高性能なあのAIなんだよね!?
亜希
うちにそんな金あったっけ?
母親
まぁ驚くのも無理はないわねw
母親
これはあの……高木さん、高木美子さんに貰ったの
亜希
(……高木さんって…あの仲の良かった…人達だ)
母親
この子の名前はAIだから『アイ』ちゃんって呼ぶらしいわよ♪
亜希
そなんだ……。
お隣の高木さんとは、子も親同士も凄く仲が良くて
いつも一緒にゲームしたりしていたんだが……
3日後
亜希
……。
母親
どうしたの
母親
全然ご飯食べてないじゃないの……?
亜希
いや、もうお腹いっぱいでさw
AIのアイ
嘘を付いてはいけません。
AIのアイ
お母様の料理に不満があるのでしょう?
亜希
はっ?
亜希
俺はそんなこと……っ!!
母親
そうなの?
母親
なら食べないでいいわ
亜希
えっだから違うって……!
母親
じゃあ、もうご飯は要らないわよね
亜希
え……?
母の様子がおかしい
急に俺の皿を茶碗をコップを割り始めた。
それも笑いながら。
不気味すぎる……
亜希
そう言えば……高木さん家もこんなことがあったんだよな。
それは…。
ある日、高木さん一家の様子が急変したんだ。
それも、このAIを貰った日から。だという。
俺の母が誰に貰ったの?と聞くと高木さんは俯いて、『御先祖様よ』の一言。
急に高木さんの子供が行方意不明になり
美子さんは子供を亡くした事で闇堕ちし、『アイ』と言い泣きながら階段から転落死した。
高木さんの夫は『アイ』と何度もブツブツ呟きながらナイフで自分の首を掻き切ったらしい。
らしい。というのは
実際に聞いた訳では無い。
母に聞いた訳でも無い。ということ。
それに…高木さん一家が亡くなった真相をもう確かめることは俺には出来ないだろう。
何故なら
高木さん一家の話は
犯人は……
AIのアイ
俺達を殺したAIなのだから。








