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STORY17

ハァ、、ハァ、、

ハァ、

ハァ、

ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤハァ、ㅤㅤㅤㅤ

ハァ

ハァ、ハァ、

ジュリ

サクマ……

サクマ、、

サクマ、、

【いやぁぁぁぁぁァ!!】

スタッ

スタッ

スタァ

スタッ

スタッ

スタッ

スタッ

スタッ

ガランッ!!!

カズハ

きゃっ!

タケル

じゅ、、、り?

4F 3A教室

ジュリ

いゃぁ(涙

涙を零し、プライドも捨てた。

弱々しいジュリが戻って来た。

カズハ

え、、

教室内に先に居た五人は青ざめているジュリを見て戸惑いを隠せない。

あの強気なジュリはどこに行った?

と、、。

カチッ

タケル達は乾パンを頬張る空腹を紛らわす。

一缶一缶が大きい為、味には飽きるだろうが数日間は持つ量だ。

それもこれもマキノの活躍のお陰である。

マキノ

ん、、、。

ジュリ

…。

ジュリは、教室の端で芋虫座りをして顔を沈めている。

生気を感じられない。

アキト

少しでもいいから食べて、、

ジュリ

……いらない。それに、、

ジュリ

私達が独占してた食料も全て……あげる。

アキト

そんな、いいから食べないと体力が

【いらないってば!!】

、、、。

アキトは、黙り込み後ろへ下がった。

カズハ

ほっときな、あんなやつ

シュウ

今はそっとしとこうぜ

マキノ

死んだのね、あの男の人

【恐らくだけど…。】

誰もがそう気づいていた。

朝のターン

タケルやシュウの体の具合は良くなってはいないが昨日よりかはマシである。

だが、夜のターンに探索に出れる程に治癒した訳では無い。

生憎、食料は不足していない。

贅沢は出来ないが数日間は調達に出る必要はないだろう。

マキノの足の具合もある安静が1番だ。

タケル

ジュリ、、?

ジュリ

いい事、教えて、あ、あげる…。

ジュリは、怪我をしたタケルを廊下に呼んだ。

シュウ

ん?

アキト

大丈夫かな、。

アキトはシュウの腕を掴み心配そうに二人の背を見つめた。

ガラッ、。

ジュリ

…脱出スポットの場所が分かった

タケル

…?

ジュリ

…出たければ出たらいい。
私を置いてね

タケル

……なぜだ?

ジュリ

サクマを失った私に味方はいない。あんた達の囮になって死ぬのもごめんよ。だから、勝手に先に行って死んだら!?

タケル

ありがと、な

ジュリ

は!?何で!お礼なんて!

タケルは、ジュリの腕を引いて抱きしめた。

ジュリ

……え?

タケル

ありがと、。
俺は誰も見捨てない。

タケル

だから安心していい。

ジュリ

…なに?

タケル

シュウもアキトもそういう奴だ。カズハだって、話をすれば分かってくれるやつだろ。

タケル

マキノだって昨日仲間の為に体を張ってくれた。

ジュリ

何言って…そんなわけ

皆良い奴だ。

ここにいる奴は皆、。

ジュリを見捨てるやつなんていない。

ジュリ

そんな、、訳、

タケル

分かってる。本当はジュリが1番脅えてたんだろ。

タケルは、抱いたジュリをそっと離して両肩を掴み顔を見つめて言う。

タケル

サクマとは違うけど俺を頼っていいから、シュウだって頼れる奴だから、

タケル

ジュリも前を向いて生きろ

ジュリ

……ぅっ、、ぅう、

ジュリは、大粒の涙を零して頷くとその場で蹲って大泣きした。

その声に驚き、カズハやマキノ、アキトが顔を出す。遅れてシュウも覗いた。

ジュリ

サクマぁぁぁ、本当だった…佐久間の言う通りだった…。

ジュリには、

俺以外にも守ってくれる人がいる

俺が居なくなっても大丈夫だから

ジュリだけでも逃げてくれ、。

シュウ

ジュリ、俺ら仲間だろ

アキト

そうだよ!一緒に生きようよ

カズハ

……ちゃんとみんなに謝ったらね

マキノ

仲間です

ジュリは、また泣いて何度も頷き、

何度も謝った。

今までの態度を見直したジュリは、タケル達と協力する事を誓い。

体育館にあると思える脱出スポットの話を告げた。

3A教室

ジュリ

タケル達が万全な身体になったら全員でここからスタートする分かった?

タケル

あぁ、だけど本当に間違いないんだな

ジュリ

間違いない。あの機械獣の数が確信をもてた。脱出スポットの近くになると機械獣の量が増えるって言ってたからね

タケル

分かった。信じるよ。お前を

ジュリとタケルは目と目を合わせ互いに微笑んだ。

カズハ

何だかいい雰囲気?

シュウ

どうかね~

まだ、不安も大きいが

着実に全員で前に進んでいる。

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