無一郎
おい…起きろ
無一郎
おいバカ
無一郎
ぺちぺち
白崎 陽菜
ん……?
無一郎
陽菜!
白崎 陽菜
無一郎くん?
寝ぼけたまま起き上がって無一郎の方を向く
無一郎
ここまで君がのんびりするとは思ってなかった、もう夜だよ?
白崎 陽菜
ん?私……っ///
今の状況を思い出し、胸を手で隠す
白崎 陽菜
あの…えっとタオル持ってきてくれない?
無一郎
わかった
白崎 陽菜
やばい恥ずかしすぎる全部見られたどうしよう
無一郎
ほらタオル、いつまでそこにいるんだ早く行くよ
白崎 陽菜
ありがとう、そ、そうだね早く行こう
タオルを受け取って温泉から出ようとする時に滑って転びそうになる
白崎 陽菜
きゃっ
無一郎
危ない!
無一郎が陽菜の頭の方に腕を回して支えようとするが間に合わずに覆い被さるようにして倒れる
白崎 陽菜
痛っ…頭は、打ってない。ありがとうむいちろ………
白崎 陽菜
あっ、えっあ…………///
裸で倒れている自分に無一郎が覆いかぶさっている状況に戸惑っている
無一郎
ほんとドジなんだから、もっと落ち着いて行動しな
白崎 陽菜
ぺちん!
陽菜がビンタした
無一郎
?????
白崎 陽菜
えっと、あ……これは違くて
無一郎
はぁ………
テクテクと歩いて行ってしまった
白崎 陽菜
あ、待って
着替えて無一郎の後について行くと机の上に2人分の料理が置いてあった
白崎 陽菜
(やばい……絶対怒ってるよな、どうしよう)
2人でパクパクとご飯を食べ進める
白崎 陽菜
あの
無一郎
ねえ
ほぼ同時に言い出す
白崎 陽菜
あ、先にどうぞ
無一郎
いや、言ってみて?
白崎 陽菜
えっと………
白崎 陽菜
怒ってるよね……はたいてゴメン……
無一郎
…それはそうだけどなんでそんなことしたのさ
白崎 陽菜
なんでって……裸見られて……
無一郎
?
無一郎
それだけ?
白崎 陽菜
それだけって…裸は大切な人にしか…
無一郎
……そう
白崎 陽菜
……ゴメンちょっと…自分でもわかんないや
あれから少し話してもう寝ることになった
ベッドの中でなかなか眠りに付けないでいる
白崎 陽菜
……大切な人
白崎 陽菜
……なんでビンタしちゃったんだろ
白崎 陽菜
恥ずかしかったけど
白崎 陽菜
でもそれより
白崎 陽菜
軽い女だと思われたくなくて
白崎 陽菜
それって…///
白崎 陽菜
ないないないない!
白崎 陽菜
ない……かな
白崎 陽菜
そうだよ無一郎君は弟みたいな………
白崎 陽菜
ん……
白崎 陽菜
無一郎君……
白崎 陽菜
もう眠ってる?
白崎 陽菜
今日はごめんね、気持ちの整理が出来なくて…
白崎 陽菜
あれ、何言いたかったんだっけ……
白崎 陽菜
…わかんないけど、多分きっとそうだから言っとく
白崎 陽菜
君のことが好きになっちゃったかも
白崎 陽菜
……おやすみ、無一郎







